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【第1回】オプション取引を理解しよう!コール・オプション、プット・オプションとは?

今回はオプション取引入門の1回目で、「オプションとは何か?」について見ていこうと思います。その中で出てくる、コール・オプション、プット・オプションというものも解説しています。

1. このnoteを見るメリット

この記事を読むことで、得られるメリットは以下です。

・オプション取引(=オプション)がどんなものかわかります
・オプション取引でよく出てくる、コール・オプション、プット・オプションがどういうものかも理解できるようになります。
・このトピックに関係した資格で、証券外務員という資格があるのですが、それを取りたいという方は、本noteでざっくり勉強いただいた後に、専門の本を読めば、オプション取引の部分はサクサクと試験勉強を進めることができるようになります。

それでは見ていきましょう!💪

こちらは、YouTubeチャンネル Financial Campのテキスト版です。YouTubeチャンネルではこの記事の動画版を提供しておりますので、動画で見たい!という方はこちらをオススメいたします。

2. オプションとは!ざっくり

まず、オプションとは、ざっくりとした説明をする前に「先物」というものと対比させて考えると理解しやすいという条件があります。まず、いきなり、先物っていう専門用語が出てきてしまって申し訳ないんですが、ちゃんとあとで説明しますので、ご了承ください。

3. 先物取引とオプション取引の違い

まず、端的に言ってしまうと、
⭐️先物取引とは「予約」であり、オプション取引は「保険」なんです。

まだまだわからない感じだとは思いますが、先物取引が予約なのに対し、オプション取引は保険であることを直感的に理解するための「例え」をご紹介します。

パソコンのニューモデルの購入にあてはめて考えてみます。

前提条件として、このパソコンのニューモデルの価格(将来的に発売される何か新しいモデルがあるとします)の値段はまだ未定であるということを前提にしてください。

その例えで言うと、先物取引とは、来年のニューモデルを20万円で購入することを予約をすることなんです。

これはいいですよね。普通の予約です。

それに対して、オプション取引は、来年ニューモデルの値段が下がってもいいように、ニューモデルを20万円で購入できる「購入券」を500円で買うイメージです。

20万円っていう値段に保証がついた予約をしているっていうイメージです。

これが保険。

仮にパソコンの価格が、実際ニューモデルの価格が来年17万円になったとします。20万円で買う権利を持ってたんだけど、結果17万円でしたよと。

先物という予約だったら、20万円で買わなくてはなりません。
パソコンを予約しているわけなんですから。

だけど、オプションの方は、購入する権利のあるチケットを買ってる訳なんで、もし、結果17万円だったら、

「あ、しまった。20万円で購入するチケットを買ったけど、実際17万円だったよ。」

ということであれば、その券(権利、チケット)を放棄して、そのチケットを捨てて、現在の値段で17万円で買うっていう選択をすることができます。

そして、その時の損はチケット代だけだよねってことになります。

ちなみに、実際のオプション取引は、券のようなものはなくて、ただの電子記録です。

これで「先物取引とは(売買の)予約であって、オプション取引は保険である」ということがなんとなくわかっていただけたでしょうか?

⭐️ポイント1
先物は購入の予約なので、一度契約して、最後まで持っていたら、必ず購入しなければなりませんが、オプションは、いついつに、いくらで、購入するというチケット(要は券、権利)の購入なので、損だとわかったら、そのチケットを廃棄することができます。そして、その時の損は、チケット代だけだということになります。

これって、つまり、オプションの方は「保険がかかってる」ってことが言えると思います。

だから、オプション取引とは「保険」であると言ったんです。

なんとなくわかっていただけているでしょうか。

4. 買い手に請求されたら断れるか?

