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サムライ機長から学ぶ「選ばれるパイロット」になるためは

元日本航空機長でJAL最後のサムライ機長と言われている小林宏之さんをラジオ番組のゲストとしてお迎えしてたくさんのお話をお聞きした。

事前にお話しされる内容を「パイロットを目指す方へ」「パイロット資格をお持ちの方へ」「パイロット以外の一般の方へ」というターゲット毎にまとめられたリストで頂いた。玉那覇自身過去に小林さんの1日研修会を受講した経験から、これらの内容をしっかりお聞きし、体得するためには1週間以上の期間をかけての研修会になるのではないかと思ったくらい濃い内容である。

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本番の放送は上のリンクからご覧いただけるのでここでは詳細は省くが、一回上がると着陸か墜落しかないというフライトを、パイロットという時間も人的にもリソースが限られた中で仕事するために、安全性・快適性・効率性などの相反する目的を達成するために、判断のように基準がない決断を迫られる機長の一言一言に重みがあった。

そのような決断ができるのが機長であり、そこを最終目標としている多くのパイロット志望者に対してどのような方法で指導していくべきなのか、ステイ先の那覇市のホテルで小林さんをピックアップして宜野湾市のFMスタジオまでの車中で、玉那覇が最近力を入れているパイロットとして仕事をする意識改革についてサムライ機長から直接伺うことができた。

質問はこうだ。パイロット資格を取得することと、航空会社に採用されるパイロット、もっと言うと機長に昇格できるパイロットとは別物と思うのですが、どう思われますか?

回答はズバリ その通りです

その理由について42年間飛ばれてきた小林さんと玉那覇で色々なことをディスカッションした。

要は頂いたリストにある内容に行き着いたが、時代の変化で起こっている学校教育の変化や家庭教育の変化で全体的に様々な問題が発生している事。ずば抜けている人とどうしようも無い人の二極化も顕著になってきている事。

本来であれば毎回の勉強は訓練では多くの気づきと勉強があって然るべき。フライト後に実施するデブリーフィングで質問が出てこないという人は論外。時間をオーバーしてでも次々に質問が出てくる人たちは間違いなく成長し機長への道へ進んでいく。

番組の中でもお話しされていたが、自分で選択したことに自分で責任を取ること。自家用操縦士と言うレベルでも一度上がると誰も助けてはくれない世界。

ほとんどのことが用意されて自分で開拓すると言うチャレンジする環境が無い今の世の中。失敗をする経験も少ない世の中。お金を払っている私はお客さんという意識で勉強や訓練をし続けているとパイロット資格はなんとか取得できても、仮に問題に直面したら天気のせい・教官のせい・学校のせい・自分以外のモノのせいにしてしまう。

フライトしていると他のせいにはできない。常に今あるリソースで問題解決しなければならないのだ。今の現状からできることを見い出し問題解決を図る。まさにOODAの実践だ。現状に不平不満をたれている暇はない。学生でも社会人でもOODAが実践できる人がパイロットになるべきだと思うし、一夜漬けでも面接対策でもその技術は習得できない。普段の意識改革からその経験があればあるほど選ばれるパイロットになることができる。これが結論だった。

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