FAA式のシミュレーター訓練

シミュレーター統合訓練。これは何も玉那覇個人が個人的な経験だけで言ってるのではありません。

グラスコクピットが小型機に導入され始め飛行機の安全性能が飛躍的に向上した2000年代。誰もが事故率が減るだろうと予想していましたが予想は外れました。そこで航空局・航空機・装備品メーカー・大学の共同研究が実施され、FITSというシミュレーターを活用した訓練方法が発表されたのです。大学研究論文も発表され従来型との比較データは驚くものがあります。

https://www.faa.gov/training_testing/training/fits/

発表時は玉那覇は試験官として活動していましたので、航空局審査官と共に従来型の訓練から新しい訓練方法と試験方法への移行方法を協議してました。

そこから嘉手納基地訓練や教官訓練に採用しその効果を実感してきました。

知識や技術不足で事故に至ることは少数です。そもそもグラスコクピットはそこをカバーするために設計された飛行機ですから。人的ミスで事故に至ることが8割以上なのです。そこをシミュレーターで経験することを訓練に組み入れる。それがFITSなのです。

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