少女理論観測所が、東方界隈のゲームチェンジャーになることを確信した話【ワンルール・ゲームチェンジャー】


どうも、フォカです。少女理論観測所の新曲が、あまりにも完成度が高かったので、僕なりの考えをnoteにまとめてみました。以下駄文ですが、付き合っていただけると幸いです。




---タイトルの時点で、勝利を確信---

2022年10月14日、少女理論観測所(しょじょろん)のテラさんのTwitterより、秋例大祭新譜のクロスフェードが公開されました。

僕はこれまでしょじょろんの曲ってぶっちゃけそこまで聴いてなく、うっかりこのクロスフェードもスルーしそうになりました。タイトルと原曲を見るまでは……




ワンルール・ゲームチェンジャー
原曲:ネクロファンタジア



もしかしてこれ、とてつもない曲なのでは……?


タイトルを見た時点で、IQ1万の僕は全てを悟りました。間違いなくこれは神曲であると。

この曲の(表向きの)コンセプトはタイトルによく表れているんですよね。原曲がネクロファンタジアであることから想像できる通り、これは幻想郷の賢者・八雲紫の曲です。では、タイトルの「ワンルール・ゲームチェンジャー」とはどういう意味なのでしょうか。まずはゲームチェンジャーという言葉の意味について解説しておきます。この言葉は最近はもっぱら、政治・ビジネス用語として使われることが多いですかね。

「既存の規定・枠組みなどを完全に過去のものとする(=ゲームを変える)、新しい世界を生み出すもの」

こんなところでしょうか。このもともとの言葉の意味を、この「ワンルール・ゲームチェンジャー」というタイトルおよび幻想郷・八雲紫の関係として置換してみると、だんだん話の構造が浮かび上がって来るかと思います。

皆さんご存じの通り、八雲紫は幻想郷を作った賢者のうちの一人で、(最近は摩多羅神が出てきたせいで若干唯一性を欠いてはいるが)、実質的に幻想郷の支配者として扱われることさえあるほどです。そこに、タイトルの「ワンルール」を加えてみましょう。どうでしょうか?だんだん見えてきたのではないでしょうか?



紫で「ルール」と聞くと、「スペルカードルール」を皆さん思い浮かべるかもしれませんが、ここでの「ルール」の持つ意味は、もっと広範なものと思われます。すなわち、幻想郷において、八雲紫とはもはやルールそのものなわけです。「秩序」などといった言葉が近いかもしれません。(後でよりふさわしい言い換え出てきます)
しかし、「ルール」という言葉を使うきっかけ・着想としてはもしかすると「スペルカードルール」が元になっているかもしれませんね。


以上の「ルール」の解釈に加えて「ゲームチェンジャー」についても考えていきます。東方は文字通り「ゲーム」なのですが、まあそういった話ではないでしょう。これはこの幻想郷という「世界=ゲーム」を変えられるのは紫しかいない、そういったことでしょうか。

しかし、ルールを決めていた側がゲームチェンジャーってちょっとおかしいか……?

このときは、この言葉に秘められた真の意味を推察することはできませんでした。




クロスフェードからエグかった

ここまでの内容を、僕はTwitterで一度下に弾き飛ばしたテラさんのツイートを上にフリップし戻すまでの2秒で考えていました。つまり、タイトルと原曲のみから推察していたに過ぎないということです。では、ここで改めてクロスフェードの該当部分を聴いてみましょう。

「駆け出したあの日から」

あれ?意外とスローペースの曲なのかな〜?


「遥か」


んんん??????


「その歩み蓄えてきた 秤に掛け得られてきた 智慧を捨て去ったモノを視せて」


ーーーー!!!!!!!!



僕はサビの入りに性癖を持っていることは過去の幽閉樂祭のレポの、彷徨いの冥〜天〜の部分で書いたかと思いますが、とんでもないのが来ました。急激な加速に思考は振り切られ、気づいたらクロスフェードはカップリング曲のほうに移っていました。
にしてもギターの音の良いこと良いこと。以前どこかでしょじょろんのギターの音は特徴的でわかりやすいなどといった記事を目にした覚えがありますが、まさにそれをふんだんに活用しています。
結局この日はこのクロスフェードを一生ループさせながら過ごしていました。多分あの時点では誰よりもこの曲を聞いていたと思う。



そして、MV投稿




そんなこんなでクロスフェードの段階ですでに相当な火力を誇っていたこの曲ですが、追い打ちをかけるかのごとくFullMVが投稿されました。もうやめて!とっくにフォカのライフは0よ!


