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DOLLCHESTRAという居場所【蓮ノ空感想文】

DOLLCHESTRAというユニットと、私の想いについて書きました。
何卒、よろしくお願いします。

DOLLCHESTRAの在り方

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ伝統のユニットは、姿を変えながらも、ユニットとしての在り方は同じだったはず。

DOLLCHESTRAとはどんなユニットなのか。
その答えは明確に言及されています。

沙知は綴理にこう話していました。
DOLL × ORCHESTRA = DOLLCHESTRA
そんなDOLLCHESTRAは"居場所"であると。

DOLLCHESTRAが表現するのは
「羨望」「衝動」「葛藤」「後悔」「覚悟」
といった感情。

きっとDOLLCHESTRAとは、弱さ、迷い、悩みと向き合い、秘めた強さを解き放つ場所。

憧れにすがり、手を伸ばし、存在証明を求める。
そんな少女たちの居場所であり続けたのではないでしょうか。

嫌いだった自分の弱さと
向かい合った この場所が
台風の目になるだろう
一緒に来てくれますか?

Take It Over

夕霧綴理

綴理の感情表現は、パフォーマンスによって発揮される。

ライブがしたいって思う時はたくさんある。
いつだってそれは、今この気持ちを表現したいって思う時だ。
みんなに知ってほしい、見てほしいって思った瞬間には、気づいたら体が動いているんだ。
楽しい、のかな。楽しいもあるけど、他にも色々。
ええっと......ちょっとなんて言えば伝わるか分からないな。
でもきっと伝えるから、今から見てて。
言葉よりも雄弁に。
さあ、ライブを始めよう。

[Vivid Phrase]夕霧綴理 特訓1回目

聞こえてくるよ、みんなの声。
きっと伝えられたんじゃないかな。
どうだったかな。
意外とボクは感情的なんだ。
こずが言ってた。
いつもはシュツリョク?が低いだけだって。
でもライブならそんなことない。
強く、強く気持ちが届けられる。
届けたい人たちが見てくれるって分かるから。
ボクが伝えているように、みんなも伝えてくれているのかもね。
スクールアイドルってすごいね。
やっぱりボクの、憧れだ。

[Vivid Phrase]夕霧綴理 特訓2回目

"舞台の上で人々に想いを伝える"というDOLLCHESTRAの在り方は綴理そのもの。

「夕霧綴理であって、スクールアイドルではない」
「個で完成された芸術」

と言われてきた綴理。

綴理はスクールアイドルを「不完全でも熱をもった芸術」と評し、憧れた。
その存在は綴理の中で特別なもので、さやかと出会った時も、自分をスクールアイドルとして認めていない。

なぜスクールアイドルクラブに入ったのか、に対する答えは「みんなでやりたい」から。

独りで踊り続けてきた綴理は、誰かと一緒にステージを作り上げたかった。
誰かの隣で、憧れたスクールアイドルになりたかった。

DOLLCHESTRAこそが綴理の居場所であり、さやかとの出会いが綴理を憧れのスクールアイドルへ導いた。

村野さやか

さやかが蓮ノ空に入学したのは、フィギュアスケートに足りない"表現力"を身につけるため。

「自分を変えるため」の最後の希望。

魔性とまで言われる表現力に魅了されたさやか。
綴理と出会い、フィギュアスケーターとしても、スクールアイドルとしても成長したさやかだったが、姉の引退と綴理にとって大事なステージの日程が重なってしまう。

夢を見た結果、さやかは後悔した。
フィギュアかスクールアイドル、あるいは姉か綴理、どちらかを切り捨てなければならない。

迎えた当日、さやかはリンクに立った。

きっと、フィギュアを捨てる可能性は最初からなかった。
しかし、スクールアイドルを捨てることもできないさやかは、リンクで"わがまま"を叫んだ。

フィギュアもスクールアイドルも、辞めない。
全てを肯定したいというわがまま。

誰もいないと思っていました。
私の周りには誰もいなくて、広いリンクにただひとり。
目指す先も、霧に飲まれて、どこに行っていいかも分からなくて。
私は、焦る胸の内に従うことしか、できずにいたんです。
そんな中でこの学校に来て、幸せな出会いを経て、たったひと月でこんなにも得られるものがあると知りました。
でも、私はまだまだ未熟者です。
誰もいなければ、きっと容易く折れてしまう。
情けない己のことは、己自身が一番よく知っているつもりです。
だから、これからも、一緒に来てくれますか。
この手を取って、くれますか。

[Rose Garden]村野さやか 特訓2回目

さやかも孤独だった。
正解が分からず、最後の希望で辿り着いたのがDOLLCHESTRA。

さやかにとってDOLLCHESTRAとは、過去、今、未来の答えを掴んでいく居場所。

徒町小鈴

小鈴が蓮ノ空に入学したのは「何者にもなれないで終わるのは嫌」だから。

小鈴は「すごいこと」を成し遂げるため、湖横断に挑戦した。
無謀と思える挑戦に、さやかと綴理は手を貸し、見守る。

小鈴は今までも何かに挑戦する度、失敗し、次を探してきた。
湖横断を達成できたのは、傍で応援するさやかがいたから。
さやかが抱くようになった「期待に応えたい」という感情に近いものを感じさせる。

小鈴は目の前の困難に立ち向かっていく強さを秘めていた。
その強さを引き出したのはさやかで、そのさやかに、小鈴は憧れた。

小鈴は、「何者か」になることで存在を証明できるのか。

それは小鈴が「徒町小鈴」である、という存在証明であってほしい。

私にとってDOLLCHESTRAとは

ここまで概ね簡単なあらすじになっていますが、本当に書きたいことを最後に。

音楽を聴いていて、(この歌詞、自分に刺さるなあ)と感じる経験は誰しもあるかと思います。

負の感情ばかり抱えてしまう性格の私には、DOLLCHESTRAの物語と楽曲は恐ろしい程に刺さるものでした。

憧れに手が届かない葛藤、正解が分からない境地、何者かになろうとする姿......

この一年、私はDOLLCHESTRAの楽曲たちに救われてきました。
全ての楽曲に私を支えるものがあると言ってもいいです。

青春をかけているスクールアイドルに、ただの面倒な人間を重ねるのもどうかと思いますが、救われているのは間違いありません。

このnoteのサムネイルは「AWOKE」の歌詞
"Keep on searching for the answer in me"

これがDOLLCHESTRAの物語を表していると思っています。
使命とも言えるかもしれません。

そして、過去を変えることはできなくて、その選択は正解か間違いか、それ以上に"答え"であるとDOLLCHESTRAは示しました。

今を何百回 何千回超えたとしても
まだ正解か間違いか
分かる日は来ないのだろう(What’s my life?)
だけど そうやって選んだ日々が答えだ

KNOT

私にとってDOLLCHESTRAとは、支えであり道しるべ。
それこそ、"居場所"なんだと思います。

DOLLCHESTRAと出会い、少しは成長できたと思いつつも、これからも必要な存在であり、DOLLCHESTRAが起こす「すごいこと」に期待しています。

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