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心に小さく芽吹いた「やってみたい!」を軽やかに叶える秘訣とは。初めての個展開催をさくっと叶えた二人の軌跡。


密かに、「いつかやってみたいな!」と気になっていることはありますか?
誰かの楽しそうな様子を見て刺激を受けたことや、なんとなく前から気になっていること。
今すぐどうしても!って訳じゃないけれど、心に小さく芽吹いていること。

でも、やったことがないことって怖いですよね。「そんなの無理じゃない?」って無謀に感じたり、何をどうすればいいのかわからなかったり。
だからつい「気になるけど、なかなかね」「いつかできたらいいけどね」って、小さな芽吹きをついつい心の中で、眠らせたままにしてしまいがち。

でもここに、「やってみたい!」をさくっと叶えたお二人がいます。
書家の高山亜希子さんと、フォトヒーラーの大野理恵さんです。

お二人の「やってみたい!」は、「筆文字」と「写真」の個展でした。

「やってみたい!」から「できちゃった」にスルッと移行したお二人に、「やってみたい!」を軽やかに叶えるプロセスと秘訣を伺いました。

はじまりは「個展やりたい!」「一緒にやったら?」


ーーー個展は前からやりたかったんですか?

高山亜希子さん(以下通称あっこちゃん)
「2021年の7月に、知り合いの切り紙アーティストさんの個展を見に行ったんです。
小さなスペースでの個展で、それがすごく素敵で。そうか、こういう場所でもできるんだなって。それまでは、個展って言うとものすごくでっかい場所をイメージしてたから。

そしたら急に『私も個展やりたい!』って気持ちになって。(あっこちゃんは、筆文字で様々な作品を作っています)その気持ちを主人(Focus&Journeyの高山雅樹さん)に伝えたんです。そしたら、『ハピちゃんも個展やりたいって言ってたよ。一緒にやったら?』って言われて」

大野理恵さん(以下通称ハピちゃん)
「私は、2021年のはじめに、今年、何やりたいかなーって考えて何の気負いもなく『写真展』って書いてたの。でも私、どうやってやるんだろう?どうしましょう?って思って、そのまま寝かしてたんです。そうしたら、まーさんから話を聞いて、あっこちゃんと二人でやるのいいかも!一緒にやりましょう!ってなって」

ーーー「やってみたい!」という小さな芽が「やる」に変わった瞬間ですね。

ハピちゃん
「その後、やるならどこでやるか?となり、Cafe MICHIKUSAさん(*1)でやれたら素敵だしうれしいよねと二人の意見が一致して、8月の終わりにCafe  MICHIKUSAさんへ。

(*1:Cafe  MICHIKUSAさん。東大宮にある素敵なカフェ。Focus&Journeyのパートナーとして色々お世話になっています)

カフェオーナーのあんでぃさんに『筆文字と写真の個展をしたいんですけど、どうですかね』と相談してみたところ『やりましょうよ!』と言っていただけて。開催場所が決まり、『じゃあ日付を決めないとね、いつにしよっか。11月かな〜』と日程が決まり、『書と写真の二人展』として開催することが決まりました」

ーーー7月に個展やりたい!となってから、8月に場所が決まり、11月の個展開催って、すごくスピーディーな流れですね!


あっこちゃん
「最初は二週間くらいのつもりだったけど、あんでぃさんから『なんだったら1ヶ月いいですよ』と言われて、じゃあって」

ハピちゃん
「個展の最初の二日間は、貸切でお借りできる流れになって、だったらFocus&Journeyのメンバーで、お料理が得意なしのぶさん(*2)と、いつかカフェをやってみたいというちひろさん(*3)の力を借りて、カフェメニューを出すっていいかも!って。お二人にもご快諾いただいて、二日限りの企画カフェというオープニングイベントをすることになって」

(*2:坂本しのぶさん。好みが厳しいご主人にいろいろなごはんを食べてほしいという愛情から料理の研究をはじめ、和食、中華、フレンチ、アジアなど好きが高じて様々な世界の料理を学び習得。有名な中華料理の師のアシスタントとして活躍した経験もあるなど、豊かな料理の引き出しを持ち、自宅で簡単に作れる料理スタイルに定評がある。二人展では、世界の料理ランチプレートを提供。

*3:置田千尋さん。料理好きのお母さまの影響を受け、小さなころからお菓子作りが大好き。作ったお菓子を食べていただくことがしあわせ。もっとおいしく作るには?を常に探求している。お菓子を通じてしあわせがつながっていけたらと、二人展ではパティシエとカフェを担当)


ーーーそんなふうに、「ゆるい感じで色んなことが自然に決まっていった」と言うお二人。
ちょっと止まったら何かが助けてくれて、全部が合致していく。そんな体験だったそう。

ハピちゃん
「オープニングイベントは、みんなで作った学園祭みたいですごく楽しかった!四人で何回かミーティングして、価格はどうする、集客はどうするって。元々好きでやりたいと思っていた、それぞれが好きなことで得意なことだから動き方がスムーズで。嫌々や苦手なことじゃなく、それぞれの好きややりたいを活かしてもらうって、こんなに面白いし楽しいんだなーって。お料理やお菓子のクオリティーも高かった!」

ーーーオープニングイベントには色んなご縁の方やご家族が訪れてくださって、盛況な二日間を終えられたそう。


失敗してもなんぼ。ただのステップだから楽しむ。



ーーー個展をやると決めて準備を始めて、どんな気持ちでしたか?

