一方聞いて沙汰するな。(篤姫)

「一方聞いて沙汰するな」これは、NHK大河ドラマ『篤姫』での篤姫の台詞。困難な状況で、何を信じて判断し争いを着地させるのか、それを表すストレートな台詞で、心に刺さった言葉です。

3月14日のBSフジ『プライムニュース』にて、浅田彰さんと先﨑彰容さんがゲストの際にも、この台詞と共通するテーマを感じ取りました。浅田さんは、番組最後の提言として「○か×は×」と表現されていました。また、先﨑さんのいうところの「露悪」も興味深い見解であり、現在はSNSの発展で、何かあるとすぐに反応して感情的に主張し、あたかも議論したかのようになっていると。両者の見解は、私も薄々不安に感じていたことです。これは、今直面している問題が起こる前から感じていたことでもあります。

連日のロシアによるウクライナ侵攻のニュース。与えられる情報と自ら得る情報から、対立する双方の主張を冷静に受け止めて考える。議論する。行動する。日々命が失われる現実でなんて悠長なことを、間違えている側(悪)は明白なのに何を今更、と思われるかもしれませんが、ひとりひとりが考え、自分とは異なる考えに接したら、また考え、判断し、行動する。この繰り返しが必要だと思えてなりません。

問題に直面したとき、一方だけを聞いて沙汰しない思考がとれるのか、自戒として受け止めたいと思います。


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