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キング

 4月1日。一般的に、この日からいよいよ"新生活"が始まるとされている。おそらく、今日は日本各地で入社式や入学式が行われたことだろう。

 そんな中で、今日は「第93回選抜高等学校野球大会」の決勝戦が行われ、約2週間続いた熱闘に幕が降りた。

 今大会はいつもに増しての接戦続き。息詰まる投手線、激しい乱打戦。これほどまでにスリリングな大会はここ数年見なかった。

 決勝戦は、そんな今大会を象徴するような大接戦。劇的なサヨナラヒットで幕を閉じた。

 一点取っては取り返し、の繰り返し。プレーする選手と同じぐらい、見ているこっちも手に汗握る展開。おそらく父兄の方々は何度も心臓が止まる思いをしたことだろう。

 私の中で、この一戦、この大会を通じてある人物像と重なる選手がいた。

 それは、高校野球アニメ「ダイヤのエース」に登場する成宮鳴選手と、東海大相模高校の石田選手だ。

 成宮鳴選手とは、ダイヤのエースの登場人物であり、主人公が属す青道高校のライバル、稲城実業の絶対的エースである。140キロ後半のストレートに、シンカー気味にストンと落ちるチェンジアップを武器に相手に絶望感をも与えるピッチングスタイル。

 そんな成宮選手が石田投手の姿と重なった。今大会通じて無失点。その、ピッチングスタイルは、140キロを超えるストレートに圧倒的な緩急をつけるチェンジアップ。今大会幾度となく、腰が引け、全くタイミングが合っていないバッターの空振りを見た。

 リリーフでは、ピンチで登場し、追い上げムード、流れを根こそぎ奪い取る。先発では、付け入る隙を与えず、一点取られたら負けという無言のプレッシャーを与え続ける。それは、まさに"絶望感を与える"ピッチング。

 まだまだ発展途上なのが末恐ろしい。夏は一体どれほどの投手になって帰ってくるのか。プロでは、はたまたメジャーでは、、、

 それほどの可能性を感じさせる選手。今から楽しみで仕方がない。

 何はともあれ、雨天順延はあったものの最後まで走り切った大会に敬意を評したい。また、連日好ゲームを繰り広げた選手たちにねぎらいを。
 
   感動と興奮をありがとう!!!

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