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薔薇色の日々


「風磨くんと言ってるのは、"お酒が入ってたら、この映像見たら泣くな"っていう」

Change the worldのMVができた頃、勝利くんはそう教えてくれた。

「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみがバラのために費やした時間だったんだ」

「人間たちはこういう真理を忘れてしまった」

「でも、きみは忘れちゃいけない。きみは、なつかせたもの、絆を結んだものには永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに責任がある」

星の王子さま


Sexy Zoneのことを考えると、『星の王子さま』のこのシーンを思い出してならない。

Sexy Zoneは、本当に"Sexy Zoneとは何なのか"という問題とずっと向き合ってきたグループだったんだなと思う。

年齢も好みも思想も美学も全く違った人たちの集まりなのは、個人の表現を見ていれば明らかだったからこそ、そんな人たちが自分らしさを持ち続けながら、共存していることが私には希望だった。

何も分からないまま持たされたバラに、自分たちで価値を与えて、いつまでも大切なシンボルとして掲げてくれたことがうれしかった。

「大人の決めたやり方」から、「僕らだけの答え」に変わり、その先で「答えは誰にもわからないこと」に気付いても、自分で答えを選ばなければいけないのは、彼らが大人になったから。12年もの月日が経ったから。

芸能界とは違う世界へ行ったマリウスも、これからソロ活動に転向していくケンティーも、新しい名前とともにやっていく風磨くんと勝利くんと聡ちゃんも、自分でやり方を決めていく責任のある立場にいる人だから。

そうなったときに道が別れてしまうのは、グループに夢を見ていた身としてはどうしたってさみしいけれど、彼らの出した答えを正解にしていくのも彼ら自身。

かけがえのない青春を見せてくれてありがとう。
バラを特別だと思えるようなったのは、紛れもなくあなたたちのおかげです。

Sexy Zone、大好きだったなあ。

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