次に、オプション取引でも、売買する訳なので、売買、取引と言う以上、買い手と売り手がいる訳です。

まぁ、そりゃそうですよね。笑

では、買い手がいるということは、必ず、それに対応した売り手がいるわけですけれども、

今回のオプションの買い手側というと、お店のお客さんですね。
売り手の方は、お店屋さんの方ですね。

で、そのお店屋さん側の売り手側は、買い手に請求されたら、必ずそこに書いてあるチケットの値段(権利行使価格)で売ってあげないといけないんですね。

まぁ、そりゃそうですよね。

例えば、僕らが電気屋さんに行って、僕らが昔にそのお店で20万円でPCを買うチケットっていうのを購入していて、チケットを持ってお店に行ったら、「嫌です」みたいなこと言われたら「はあ??😠」ってなると思います。

⭐️ポイント2
オプションの買い手は、チケットで商品(今回はパソコンでしたけれども、実際は株価指数とか株式とかです)を請求するか、チケットを廃棄するかは、買い手の自由(=権利)なんですが、ただ売り手側は、買い手に請求されれば断ることはできません。要は義務です。

5. オプションのチケットの種類 

続いて、オプション取引に出てくるチケットの種類について
見ていこうと思います。

オプション取引というのは、「チケットのやり取り」でしたよね?
「チケット(=購入券)のやり取り」です。

でも実は、購入券の反対の売却券みたいなのもあるんです。
そこで、オプション取引に出てくるチケットの種類を解説していこうと思います。

2種類、種類がありますので、紹介したいと思います。

まず一つ目は「コール・オプション」と呼ばれるチケット。
もう一つは「プット・オプション」と呼ばれるチケットです。

これ結構、ニュース番組とか、他のYouTuberさんとかがコールオプションを買うとか、プットオプションを買うとか、売るとか言ってることがあると思うんですけれども、それについて理解を深めていこうと思います。

まず、ざっくりいうと、コールオプションというのは購入券のことです。
そして、プットオプションというのは売却券のことです。

コールオプションの購入券というのは、
いついつにいくらでその商品を買うことができるというチケットです。

パソコン屋さんに行って、コールオプションというチケットを買って、「いついつにいくらでそのPCをください」っていうことを請求できる券です。

それをコールオプションと言います。
まぁこれはさっきまでの説明と一緒ですね。

次に、プットオプションです。

プットオプションとは、売却券です。売却券というのは、「いついつにいくらでその商品を売ることができるチケット」ということです。

どういうことかというと、まずその売却券というのをお客が購入したとします。そして、売却券というのは、例えばいついつにいくらでその商品(PC)を売ることができるということなので、例えば、20万円で売ることができるチケットだったとします。

そして、実際のニューモデルが17万円だったとしたら、3万円利益出てるんですが、そのPCを20万円で相手に売りつけることができるチケットなんです。

ということはですよ。

購入チケットである「コール・オプション」を買う、ということもできますし、これはお客さん、購入者の立場ですね?

そして、立場的にいうと、その反対である売り手:お店屋側の立場に立てば、購入券である「コール・オプション」を売るっていうこともできるんです。

要は、僕らは売り手側の立場にもなることもできます。コールオプションを売る、販売するという方もできます。

⭐️ポイント
1.「コール・オプション」 = 購入券(いついつにいくらでその商品を買うことができるチケット)
2.「プット・オプション」 = 売却券(いついつにいくらでその商品を売ることができるチケット)

さらにですよ。

もう一個、売却チケット(プットオプション)の方がありましたが、

お客さん側の立場に立てば「プット・オプション(売却券)」を買うということもできるし、お店側の立場に立てば、売却チケットであるプットオプションを売るということもできます。

⭐️ポイント
コールオプションとプットオプションにはそれぞれ、お客さんの立場とお店屋さんの立場があるので、立場としては4種類の立場

1. 購入チケットであるコールオプションを買うっていう立場
2. コールオプションを売るっていう立場
3. 売却チケットであるプットオプションを買うという立場
4. プットオプションを売るという立場

があります。

6. 素朴な疑問 

ここで、ちょっと疑問を持たれる方がいるかなぁと思って、補足しておくんですけれども、

プットオプションについて疑問を持たれる方が、「なんかおかしいな?」と思われる方がいるかもしれないんですけど、

どういうことかっていうと、、

まだ商品を持ってないのに、どうして売却券を購入して、チケットを使うことができるのか?

