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ボルネオ1人鳥見旅③ボルネオ東部でガイド無し探鳥する方法

↓前回のnote

皆さん、ボルネオ東部で探鳥したことありますか?ボルネオ東部の熱帯雨林は、pittaやkingfisher、hornbillを始めとして本当に魅力的な鳥が沢山!バードウォッチャーにとっては憧れの場所ですよね。海外ガチ勢鳥屋はボルネオ東部で探鳥したことがある方も多いと思いますが、日本発の某ツアーに参加したり、現地のガイドを雇って探鳥する方が多いかと思います。

でも学生鳥屋には金銭的に厳しい事が多く、ツアーに参加できない人がほとんど。ボルネオ東部で鳥が見たい、でもガイドを雇うお金が無い!そんな人にピッタリな場所があります。

それはSepilokにあるRainforest Discovery Center (以下RDC)です。ここではボルネオ東部のkey birdの大半を網羅できる上、ガイドなしで公園を1人で歩き回るのにちょうど良い広さです。今回、僕が実際に1人で行ってきたので、RDCに行く方法や現地での滞在方法、注意点などを紹介します!海外鳥見が好きな学生鳥屋の参考になれば幸いです。

RDCへの行き方

超簡単でサンダカン空港からGrabで20分、15RM (450円)で行けます。コタキナバル空港からサンダカン空港までの航空券はAirasiaで2,100円(受託荷物込でも4,000円)で日本からネットで買えます。訳分からんくらい安いw。所要時間は40分くらいです。他にクアラルンプールからの直行便もあるみたいです。
あとはコタキナバルから高速バスを使う手もあります。こっちは40RM (1,200円くらい)。コタキナバルのInanamバスターミナルからSandakan行きのバスに乗ればいいですか、7時間くらいかかります。よほどの超金欠ならこっちを使うのもアリですが、まずコタキナバルのInanamバスターミナルまで行くのも面倒くさい上に、前述の通り非常に時間がかかります。差額もわずか(2,000円くらい)なので飛行機を使うことをオススメします。

エアアジアのコタキナバル→サンダカン
満席でした。

RDCの周辺の宿泊施設

僕はSepilok Jungle Resortという宿に泊まりました。RDCから歩いて20分ほどの場所にあるリゾートホテルです。Agodaで1部屋1泊3,800円くらいで予約できました。マレー物価から考えれば少し割り高ですが、朝食食べ放題のビュッフェも込みでこの価格と考えればまあ納得できます。また、リゾート内でも鳥が見ることができ、夜探ではスローロリスを見つけることができました。部屋も広く清潔で総合的に見たら満足のいく施設です。ただし、この施設は大人気ですぐに予約が埋まってしまうので、早めに予約することをオススメします!

このリゾートではペットボトル飲料水も売っていたり、夕食も食べられますが、ボッタクリ価格(日本の物価と同じくらい)なので、後述するRDC内の施設で済ませるのがオススメ。

部屋の様子。意外と広い。ちゃんとシャワーは温水が出ました!
リゾート内の雰囲気
朝食はビュッフェ形式です。どれだけ食っても無料なので、沢山食べて1日の探鳥に備えましょう!

Rainforest Discovery Center(RDC)の施設について

外国人はRDCに入るのに入園料20RM(600円)かかります。ちなみにマレー国民は2RM(60円)、なんという差別…。まあ、かなり高額ですが払って入る価値は大いにあります。まずRDCの大きな特徴として、ボードウォークが整備されていることが挙げられます。熱帯雨林を歩いたことがある人には分かると思いますが、とにかく樹冠の小鳥を観察するのが難しい、というよりほぼ不可能です。でも、ボードウォークがあれば問題なし!目線の高さで樹冠の鳥を観察できます!!
また、公園の管理がしっかりされているので、山賊や武装勢力、野犬に出くわす心配もありません。

こんな感じで木の高いところにいる小鳥類も目線の高さで撮影できます。
キヌバネドリを真上から撮影できることもあります!
時々野生のオラウータンがボードウォークを歩いています。穏やかな性格なので、こっちから何かしない限り危害はありません。ただし、他のサルは結構好戦的なので注意が必要です。

あと公園本部にカフェがあるのが良いポイント!ここではミネラルウォーターが適正価格で売っているので有り難い。(500mlのミネラルウォーターが2RM≒60円)。また、ここではジュースやご飯も食べられます。公園を一周して疲れたら、ここでフレッシュジュースを飲んで休憩…なんて贅沢な鳥見も!

