ボルネオ1人鳥見旅①～ブルネイに2時間だけ入国してみた～
ボルネオ…なんと素晴らしい響きだろうか。おそらく生き物屋なら、この言葉を聞いただけで血が騒ぐだろう。広大で豊かな熱帯雨林に住む多くの固有種たち…考えただけでワクワクが止まらない。今回、そのボルネオを10日間かけて1人旅してきました。毎度の事ながら、金欠なのでツアー･ガイド･レンタカーを使わず、安宿とローカル食堂を巡る貧乏旅行です。
実はこのボルネオ旅の計画は高校生の時から練っていて、大学2年の夏休みに決行するべく着々と準備をしていました。しかしながら、それもコロナによって全て水の泡に。コロナまじふざけんな💢。コロナが明けても、航空券の高騰によりボルネオ行きは諦め、その代わりにベトナム、オーストラリア、半島マレーシア、フィリピンを1人で巡り歩いていました。そんな中、大学院1年の5月にコタキナバルへの航空券が往復で6万8000円になっているのを発見。お、僕でもギリ買える値段にまで下がっている。というわけで、速攻で航空券を買いました！さあ、いよいよボルネオ遠征を決行するときが来た！！
ちなみに大学の夏休みが始まる前にフライングでボルネオへと向かいました。もちろん授業も課題もサボりです。単位を失うよりも、評価が下がるよりも、ボルネオに行かない方が将来ゼッタイに後悔する、そう自分に言い聞かせました。僕と同じ班のみんな、迷惑かけて本当にゴメン…！
2023年7月31日
そんな訳で2023年7月31日、僕は成田空港へと向かいました。今回はLCCを使わず、フルキャリアのロイヤルブルネイ航空の利用です。おそらくマニラ経由のエアアジアやセブパシの方が若干安いと思いますが、マニラでのトランジット時間が長い上に、そんなに金額差が無かったのでロイヤルブルネイ航空にしました。途中ブルネイの首都バンダルスリブガワンでトランジットして、マレーシアのコタキナバルを目指します。
いよいよボルネオに向けて出発！バンダルスリブガワンの文字を見てテンションが上がる！！
定刻通り16時45分にブルネイ国際空港に到着。次のコタキナバル国際空港への乗り継ぎ便は21時25分発です。つまり4時間40分の乗り継ぎ時間です。ブルネイ国際空港はブルネイの首都空港であり唯一の国際空港ですが、とにかく狭い…。マジで日本の地方空港並です。空港に籠もっても何もやることがないので、空港の外に出て鳥を見ることにしました。
幸い日本のパスポートはブルネイ入国のカテゴリーDに分類され、ビザ無し入国が可能です。日本のパスポート万歳！
早速、入国レーンに進んでみると誰もいない…。入国審査官が暇そうにしていました。空港の入国審査の待ち時間がゼロなの初めてだ！どんだけ人気が無い国なんだよ笑
さっそく入国手続き開始です。
審査官「ブルネイの滞在日数は？」
僕「0日間」
審査官「え！？」
僕「あ、いやトランジットの間、暇だから空港の外を散歩したいの！2時間だけ入国させて」
審査官「･･･（はぁ〜）ちゃんと時間内に戻ってきてね…。」
やった、無事に入国できたぜ！なんかめっちゃ呆れられたけど(笑)。こういう時に日本のパスポートの強さはありがたい。カテゴリーD以外の国は、ちょっと散歩したいから入国させて〜ができないからな。
ちなみにブルネイ(正式名称ブルネイ・ダルサラーム国)は産油国として有名なお金持ち国家。1人あたりGDPは3万7000ドルと日本よりも上。しかも所得税や消費税はゼロ。教育費や医療費も全て無料。おまけに森を切り開く必要は無いので、国土の75%が手つかずの豊かな熱帯雨林。
ひょっとして、ここは天国なのでは‥.
ただ、イスラム教を国教としたムスリみが深い国であり、結構極端なことやってるらしいです。もちろん国内での酒の販売はすべて禁止。シャリアを厳格に適応しているみたいで、鞭打ちや石打ちの刑をやったり、窃盗犯を手足切断したり‥。
まあ欧米の価値観に囚われずに、伝統的な我が道を行くっていうスタンスの国家は個人的に好きですよ。
今回は2時間しか入国できなかったけど、独特で面白そうな国なので、じっくり楽しみたかったな〜
ブルネイ鳥見RTAの開始だ！！
結局、観察できた種類はミドリカラスモドキ、コアオバト、アジアヤシアナツバメ、リュウキュウツバメ、モリツバメ、ダイサギ、チョウショウバト、カノコバト、メグロヒヨドリ、ムナオビオウギヒタキの10種類のみ。東南アジアの超普通種ばかりですね。ボルネオ固有種はもとより、ライファーすら増えず…。特に魅力的な野鳥は居なかったので、カメラは取り出しませんでした。
モスクの中に入ろうと思いましたが、ガチな感じのムスリムの方々がいたので、中に入る勇気はありませんでした‥。そろそろ日没なのでお祈りが始まるのかな。彼らが本気で祈っている最中に、興味本位で異教徒の僕が入ってきたら、やっぱりいい気分にならないよな〜
しばらくすると日が暮れてきたので出国手続きしました。今回はブルネイにわずか2時間しか入国できませんでしたが、いつかじっくり旅したい国だなぁ〜
22時過ぎにコタキナバル国際空港に無事に到着。マレーシアの入国手続きを済ませてGrabでホテルへ。ホテルは空港近くのGoldenhill Hotelにしました。一泊素泊まりで1,800円ほど。空港からホテルまでもGrabで5RM(＝150円)。相変わらず安いですね～。貧乏旅行者にとって有り難いです♪
ちなみに僕の宿探しは、その地域で最も安い宿（ドミトリーは除く）をAgodaで予約するというスタイルです。まあ、半年前それをフィリピンでやって酷い目に遭いましたがw…でも治安が良いマレーシアなら基本これで問題ありませんよ！
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