冒頭部分で、もう鳥肌


このMVを観測て、フルで聞いて、やっとこの曲に秘められた真の意図に気づきました。そう、ゲームチェンジャーというのは、少女理論観測所のことだったのです。


瞳に映る
少女(あなた)が望んだ 世界の形は此処にある?
止まらない 終わらない
少女(あなた)が描き出した理論(ルール)
変わる夢を観測(み)てる




ここ、マジで鳥肌が立ちましたね、開始10秒の出来事です。ずっと「少女理論観測所」って尖ったサークル名だなーとは思っていましたが、今回ようやくその意味が分かりましたね。そう、少女理論観測所とは、あなた=紫=少女が、この幻想郷に規定したルール=理論を、観測するサークルなのです。恐ろしいほどの伏線回収っぷりです。ものすごい失礼な言い回しになっているかもしれませんが、ワンルール・ゲームチェンジャーが少女理論観測所の代表曲になるのではなく、むしろ少女理論観測所がワンルール・ゲームチェンジャーのために生まれてきたのではないのかと思えるほどです。


Aメロ

ここもかなり凝っていますね。特に後半部分のうきねさんと咲子さんツインボーカルのところが素晴らしいです。なんにせよ原曲の使い方の凝り具合が素晴らしい。ネクロファンタジアの、異なるメロディを重ね合わせて二人が別々の歌詞を歌っているわけですね。そして、「届いているの?」で一つに交わる。完璧ですね。



Bメロ

そしてクロスフェードでも聞いていたところに繋がっていきます。何度聞いてもこの急減速・急加速三連符からのギターが惚れ惚れしますね。


駆け出したあの日から遥か
その歩み蓄えてきた
秤に掛け得られてきた
智慧を捨て去ったモノを
視せて


ここの歌詞についてなのですが、まさに「ゲームチェンジャー」という言葉の意味の説明でした内容とカッチリはまりそうな感じがあります。おそらくですが、しょじょろん結成以来、ここまで築き上げてきたものを一度壊してでも、新たな「ゲームチェンジ」を巻き起こしてやるぞ、そのような意思が込められているのではないでしょうか。



サビ

クロスフェードのときにはサビについてはあまり言及しませんでした。特に語る必要ありますかね~これ。僕の駄文なんか読むより実際に聞いていただいた方が100倍わかると思いますよ。(コンセプト崩壊)でも、なんとか言語化していくこととします。

特にサビに関してはツインボーカルの利点を存分に活かしています。咲子さんとうきねさんの掛け合いは、マリス砲のように交互に切り替わりながら高い火力を放ち続けています。そしてそれを裏から支えているのがテラさんとバツヲさんによる音楽。まるでトニオのカプレーゼを食べたときの虹村億泰のように、「ボーカルがインストを、インストがボーカルを引き立てあっているッッッ」って感じになっていました。



二番

Aメロ、一番とは違う部分を使ってきましたね。東方に限らずにこれは最近の楽曲でよく見られる手法なのかなーと思います。しかし、東方ボーカルアレンジに関してはそれすら原曲を用いて行えるのが強みかなと思います。一つの原曲でも、順番をシャッフルする・あまりアレンジには使われない箇所をあえて使うなど。この曲に限らず幅広い工夫が見受けられます。

さて、少々話がそれましたが「ワンルール・ゲームチェンジャー」に戻っていきます。

サビの入り、性癖~~~!!!

これも以前書いたのですが、一番と二番でサビの入りが変わる曲が大好物なんですよね。また、ここに関しては特にMVと音楽が完全にマッチしています。

画面が暗がり、光が瞬いて切り替わるのが、
ボーカルが消え、一瞬だけギターに全意識が注がれる
のと、タイミングまで完璧に一致しています。ここの二秒だけの単品でも欲しいくらいです。