日本から持ってきたアクエリアスの粉で、アクエリアス1L分を生成!これで熱中症対策もバッチリ。
レモンジュースも売っていました。
疲れた体にとても効きます。
ここで飯も食えます。宿で食べるより割安です。
味は悪くないですが、どれも観光客向けの無難な味でした。個人的にはせっかくのマレー旅行なので、外国人に遠慮せず香辛料ガンガン使ったマレーの庶民料理の方が良かったです…

RDCでの鳥見方法


ボードウォークとトレイルがあり、ボードウォークは樹冠の鳥、トレイルは林床の鳥を見ることができます。様々なトレイルがありますが、1番オススメなのはkingfisher trail。小川に沿ったトレイルなので、セアカミツユビカワセミやルリカワセミ、キヌバネドリ類、クロアカヒロハシを見つけた他、何度もバードウェーブに遭遇しました。また、pittaは文字通りpitta trailで見つけやすいです。僕はクロアカヤイロチョウしか見ることができませんでしたが、RDCには他に5種のpittaが生息しているみたいです。pittaは基本的に鳴き声のする方向に藪漕ぎして探しますが、その際に1番気をつけるべきなのは毒ヘビの存在。割と洒落にならないレベルの神経毒を持ったヘビがいるので、慎重に藪漕ぎしてください。あとpitta探しに夢中になって自分が今いる場所が分からなくならないように、しっかり戻る方向を覚えておいてくださいね。

僕が実際に撮った野鳥


それでは実際に僕が撮った野鳥を紹介します。

クロアカヤイロチョウ(Black-crowned Pitta)
この地域のターゲットの1つ。ボルネオ北東部にのみ分布する固有の美しいpittaです。
セアカミツユビカワセミ(Rufous-backed Kingfisher)
写真では伝わらないかもしれませんが、実物はめっちゃ綺麗でした!!


ルリカワセミ(Blue-eared kingfisher)
クビワヒロハシ(Black-ana-yellow Broadbill)
クロアカヒロハシ(Black-and-red Broadbill)
アカエリキヌバネドリ(Red-naped Trogon)
バラエリキヌバネドリ(Diard Trogon)
ウォーレスクマタカ(Wallace's Hawk-Eagle)
クロサイチョウ(Black hornbilj)
サイチョウ(Rhinoceros Hornbill)
キタカササギサイチョウ(Oriental Pied Hornbill)
クリチャゲラ(Rufous Woodpecker)
カレハゲラ(Buff-necked Woodpecker)
アカハラコガネゲラ(Orange-backed Woodpecker)
チャバネアオゲラ(Checker-throated Woodpecker)
クリチャバンケンモドキ(Raffles's Malkoha)
ロクショウヒタキ(Indigo flycatcher)
ボルネオシラガシキチヨウ(White-crowned Shama)
ハグロヒタキサンショウクイ(Black-winged Flycatcher-shrike)
アオミミゴシキドリ(blue-eared Barbet)
チャイロゴシキドリ(Brown Barbet)
ミドリヒメコノハドリ(Green Iora)
コアサクラサンショウクイ(Lesser Cuckooshrike)
キミミクモカリドリ(Yellow-eared Spiderhunter)
スグロチメドリ(Black-caped Barbler)
ホオアカコバシタイヨウチョウ(Ruby-cheeked subird )
ベニサンショウクイ(Grey-chinned Minivet)
アカメチャイロヒヨ(Asian Red-eyed Bulbul)
カンムリオリーブヒヨ(Buff-vented Bulbul)
コアカメチャイロヒヨ(Spectacled Bulbul)
シロスジヒヨドリ(Streaked Bulbul)

綺麗に撮影できた鳥だけ紹介しましたが、他にも本当に様々な野鳥が見られました。個人的にはボルネオヒメハヤブサは特にお気に入りでした(いい写真は撮れませんでしたが…)。今回のメインターゲットであるブタゲモズやボルネオカザリショウビンに会えなかったのは残念でしたが、本当に色んな野鳥を見るのとができてめっちゃ楽しかったです!
公園一周するのに2〜3時間程度しかかかりませんが、最低2日間、できたら3日間かけてじっくり探すのをオススメします。また、世界中からバードウォッチャーが来ているので、ぜひ積極的に情報交換したり、異文化交流を楽しんで下さい。日本みたいに情報を隠す文化など無く、みんな積極的に情報を教えてくれますよ〜

皆さんも楽しいボルネオライフを!

↓次のnoteです。


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