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【線維筋痛症患者の人生】闘病しながら介護をする|ミホさん

ミホさんは54歳(2022年現在)
48歳のご主人と27歳の息子さん、猫とパーキンソン病で認知症の83歳のお母さまと暮らしている。お母さまの認知症が進みお父さまと二人暮らしの老々介護が限界だということで2年前にお母さまを引き取った。

ミホさんが身体の痛みを意識し始めたのは、丁度この頃。パートを辞めて始まった介護生活。パートを辞めたのは介護のせいだけでなく腰痛、足の筋肉痛、疲労感、背中の痛み、右手の震え、さらに不眠症についてはその前からで睡眠導入剤がないと眠れなくなっていた。立っていても、座っていてもたまらない倦怠感と痛み。

ミホさんは「もしかしたらお母さまと同じパーキンソン病では?」と頭をよぎった。病院でパーキンソン病を調べる為のMRIを撮ったが、結果は白。

リウマチ、膠原病、甲状腺、ヘルニア、脳のMRI、血管の溜まりもなくどの検査も異常なし。それでも痛みは、酷くなり夜は激痛で、眠れない日も増えだした。孤独と不安と痛みで泣く事もあった。誰も分かってくれない苦しみ。

内科、整形外科、脳外科、心療内科、病院巡りが続く中やっと、たどり着いたペインクリニックで「心因性疼痛と診断線維筋痛症ではないか?」と言われてやはりそうだったんだ、と納得した。

「私が倒れたら母は、どうなるんだろう」

お母さまのパーキンソン病の症状として背骨が大きく湾曲してるために家の中でも杖が必要で何をするか分からない。24時間ついていないといけない。お母さまは、元々陽気でおおらかな方なのでご主人も優しく接してくれていて救われる、とミホさん。

現在はミホさんの身体の不調もありお母さまは「週3日のショートステイ(施設お泊まり)」「週に2日のデイサービス(施設日帰り)」を利用している。

最近は、意識を痛さから離すため楽しい事を考えている。先の事や、不安な事はどうにかなると自分に言い聞かせる事で、痛さを軽減している。

ミホさんは毎日、お母さま、ご主人、息子さんの為にそれぞれに合った食事を作っている。ミホさんにとって、料理とは家族との繋がり。ありがとうとか、ごめんねとか、言葉にするのが苦手な家族。ミホさんなりにご主人に「ありがとう」息子さんに「愛してるよ」と料理を通してずっと伝えている。

また、ミホさんの料理の基本は料理が上手だった母の味。お母さまが「美味しい!美味しい!」と、食べてくれるそのご飯。『貴女が教えてくれたのよ』と心で呟く。何が出来なくなっても、最後までしがみついてでも、料理だけは作ってあげたい。

料理はミホさんにとって「生きてる証」


以上、ミホさんのお話しでした。何かヒントがありましたら、スキ、フォロー、サポート、よろしくお願いします。

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