あっこちゃん
「楽しかった!やると決めて準備してる時も開催中も、終わるまでずっと楽しかった!やる前は、『私なんかが個展?!』って思ってたけど、作品さえあれば誰でもできるんだなって。Cafe  MICHIKUSAのあんでぃさんからも『最初からハードルを上げない方がいいですよ。続けてなんぼですよ』と言われてホッとして勇気づけられて。そうか。これで終わりじゃなくてまだまだ続けていっていいんだって。

それに、二人だったから、どっちかがパニクってる時はどっちかが『大丈夫よ〜』って。『大丈夫大丈夫、なんとかなる』って。だから不安はあまりなかったよね」


ハピちゃん
「一人だったらもっと腰が重かったと思うし、何からやったらいいかわからなかったと思う。Cafe  MICHIKUSAさんや、オープニングイベントで力をお借りしたお二人、関わってもらっている人のおかげで自然に進んでいった。皆さんの力でできた。私だけで頑張ろうとかしてないし。いろいろ決まっていくけれど、でも自由でいいんだと思ってたから、あんまり気負いもなくて」

あっこちゃん
「やりたくてやってるんだし、いいも悪いも、はじめてなんだから気にせずにやったらいいのかって。一回やったら終わりじゃなくてただのステップだから失敗してもなんぼだなって。やる人が楽しむのが大事だなと思った」

こういうの待ってた!って心が震えた




ーーーお二人の書と写真が融合したキービジュアルがとても素敵でした。


ハピちゃん
「キービジュアルのタイトルはお互いそれぞれに考えていたんだけど、偶然、二人とも浮かんできた言葉が『imagine』で一緒だったというシンクロがあって。(イマジン:イメージするとか想像するという意味)他にも言葉っていっぱいあるのにすごーい!って」


あっこちゃん
「作品を見てくださる方が各々、想像してくれたら感じてくれたら・・・って想いが、二人とも同じだったんだよね」


ハピちゃん
「あっこちゃんには、『imagine』の文字を筆文字で書いてもらうのに『英語で』ってことだけリクエストして。あとはお好きにどうぞって。しばらくしてあっこちゃんから「どうですかー?」って筆文字が届いたけど、なんとなくピンとこなくて。それを伝えたたら、あっこちゃんからしばらく返事がこなくなった時期があって(笑)まぁ、信頼してるし、あっこちゃん自身も納得してる字じゃないのがわかったから。

もっとポテンシャルあるんだけどなぁー。もっと自由にやっていいんだよ!好きに書いていいんだよ!もっといけるから、もうちょっといこうか。やっちゃって遊んじゃって!っていう気持ちで」

あっこちゃん
「しっくりきてないのはあって、自分でもこれじゃないんだよなーって悩んだ先に主人から『筆じゃなくて、前みたいに草で書いてみたら?』って言われて。それで麦の穂で書いて送ってみたら、ハピちゃんが『すごい素敵ー!私、こういうの待ってた!』って」

ーーーえー!?あれ麦の穂で書かれてたんですね?

ハピちゃん
「そうなの。すごくない?!見た瞬間震えたし、あ!ステキ!って。それなんだろうなーさすがーって。あっこちゃんが妥協しないでくれたのがよかった」


ーーーそんなプロセスがあったんだー。ハピちゃんの信頼もすごいし、あっこちゃんの妥協しなさ加減もすごい。まーさんの草で書いてみたら?って一言もすごいなぁ。

二人の作品が融合して生まれたキービジュアル。私も初めて見た時をよく覚えていますが、素敵なエネルギーを纏っていて、見た瞬間、わー素敵ー!!!ってうきうきしました。

ハピちゃん
「このキービジュアルが決まって『私たちがやるんです』って言う二人展のすごく大事な旗になったと思う」


私は書で遊んでいたいんだ!って気づけた

書・高山亜希子


ーーー個展をやってみて何か心境の変化はありましたか?

ハピちゃん
「私、元々あんまり書に興味がなかったし、よくある筆文字は興味ないんだけど、あっこちゃんのは違うの。あっこちゃんの書は、字も上手だけど配置のバランスがいい。イヤミがなく自然でありながら、筆が遊んでる感じ。しかも一つの型じゃなくて色んなパターンで遊んでて。だから魅力的で、すごくいい。字がうまいだけじゃない。
すごいアーティストだなぁ。広げて進んでいくともっと面白いことになってしまう、すごいものもってるなーまだまだもってるなーと思う!」

あっこちゃん
「今回ハピちゃんから言われて気づけたのは、『私は遊んでたいんだ!』ってこと。字によって書き方が違って心が動いてるのがそのまま字に乗っかってる。強いものだったら強いし。そこに気づけたのは、ハピちゃんが言語化してくれたおかげ。
今回のことで、書家としての気持ちが初めの頃よりも前向きになった。私が思って私が書いたんだからのびのびとこれでいいんだって。ハピちゃんからの言葉を素直に受け取って糧にして、すごい自信になった。1ヶ月個展をやって自分自身も書家として上がれた。こっからだな、いろんな意見が聞けて、見てもらうってすごくいいなって」


ハピちゃん
「すごーい。あっこちゃんすごく変わったと思う。いい!」

ーーー自分で書家って言っちゃってるしね!