そして再びサビに入っていきます。ここで大きく一番と異なる点は、最後の歌詞でしょう。一番では、


止まらない 終わらない
少女(あなた)が描き出した
理論(ルール)で変わる 夢を観測(み)てる



だったものが、二番では



止まらない 終わらない
新たに描き出した
世界(ゲーム)は変わる 幻想は続く



これはどういったことを意味しているのでしょうか。考えてみましょう。一番では、少女理論観測所は、単に”観測”しているのみでした。ですが、二番ではそんなしょじょろんが、新たに描き出し、世界(ゲーム)は変わる、ただ見ているだけであった「ゆめ=東方」を、自分たちで続けていくという決意表明になっているのです。















そして、ラスサビ前ヤバすぎるやつ







照ら の身空に浮き
はどこまでも響き渡り
その後に残された 罰を書き換えてく
理論ならばその手の中に








お気づきでしょうか?




テラ、咲子、うきね、kent watari、バツヲ(ここではあえて敬称略)の5人の名前が組み込まれています。



いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これはちょっとやってますねーーーーーーーーーーーーーーー

作詞のななせさんの天才っぷりが遺憾なく発揮された瞬間です。


少女理論観測所が、ただ観測するだけだったのをやめるというくだりはすでに書いた通りですが、完全に幻想郷に殴り込みに来ました。しかもこれがすごいのは、ただ単にメンバーの名前を無理やり詰め込んでいるわけではないってことです。ここで最も言いたいのって、今まで紫のみに支配されていた理論(ルール)を、我々しょじょろんも手にしたぞ・変えてやれるぞ、などといったところなんじゃないかなーと思っています。

また、音楽的な面からも話しておくと、注目すべきは「響き渡り」の箇所です。ここでそれまで後ろで流れていた楽器がすべて一瞬消えてなくなり、うきねさんの声だけが空に吸い込まれて、まさに「音はどこまでも響き渡り」というのを実践しています。


もう一度!

このラスサビの入りは強すぎますね。
ラスサビそのものについても、細部で変化が見受けられます。ボーカルの音程が変わったり、ギターが激しさを増したり、まあとにかくテンション爆上がりでしたね。そしてこの曲最大のテーマを表現している、

少女が描いた理論で
変わる夢を観測てる
世界は変わる 幻想は続く

のところに最高速度で突っ込んでいくわけです。そして、そこからラストのコーラスに入っていきます。ここの余韻がヤバかったですね。さらに言えば、ここは声出しが解禁された場合には、ライブでみんなで歌うところになるのではないでしょうか。まあ声出し解禁はともかく、ぜひともライブで聞いてみたいですね。いったいいいつになるんだろうな~早く聞きたいな~。




















!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



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どうやら僕はあと2週間の命のようです。今までありがとうございました



総括

以上が僕がMVが公開されてから秋例大祭までに考えていた内容になります。秋例大祭前のテラさんスペースに僕は参加していなかったので、もしかするとそこで本人から正しい解釈が語られていたかもしれませんが、僕なりの回答はそれはそれとして残しておきます。例のごとく、僕個人の意見a.k.aオタクの妄言なので、信憑性は皆無です。ご注意ください。

曲の評価の方に移ると、この曲は、タイトル、コンセプト、歌詞、インスト、歌唱、MV、演出、どれをとっても既存の東方ボーカルアレンジをあらゆる点で凌駕しています。少なくともネクロファンタジアアレンジでこの曲に勝るものはないでしょうし、東方ボーカル全体で考えても、間違いなく5本の指に入るでしょう!

あと、これは本文中には書かなかったのですが、この曲というかテラさんの思いとしては、ビートまりおさんに対する気持ちなんかもあったんじゃないかなーとか考えたりしています。まりおさんを紫に見立ててたんじゃないかなーと。これは流石にややこじつけ感がありますし、共演こそしているものの一応は他サークルの人間なので、まあ適当に聞き流してください。


終わりに

少女理論観測所の新曲、「ワンルールゲームチェンジャー」があまりにも最強の曲だったので、思わずnoteにしてしまいました。秋例大祭で驚きだったのが、僕がテラさんに「うた祭A16番の人」として認知されていたことです。迂闊なツイートできませんね〜、それはそれとしてこのnoteは投稿しますがw

気づいたら幽閉樂祭のときと同じくらいの分量になっていましたね。またしても結構な長文でしたが、しょじょろんニワカの僕なんかの文章を、ここまで読んでいただきありがとうございました!それでは、よいしょじょろんライフ及びよい東方ライフを!

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