っていうのを不思議に思う人がいると思います。

まだ商品を持ってないのに、そのチケット(売却券)だけ持って、将来的に販売されるものだから、売却券を持って、時がきたら売却できるって、、

「自分PC持ってないのに売却できるってどういうことなのか?」っていうことを、思われる方がいらっしゃるかと思うんですが、それについての考え方を言っておこうと思います。

つじつま合わせの考え方になんですけれども、

チケットを利用するタイミング、売却券を利用するタイミングに、そのニューモデルが販売される訳ですよね?

ということは、パソコンが販売された瞬間に、まず定価で、そのニューモデルを別のお店に定価で商品を買いに行って、

それで、その後に、その売却券を持って、お店にチケットに書いてある価格(権利行使価格)で買い取ってもらうんですね。

そしたら、手元に定価とチケットに書いてあったお金との差額が残りますよね?

そんな感じで理解してもらえたらと思います。

7. オプションのチケットの由来

あとは、コールとプットとは、そもそもなんでコールが買う権利で、プットが売る権利なのか?っていうことも解説しておこうと思います。

語源としては、コール(Call)は、「権利を要求する」という意味です。
Call=なにかを呼ぶっていうことですからね。

権利を要求するという意味です。
要は、商品を買う権利を要求するっていうことですね。

コールというのを買うと、有利な条件で取引を売り手に要求することができるということなんですが、

要は、コールオプションを買うと、PCが高いものになったとして、それを安値で買い付けることを要求できるということです。

だから、Call。

購入券(購入チケット)のことをコールオプションというふうに言います。

次に、プット(Put)なんですけれども。

プット(Put) っていうのは、簡単には「置く」という意味ですね?
これを少し言い換えると、「何かを押し付ける、課す」っていう意味があるんです。

それで、このプット(Put)を買うというのは、
何かを相手に課す(相手に押し付ける)権利を買うということなので、

プットの買い手は、売り手=お店屋さんに対して、安いものを高値で買い取らせることを「課せられる」んですね。

わかりますかね??

Putは「何かを課す」という意味があるんで、「押し付ける」って意味ですね。

押し付けるんで、Putの買い手は、要は、売却券の買い手は、売り手屋さんに安くなったから、高値で売りつける訳ですが、その売りつけるっていう権利を課すことができるんですね。

だから、Put。
だからそれは売却券ということになります。

8. オプションのチケットの覚え方

あと、単純に覚え方、簡単な覚え方でいうと、
暗記みたいな話ですけど、

「コール(Call)」は「買う(Kau)」
両方ともカ行で始まるので、「コール(Call)=買う(Kau)権利」。
と覚えていただけたらと思います。

プット(Put)は、売る(Uru)なので、共に母音がUで始まるってことなので、こういう風に覚えていただけたら、覚えやすいかなと思います。

⭐️ポイント:覚え方
 「コール」は「買う権利」共に”か行"で始まる。
 「プット」は「売る権利」共に母音が"U"で始まる。

9. まとめ

はい、ということで、まとめますけれども、

⭐️ポイント1
オプション取引は、来年ニューモデルの値段が下がったとしてもいいように、値段に保証がついた予約をするということでした。それが保険ということですね。

⭐️ポイント2
そしてオプションの買い手に請求されれば、オプションの売り手さんは断ることはできませんでした。

⭐️ポイント3
オプション取引には「コールオプションっていう購入チケットとプットオプションっていう売却チケットがありました。

そして、それぞれ、お客さんの立場とお店屋さんの立場があるので、僕らはどちらにもなれるので、立場としては4種類の立場、

1. 購入チケットであるコールオプションを買うっていう立場
2. コールオプションを売るっていう立場
3. 売却チケットであるプットオプションを買うという立場
4. プットオプションを売るという立場

の4種類の立場がありましたよ、という話です。

そして後は名前、覚え方みたいなものも、ご説明させていただきましした。

次回第2話では、オプション取引というのはなんとなくわかったよいうことなんですけど、だからそれの何が嬉しいのか?

オプション取引のメリット

後、メリットがあれば、その裏側に必ずデメリットもあるので、そのオプション取引のデメリットについて迫っていきたいと思います!

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