この1年のこと

11月~12月。この時期はデビュー日を迎えたり、年末に差し掛かるのもあって目標を聞かれる機会が多い。昨年、2017年の風磨くんは、ずっと望んでいる冠番組のことを言い続けていたが、それとともに「個人的な目標は正直あまり考えていなくて。グループのことばっかりだな」「個人ではなくグループのことしか考えてません!」とも言っていた。

私はこれを読んだとき「そうか、個人的な目標は考えてないのか…」と思った。グループとしての活動にかける思いは汲むし、その熱は頼もしくもある。もちろん本人が言うことだから尊重もするし、私だって冠番組は欲しい。でも、それとは別の問題として、私は風磨くんが自分自身の話をあまりしなくなったことがとてもさみしかった。グループのことを考えることは自分のことにもなるし、自分自身のことを考えることだってグループのことにはなると思うから。個人とグループどちらを優先するとかどっちを取ったらどうとかそういうことじゃなくて、どちらも取ってほしかった。

紅白のぎゅっと。「来年も優しい1年にしましょう」という言葉とともに締めた2017年。新しい年を迎えた1月、24時間テレビのメインパーソナリティーが発表された。2月には2年ぶりのオリジナルアルバム「XYZ=repainting」をリリースし、春には少クラが不定期出演になり、ニュースがわかるようになる検定でお世話になったシブ5時も卒業した。STAGEに引き続きまた主な演出を担当した春のrepaintingツアーを終え、「イノセントデイズ」のリリース、ワクワク学校、夏に向けて24時間テレビの活動が始まり、4月・7月・8月と冠特番を3回も持つことができた。恒例の夏の現場はなくなったが、昨年に比べ5人の姿をテレビで見る機会が増えた。

冠の初回で若干固い顔をしてタイトルコールを叫んでいたり、別の番組にゲストで出たときにはふにゃふにゃとした穏やかな顔で笑っていたり。24時間テレビではみやぞんのマラソンサポートをしたり、宮川さんと双子の男の子とウォーターショーをやったり、朝のズームインでは歴代のMC陣のセンターに挟まれて一緒に進行していたり、フィナーレで泣いてしまったり。たくさんテレビに出る中で「こんな顔するんだな~」と思うこともたくさんあった。そういった新しい発見や気づきがうれしく感じることもあったり、切なく感じることもあったり。

7周年を過ぎ、ソフティモの新CMが決まり、半年ぶりのシングル「カラクリだらけのテンダネス/すっぴんKISS」をリリース。冠番組や24時間テレビを経験した2018年もそろそろ終わる。パーソナリティーに決まって腰抜かしたあの日からもうそんなに経つのかと思うと本当にあっという間の1年だった。風磨くんは、今年は自分のことを見つめ直した1年だったという。

今まで全くテレビに出たことがなかったわけではないが、今年は24時間テレビという大役があったのもあって、Sexy Zoneというグループそのものやメンバーといるときの自分のポジション、"菊池風磨"という個人に求められるものもだったり、もっともっと広い世界に立つために考え直したことがきっとたくさんあるんだと思う。

ファン以外の人へのトークも必要とされた24時間や特番。風磨くんがスタイルを変えてみんなを活かしてくれたおかげで5人のトークが確立されつつあると思う。

勝利くんが先日、雑誌で風磨くんにこうメッセージを送っていた。「スタイルを変えて」という言葉を読んだ瞬間に、私がこの1年間ずっと感じていたのはこれだったんだと、とても腑に落ちた。こうして言葉にしてくれることで風磨くんの立ち振る舞いが決して当たり前なものではないと改めて気付けたこともそうだし、何よりこうして理解のある人がそばにいることが本当にうれしかった。

目標を聞かれると、変わらずレギュラーの冠番組が欲しいとも言うし、個人としてもいろいろ挑戦したいと言うようになった。「テレビが大好きだから」というのは本当に変わってなくて。この先もテレビに対する夢や希望はずっと持ち続けてほしいなと思う。

2019年は風磨くんがグループとして叶えたいことも、個人としてやりたいことも、全部つかみとれる年になりますように。だいぶ早いけどよいお年を過ごしてください。風邪引かないでね~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?