【RESH.×fobs classic】ヴィンテージ愛好家にも胸を張れる、こだわりのサービスシューズができました。
「サービスシューズ」
こう呼ばれる靴をご存知でしょうか？
サービスシューズとは、1940年代から1990年代にかけてアメリカ海軍に支給され、軍人がドレスコードとして式典などで身に着けるために支給された軍靴です。
ファッションアイテムとして人気が高く、好きな人は年代別に何足も所有するほど。
そんなサービスシューズを、シューリペアショップとして有名なRESH.とのコラボレーションで製作することになりました。
シンプルゆえに難しい
サービスシューズのデザインはシンプルで、どのような服装にも合うため、今でも人気の高いアイテムです。しかし、極端にシンプルなデザインなだけに、作り手の技量や知識、センスが如実に現れる難しい靴でもあります。
絶妙なバランス・素材・木型・製法など、細部まで理解し製作することがとても重要であり、理解せず製作すると、ただの黒い靴になってしまうのです。
完璧な資料
そこで、RESH.から資料として持ち込まれた靴は、とても素晴らしいものでした！
1940年代Florsheim製、サイズ8Cのnew old stockもの。今から80年前の靴というとほとんど市場に出回らないため、特別な存在です。またサイズについては後ほど特筆しますが8C（26ｃｍ～26.5ｃｍ）と、全てにおいて申し分のない完璧な資料です。
40年代のサービスシューズというと、この靴の歴史としては初期のものに当たります。40年代ものの特徴は、ヒールのT字のあて革と、アイレット下のダブルステッチ。
資料サイズの凄さ
8Cというサイズは、靴を作るときの主軸となる「基本の靴サイズ」に当たります。今回資料として持ち込まれた当時の靴も8Cでした。が、これは実はすごいことなのです。どのぐらいすごいのかというと、詳しくはRESH.公式ウェブサイトより引用させていただきます。
Florsheimの技術を目の当たりにして再構築することができたのはまさに奇跡的な縁であると言えます。
更にサイズが8Cでありnew old stockであること。 現在稀に目にすることが出来る40年代サービスシューズでnew old stockのものは殆ど見かける事はなく、更にゴールデンサイズとなると皆無に等しい状況です。 通常木型を製作するにあたって、まず主軸となるサイズでサンプルモデルを起こします。 この際、履かれていた靴をもとにサンプルを起こそうとすると、靴がすでに変形しており、正確にモデルを起こすことができません。 モデルが完成すると、生産するために各サイズにグレーディングされます。 もちろんオーバーサイズでもサンプルは作ることができますが、当時のサイズの縮率が推測になることやその後のバランス調整を考えると、 一度サンプルサイズに直し、更にサイズ展開するとなり、忠実な再現とは遠くなることが想像に難しくありません。 ゴールデンサイズのnew old stockを資料として制作できる事は本当に本当に貴重なことです。
RESH.のHP文面からも貴重性が伝わってきます。
そして木型や素材だけでなく、製法も日本製のGoodyear製法にこだわり、製作しています。
詳細はRESH.公式ウェブサイト、RESH | 「靴を修理して履く文化を創る」をお読みください。
妥協なく、追及をあきらめない物づくり
世の中の物づくりは、コスト面と技術面のバランスに折り合いをつけ、不要と判断された部分は削ぎ落とすことで売りやすい商品になるよう仕上げる傾向にあります。それは決して悪い事ではありませんが、本当に好きな物・欲しい物を求めるお客さまが「心から満足できる」商品が見当たらないのも事実です。そんな中で、この40‘sサービスシューズは逸品です。貴重な資料を元に、あらゆる角度から当時の名品を研究し、その上で現在のRESH.のこだわりを少しだけスパイスとして加え、再構築されています。「靴をどこよりも愛し、壊し、復元し、靴を修理して履くことを文化」として捉えてきた集団のRESH.だからこそ成しえた偉業でしょう。
RESH.×fobs classicとのコラボレーション、このような機会をいただいたことに心より感謝いたします。
ぜひみなさまも、逸品「RESH.×fobs classicサービスシューズ」をお手に取り、ご覧になってみてください。
販売店舗：RESH.渋谷店/なんば店/神戸店
ECサイト：RESH. DEPERTMENT STORE
展示店舗：RESH.大名古屋店/京都店/くまもと店
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