見出し画像

あらためて「ワガヘヤ」をおすすめしてみる

僕は今、愛について考えている」「愛というのは、対象に存在意義を見いだすことだ

2017年の秋、日本テレビ シンドラ枠にて放送された『吾輩の部屋である』のセリフである。このドラマは、田岡りき先生が小学館ゲッサンにて連載していた同タイトルのコミックが原作となっている。

『吾輩の部屋である』通称『ワガヘヤ』は、連続ドラマ史上初・登場人物ひとり!というキャッチが話題となった、風磨くんの初主演ドラマだ。

主題歌はSexy Zoneの『ぎゅっと』。同年の年末歌番組で知名度を上げたのではないだろうか。「大切なあなた」と「大切なじぶん」へ贈る歌。今ではSexy Zoneの応援歌として定番になっているが、元々はドラマの主題歌である。

イントロダクション:そこに住むのは大学院生・鍵山哲郎。一人暮らし。彼女ナシ。好きな女の子は、同じ研究室の植村さん。仲のいい友人は高校から一緒の吉田。苦手なのは川崎先輩と、教授。誰にも邪魔されない空間で彼の思考は虚空を彷徨う。家具たちの愛のあるツッコミにささえられながら。(『吾輩の部屋である』ホームページから引用)

物語の舞台は、築41年木造2階建て、家賃4.8万円の1Kアパート・ヒノデ荘。あるときは起きたら見知らぬ部屋にいたり、ストーリーの後半では群馬県の一軒家に引っ越すも、基本的にタイトルどおり”吾輩の部屋”が中心のドラマだ。

ステイホーム。家の中で過ごす時間が長い今『ワガヘヤ』という作品はピッタリなのではないかということで、あらためておすすめポイントを羅列していく。

内容が面白い

面白いといっても大爆笑するとか、波乱の展開が待ち受けているとかそんな大きなことはないが、なにげない一日にもドラマがあるのだと気付かされる。「課題の締め切りが迫っているのにそうじを始めてしまう」だとか、そういう”あるある”でクスリと笑ってしまう。翻弄されては哲学してを繰り返す哲郎がとても愛おしい。

気軽さがいい

全10回、1回が約25分程度。1回が3本立てで構成されているため、テンポが良く飽きない。それこそ、ジャージにTシャツで過ごす哲郎のようにゆるゆると見ることができる。

撮り方がいい

デコルテや背中、手など身体のパーツの映し方を女性監督がこだわったという。細かな表情や何気ないしぐさにときめきがあり心をくすぐる。ドラマの内容を楽しむ以外にも、オタク的な満足度も高い。"風磨くんの手"が好きな人に刺さるシーンが多い。

メイキングがいい

出演者がひとりなので、もちろんメイキングも風磨くんづくしだ。1回分を撮影するごとに"カメラくん"に向けて『ひとりぼっち反省会』を行っている。アフレコ現場では声優のかたがたとの交流もあり、先輩がたにインタビューをしている風磨くんの姿も見られる。ゲスト声優を務めたメンバーとの対談もある。

全てにおいて”ちょうどいい”『ワガヘヤ』。あたたかい気持ちになれるドラマなので、ぜひ。

**おまけ **

・「原作を尊重しつつ、自分なりにやって」と最初に言われたので200パーセントで演じた。そこから監督に引いてもらっている。

・哲郎の役作りについて「メガネがかなり重要」「ボクがメガネをかけるんじゃなくてボクはメガネ置きなんじゃないかっていう(笑)」。いくつも試着した中からこのメガネを選んだ。

・哲郎は持ち服が少ない設定なのに衣装合わせが2回あったらしい。風磨くんいわく「僕の記憶が正しければ、それほど変化がなかった」

・スケジュールがタイト!出演者ひとりで融通が利きすぎるゆえに1話を2日弱ぐらいで撮り終わる。現場に30分早く入りセリフを覚えていた。休憩は基本的に次の休憩までのシーンのセリフを覚えるのに使っているため、ご飯を食べないことも。

・撮影現場のケータリングには風磨くんの大好物であるグミがめちゃくちゃ置かれていた(グミを準備される22歳…かわいい…)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?