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想いという技術

FMT整体で施術家(セラピスト)をしている先生の8割は元患者です。
わたしも10年ほど施術をつづけていますが、「近くで施術を受けられる場所はありませんか?」と問い合わせのお電話をいただくたびに、もどかしい気持ちになります。

そういった状況をすこしでも改善するために始まったセラピスト養成学院ですが、わたし自身が学院でセラピストの育成をつづけてきて感じるのは、単純にセラピストを増やせば良いわけではない、という現実でした。

きっと「施術ができる」セラピストを増やすだけなら簡単です。

ただ施術技術の型を教えれば良いですから。
でも、それでは上手くいかないということがわかったんです。

「技術」とはなにか?

それは人々の想いが形になったもの。

例えば、私たちFMT整体の施術技術は「誰かを癒やしたい」という想いが形になったものです。

そういった性質のものだからこそ、誰があつかうかによって同じものでもまったく効果が変わってくる、そんな現象が起きてしまうんです。

だから、FMT整体セラピストの育成には時間がかかります。

セラピスト養成学院に入学される学院生にいつも驚かれるところは、FMT整体の技術は「考え方」であるという点。
もちろん施術技術の型は学習しますが、ほとんどの時間を考え方の勉強に費やします。極端な表現ではありますが、型そのものを伝えるだけなら1週間もあれば十分です。(もちろん時間をかければどこまでも深めることができますが)

「じゃぁ、半年間なにするの?」と思われるかもしれませんが、セラピストとしての在り方を学び、実践しつづける、というのがセラピスト養成学院での主な学習内容です。

面白いもので、何かしらこれまで整体院を開業していたり、人に触れる仕事をしている方のほうがセラピストに向いていると思われるかもしれませんが、人に触れたこともない・知識も経験もないお母さんやお父さんの方が早く結果を出す、なんてことがFMT整体では普通に起こります。

そんな出来事を目の当たりにするたびに、セラピストの質を決めるのは知識や経験だけではないんだなぁ、とつくづく感じさせられます。

想いという技術をもった人が「セラピスト」になり得るのだと思います。

もし、FMT整体のことを好きでいてくださるファン方がいらっしゃるとすれば…
ここには、元患者であったり、自分も何かしら痛みを抱えていた過去があったり。そんな「人間」がそこにいるから、ひとつの魅力が生まれているのかもしれません。

私たちは、セラピストというのは職業ではなく、生き方・在り方だと考えています。

プロとしてお金をいただいて活動するしないに関わらず、
「想い」をもった人が世の中に増えていったら…先生と患者という線引きが消え、お互いを癒やし合う、そんな関係性が広がっていったら何かが変わるかもしれない。

FMT整体セラピスト養成学院は、未来の可能性を楽しめる人々の集える場所でありたいと思います。

FMT整体
柴田友里絵


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