My Ordinary Life-The Living Tombstone 歌詞和訳案

「恋心は弾丸も柔らかくする」がここまでかっこよくなる。

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この曲は、有名になりすぎてしまったアーティストの苦悩を描いた曲らしい。俺=アーティスト、彼ら=ファンという認識。

本文


They tell me keep it simple, I tell them take it slow
I feed and water an idea so I let it grow
彼らは「シンプルでもいい」と言うが、
俺はじっくり考えたいから気長に待っていて欲しいんだ

I tell them take it easy, they laugh and tell me "no"
It's cool, but I don't see them laughin' at my money though
俺が「そんなに騒がなくてもいい」と言えば、彼らは笑って「そんなの無理だよ」と言う。
気分はいいが、俺の収入を見ても同じように笑っていられるのだろうか。

They spittin' facts at me, I’m spittin' tracks, catch me?
I'm spinning gold out my records, know you can’t combat me
彼らは無駄口を、俺は楽曲を吐き出す。差は歴然だ。
俺はCDから黄金を紡ぐ。お前たちなど敵ではない。

They tell me Jesus walks, I tell them money talks
彼らは俺を崇拝するが、俺は「結局は金だよ」と言う。

Bling got me chill, 'cause I'm living in an ice box
宝石を身に着けると落ち着く。なぜならそこが俺の帰る場所だから。
(blingとiceは両方とも豪華な宝飾品を表すスラング。「ice box=冷蔵庫/宝石箱」と「chill=涼しい/落ち着く」を掛けている。多分。)

They tell me I've been sleepin', I say I'm wide awake
彼らは俺を「眠っている」と言う。俺はしっかり目が覚めているのに。

Tracks hot and ready, so they call me Mister Easy-Bake
作曲は早いし、曲はアツい。俺のあだ名はMr.Easy-Bakeだ。
(「hot and ready=できたて/アツくて手早い」と、簡単にクッキー等が焼ける玩具Easy-Bakeを掛けている。多分。日本語にするならMr.T-falとか。)

They say the grass is greener, I think my grass is dank
彼らは俺の芝生は青々としていると言う。俺はこいつはdankだと思う。
(dankという言葉に意味が多すぎる。「雑草」と解釈するなら「隣の芝生は青く見える」という卑下に、「イカしてる」と解釈するなら「隣の芝生は青くみ見える、じゃなくて実際青い」という自慢になる。どちらにせよ、「葉っぱ」的な意味は恐らく込められている。)

Drivin' with a drank on an empty tank to the bank
リーンを飲みながら、ガス欠寸前の車で銀行に向かう。
(drank又はlean=風邪薬と炭酸を混ぜたドリンク。)

Do you feel me? Take a look inside my brain
The people always different but it always feels the same
本当の俺を知っているのか?脳の中身を見てみろよ。
人々はユニークだけど、皆同じように感じるんだ。

That's the real me, pop the champagne
The haters wanna hurt me, and I'm laughin' at the pain
俺はそんな人間なんだ。シャンパンを開けろ。
俺を叩くやつもいるが、俺はそれを笑って受け流せるんだ。

Stayin' still, eyes closed
Let the world just pass me by
目を閉じたまま、じっとしている
ただ、世界をやり過ごす

Pain pills, nice clothes
If I fall, I think I'll fly
痛み止めと、イカした服
落ちれば、飛んでいると錯覚するだろう。

Touch me, Midas
Make me part of your design
ミダス王よ、俺に触れてくれ。
あんたのコレクションに俺を加えてくれ。

None to guide us
I feel fear for the very last time
俺たちを導く者も無く
最後の時が来るのを恐れている

They tell me that I'm special, I smile and shake my head
I'll give them stories to tell friends about the things I said
彼らが俺を特別だと言えば、俺は笑って首を振る。
俺は彼らにそんなエピソードを与えている。

They tell me I’m so humble, I say I'm turning red
They let me lie to them and don’t feel like they've been misled
彼らが俺を謙虚だと言えば、俺は「あまり赤面させないでくれ」と言う。
彼らは俺の嘘を許すし、騙されたことに気づいていない。

They give so much to me, I'm losing touch, get me?
Served on a silver platter, ask for seconds, they just let me
彼らが俺を持ち上げすぎて、もう手は届かなくなってしまった。
全てがお膳立て、おかわりは尋ねればすぐに手に入る。

They tell me I'm a God, I'm lost in the facade
Six feet off the ground at all times, I think I'm feelin' odd
彼らは俺を神だと言う。何が真実なのか、もうわからない。
ずっと吊るされているような気分だ。
(6 feet under the groundで埋葬の比喩になるらしい。浮いてたらどうなるのかはわからないが、とにかく死+現実感の喪失のコンビネーションということ。多分。)

No matter what I make, they never see mistakes
Makin' so much bread, I don't care that they're just being fake
俺が何を作ろうと、彼らの眼に失敗は映らない。
金を稼ぎすぎて、もはや偽物かどうかなんてどうでもよくなった。

They tell me they're below me, I act like I'm above
The people blend together, but I would be lost without their love
彼らが「下だ」というから俺は「上」に居るように振る舞うんだ。
見分けなんてつかないが、俺はもう彼ら無しじゃ生きられないんだ。

Can you heal me? Have I gained too much?
When you become untouchable, you're unable to touch
俺を癒やしてくれるか?俺は肥えすぎたのか?
力を得すぎれば、誰にも触れることができなくなってしまう。
(ファンの視線からの「untouchable=手の届かない存在」と、アーティストの視線からの「unable to touch=ファンと心を通わせられない」を掛けている。多分。ミダス王も掛かってる。)

Is there a real me? Pop the champagne
It hurts me just to think, and I don't do pain
本当の俺なんて存在するのか?シャンパンを開けろ。
考えるだけで苦しいが、本当の痛みはやってこない。
(これ、わからない。I don't do painって何?)

Stayin' still, eyes closed
Let the world just pass me by
目を閉じたまま、じっとしている。
ただ、世界をやり過ごす。

Pain pills, nice clothes
If I fall, I think I'll fly
痛み止めと、イカした服
落ちれば、飛んでいると錯覚するだろう。

Touch me, Midas
Make me part of your design
ミダス王よ、俺に触れてくれ。
あんたのコレクションに俺を加えてくれ。

None to guide us
I feel fear for the very last time
俺たちを導く者も無く
最後の時が来るのを恐れている

Lay still, restless
Losing sleep while I lose my mind
落ち着かないまま寝転がっている
正気を保てず、眠ることもできない

All thrill, no stress
All my muses left behind
恐怖は感じるが、ストレスはない
ミューズは俺を見捨ててしまった
(Museは詩作の神、またはそれから派生して詩才のこと。)

World is, below
So high up, I'm near divine
世界は、足元に
俺は、神にも届くほどの高みに

Lean in, let go
I feel fear for the very last time
体を傾け、そして手放す
最後の時が来るのを恐れている

参考

Genius Lyricsの方々の協力無しでこのnoteは完成しませんでした。心から感謝しております。

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