大宮一日うるとらブギーズに行ってきたお話
大宮の劇場では一組をピックアップして、その芸人さんを中心としたライブを三つほどうつ日があって、それに初めて参加してきた。
うるとらブギーズはルミネでネタを二回見たことがあって、まず頭に残ったのは最高の出囃子「今夜はブギー・バック」。めちゃめちゃかっこよくてお洒落な曲。
うるブギのネタは二回とも面白かったし、二つともどんなネタだったかちゃんと覚えてる。誰でもぱっと理解できる設定や状況に、一つわけのわからない要素が放り込まれて、そこが執拗に繰り返されて面白くなる展開が好き。
ただ本当のことを言うと、八木さんと佐々木さんの区別があまりついてなくて、その程度で一日公演に来てしまった申し訳なさもあったり。
今日でわかるようになれると思ってたけど、一公演目のラストのコントで女装してた方が二公演目の普段着の時のどちらかが見分けがつかなかったので、見た回数というより単に私がお二人の顔の区別がついてなかったことがわかった。
今度こそ大丈夫なはず。
一公演目、ULTRA寄席。
すゑひろがりずとGAGは生でネタを見るのは初めて。
ずっと見たかったななまがり。普段はYouTubeでコントばかり見てるけど、漫才ももちろん面白かった。初瀬さん本当に声通るなぁ。
トリがトット。めっちゃ面白かった。
生で見ると本当に二人ともイケメン。バイクさんが絶賛してた「多田のイケメン具合」はすごかったし、桑さんは背が高くて顔ちっちゃくて手足長くて全身黒がよく似合ってた。
ボケとツッコミというより、お二人の関係性がしっかり漫才に落とし込まれててすごく好き。
ネタが終わり、うるブギさんのコントに出てくるゲームをしましょうとなり、ここから大宮歴戦の猛者たちが暴れ出す。
ちっともゲームしない、好き勝手しておいてそれで成立させていく力技は何度見てもお見事。
どうなってるんだろうあれと賛嘆を送りたいけど、どうもこうもあるわけないじゃんと文田さんあたりに一刀両断されたい気もする。
(でも文田さんには、あれが凄技だと暗に認めた笑みで『大宮いいでしょ』と言われたい気もする。オタクはアンビバレンス)
たぶん最初の戦犯は大波さんのカツアゲかなぁ。
これは脱衣チャンスだと察した時の、阿部さんのネクタイに手をかける速さといったら。
役柄上微動だにできない八木さんは不憫だった。
なかなか桑さんが出てこなくてちょっと心配したけど、マイケル・ジャクソンが見れて嬉しかった。
二公演目、コーナーBOOGIE。
トット・GAGチームと、タモンズ・ななまがり・すえにチーム分け。どちらもコンビ、トリオとして同期同士。
それ故コーナーに入る前にGAGのファニーさんを若手として扱うノリ、からの安部さんとの中華ボケ対決からの東アジア及びヨーロッパまで広がり対決に、うるブギのお二人まで参戦。
最後のオチをつけたのはななまがり森下さん。
コーナーはモノボケ、即興紙芝居、うるブギ棒倒し。
紙芝居でのタモンズチームのがっつり下ネタをも凌駕する福井さんの狂気が見どころ。
三公演目、すゑひろがりずvsうるとらブギーズ。
初めて知ったけど、すえvsうるブギの闘いの歴史は長く今回が二年半ぶり三度目とのこと。
大宮セブンだと割と優等生っぽい(特に南條さん)すえさんの暴れっぷりを初めて見れて嬉しかった。
南條さん、スコーピオンズぶりが出てたなぁ。
(大宮オートバックスでの勢力図の名称)
なにより、これの立役者はMC福井さん。
この手のときの福井さんのMCは至宝だと思う。
なんとなくプロレスを想像させる名実況。
盛り上げ上手の褒め上手で、そのまま流されそうな小さな場面をレフェリーみたいに止めに入ってクローズアップさせる手腕。
この間の「コットン西村『あなたたちのせいですよ』」のときもMCされてたけど最高だった。
火種となる各メンバーにがんがんガソリン注ぎながらも冷静に場を見てさらに盛り上げつつ、お客さんへのパフォーマンスも忘れない。
初めての一日公演で心配だったのが公演と公演の間の過ごし方。
一公演目の後は劇場の一階のドトール、二公演目の後は徒歩三分ぐらいのモスに行ったけど…、微妙かも。
何か食べたいけど時間はやっぱりあまりない。少なくてもゆっくりできる感じじゃない。
だからといってラクーン内のどこかで座って過ごすには落ち着かないし時間も長過ぎる。
Xで見かけた提案で、FANYのプレミアムに入ってる人向けにラウンジ作るっていうのがあって、私はそれに大賛成。そこで時間を過ごせるなら年会費いくらでもだす。
吉本様、どうかご検討ください。
これが今年の劇場納め。
なんだけどその事実を認めたくなくてどこか行ける劇場はないか探しては諦めてる。
仕事柄今年の休みは元旦だけだし、そんなことより1/10の公募の〆切が例のごとくギリッギリなので劇場に行ってる場合ではない。
でもここから三週間後の漫丹田まで我慢できる気がしない。
劇場納めはまだ悩むけど、年末に三公演の贅沢を過ごせて幸せでした。
ではまた。
深夏桃でした。
バイバイ。