あっこちゃん
「そう、なんか『筆文字作家』って言うのが嫌になってきて。あ、私違うな、私『書家』の方がしっくりくるなって」


ハピちゃん
「私は個展をやってて、自由に発表してもらう場を創るのが楽しいなぁ!って感じていて。今回、あっこちゃん(=アーティストさん)が活動する場を後ろで守るっていう認識でやってた。もちろん二人展だから私の写真も作品で出すし、対等なんだけれども」


あっこちゃん
「ハピちゃんには販売の仕方とか値段とかのアドバイスやノウハウも教えてもらったし、こだわる部分、気にしなくていい部分なども教わった。実は2月に、また違う方とコラボをする予定があるんだけど、今回の経験が、全部活かせる。スタートがハピちゃんとですごくよかった!」


ハピちゃん
「私も、また次はどんなのやりたいかな。色んな写真撮れるな。もっと遊んで行こうかなーって。今回、油断しちゃって写真選びとかプリントがギリギリになったりして、あー、もっとゆっくり写真を選びたかったなとか。次やるならもっと写真が生きるように壁に飾りたいなとか、こういう準備しておくとよかったなとか、こういうのするんだったらこういうふうにしたいなという、やってみたからこその気づきがあった。全部、やってみなかったらわからなかったこと」


あっこちゃん
「来てくださった方から、『ハピちゃんこういう写真も撮るんですね!』って声もあったよね。やっぱり実物を見ると全然違うし、大きいサイズの写真は迫力があるし」


人に見てもらうっていいな。いい充実感と共に寂しさも


ーーー個展が終わってみて、どうですか?


あっこちゃん
「とにかく最後までただやりきるだけ。歩幅は狭くても進む!をやってきて、最後、ヤバイヤバイってダッシュみたいになったけど(笑)楽しかった。人に見てもらうってうれしい。色んな意見が聞けたし自分とは違う感覚も知れてすごい面白かった。こっからだな見てもらうっていいなって」


ハピちゃん
「今回カフェっていう場でやったことで、サイズもちょうどよかったよね」


あっこちゃん
「そうそう。個展だけどランチもできて、来つつ、見つつ、食べつつ。目的が色々あって、それもよかったよね。カフェに作品を置かせてもらう形だから、やってるんだかやってないんだかって感じでゆるくやれたから楽しかった。

来てくださった方から『楽しかったです。よかったです。終わっちゃうのが寂しい』という声もあって。そのままを見てほしい。書の質感をぜひ体験してほしいと思ってたから、『来た甲斐があった』と言ってもらえてそれを感じ取ってもらえて、やってよかったなってうれしかった。あとは、あー終わっちゃったって、いい充実感と共に寂しさもあるかな」

やってみる。やってみなければ見られない景色がある


ーーー今回のチャレンジ、素敵な成功体験になりましたね

あっこちゃん
「個展って、ものすごくでっかいことみたいに思うけど、やってみると、こんなもんでいいんだ。なんとかなっちゃうんだって。
やってみて初めて、こういうのするんだったら今度はこういうふうにしたいなーって思える。まずやってみることが大切で、しなければわからないことだったなと。小さくチャレンジして経験の一つにして積み重ねていくと自信になるなって」

ハピちゃん
「年の初めに『写真展』って書いて、どうやってやるんだろうと思ってたのに、あ、できちゃったって。だから、やりたいことがあったら書いてみるといいかもよって思います」


ーーーあっこちゃん、ハピちゃん、貴重な体験談をありがとうございました。

お話を聞いていて思ったのは、自分の「やってみたい!」を叶えてみるっていいな!ということ。失敗とか気にせず、まずは色々体験してみたいからやるんだ!そんな気持ちで、軽く一歩踏み出してみればいいのかもということ。体験して得られるものは全部、何物にも代えがたい大切な宝物になるから。それは、やってみた人だけが味わえるかけがえのないもの。そう思ったら、少し怖さがやわらぐ気がします。

最初からうまくやろうとせず、試しにやってみる。そんな軽やかさでいい。一人でやろうとせず誰かにまずは話してみたらいい。楽しみながらやりたいようにやってみたらいい。
そんないくつかの秘訣をお二人の体験から学びました。


Focus&Journeyは、一人一人のやってみたいや楽しいを大事にしながら軽やかな一歩を踏み出すことを応援しあい、誰かのチャレンジを共に喜びあう。そんな、つながりと安心のオンラインコミュニティです。

あなたもFocus&Journeyに参加して、私たちと一緒に楽しみながら、心に小さく芽吹いた「やってみたい!」をわくわく叶えてみませんか?

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