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JTA特集(運航乗務員)全国でも珍しい親子パイロット

2021年3月11日放送のFMぎのわん「玉那覇尚也のパイロットになろう」では日本トランスオーシャン航空の運航乗務員であり、機長の嘉陽宗章さんと副操縦士の嘉陽竜太郎さん嘉陽さん親子にお越しいただきました。

音声が聞き取りづらいのでFMぎのわんYouTube版をご紹介します。

開始前の打ち合わせ時から、玉那覇と同じ宜野湾市在住という身内感(笑)で盛り上がり、嘉手納での仕事の話を逆インタビューされたり、共通の知人がアメリカでにいたりと大盛り上がり!一般的なメディアが聞くことより仏のおしゃべり感覚でお聞きしますね!として本番のスタジオ入り。

パイロットを目指すきっかけはやはり家庭環境

沖縄県から航空大学校に合格し、卒業後には、当時の南西航空へ就職、途中で琉球エアコミューターへの出向も含めて、7機種を経験されたベテランパイロットの宗章さん。

そんな機長がお父さんという家族で旅行をする。飛行機に乗る。そしてその大きな飛行機を操縦している父親の存在。その環境はやはり大きいものだったという。

一方父親からしてみると、やりたいのであればやり通せばいい、失敗してもいい、ただ本当にやりたい気持ちがあれば実現ができることを知っているからこそ、息子の本気度を見ていたのだろう。

パイロットになる基準も変化する

竜太郎さんはやはり父親と同じ航空大学校や自社養成パイロットを目指したが、当時は航空身体検査基準に適合しないこともあり、まずは大学で勉強することを一つの目標とした。

そして大学も卒業という時期になり、航空身体検査基準も緩和され、やはり気持ちはパイロットになりたいという竜太郎さんの気持ちを、本気度を理解した宗章さんは応援を決意した。

2021.1.28の放送でゲストとしてご出演された元エチハド航空機長のHIROさんも身体検査基準には適合しないけど、いつか制度が変わるからその時までに準備をしておく。ということを思い出した。

アメリカでの訓練

JTAパイロットの座談会の様子がJTAから発表されていて、その中でも竜太郎さんはアメリカでの訓練の様子を話されていたことは知っていた。

アメリカでの「褒めて伸ばす教育」と広い大陸でのフライト経験はとても貴重だったと言える。訓練校があるカリフォルニア州のサンノゼからベーカーズフィールドまでの長距離フライトの経験は、アメリカの航空文化を堪能でいるフライト経験のある方ならラジオの向こうで「わかるわかる!」と頷かれたのではないだろうか。

そんな長距離フライトの話から、宗章さんの長距離フライトは?という質問に答えてくれた。

アメリカシアトルから沖縄へのフライト

沖縄の翼である日本トランスオーシャン航空のベースは沖縄那覇空港。そして就航先は県内外の国内である。

実は使用する飛行機を製造しているのはアメリカのボーイング社。なので工場から自分で飛んで帰るというレアなお話が聞けた。

しかも1回だけはなく数回も!アラスカを通る北回りもあれば、ハワイを通る南回りもあるとのこと。

一度出発の日がクリスマスイブだったということもあり、宗章さんはサンタのコスチュームでコクピットへ乗り込んだという!玉那覇から畿内にいる他のクルーはトナカイですか?と冗談で聞いたら、次はそれにしよう!とお茶目な一面を垣間見るエピソードだった。

ラッキーだったJTA入社

パイロット志望者ならわかることだが、自分の行きたい会社にすぐに入れることは珍しい。その会社の採用のタイミングと、自分の応募できるタイミングが合うことが大前提。仮にあったとしても合格できる保証はどこにもない。

そんな中ぴたりとタイミングも合い、見事入社試験に合格された竜太郎さん。しかし社内訓練に合格するまではまだまだ気が抜けない。

そんな社内訓練期間中は、宗章さんからのプライベートレッスンがあるのか?と冗談まじりで聞くと...

JTA乗員訓練

玉那覇さん、聞いてください!

JTAの訓練は素晴らしいんです。教官は絶対副操縦士にあげていく!という気合の入った教官たちなのです。

なので家に帰って竜太郎から失敗談を聞くことはあっても、やる気さえあれば、きちんと上がることは知っていたんです。

プロパイロットとしての考え方

番組途中のリスナーから、沖縄は台風も多いし大変だったことはなんですか?との質問から表情が一転。

天気との戦いなんです。悪天候での判断が大変ですが、それがやりがいでもあるのです。と宗章さん。

竜太郎さんに次の目標を聞くと、やはり機長、しかもみんなから頼られる機長になること。

宗章さんからは、竜太郎に締められたなあ〜と笑ってから、やはり次の世代の多くの方々にチャレンジしていただきたいとコメントをいただきました。

10数年後には今の半分のパイロットが大量退職する時期がきます。コロナ禍でもパイロットの獲得や養成は止められないのですね。





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