その命に期限をつけるなら
夏休みですね。
ぼくは暇になると、普段気に留めないような小さなことについて長時間想いを巡らし、急に文章を書き出すようです。これKiite Worldのせいです。去年までこんなことなかった!!!
このnoteは、これまでのコンセプトプレイリストに書いてきた文章やその他の文章のまとめになります。
その命に期限をつけるなら
ぼくにとって”生きる”ということは、
できることならいつまでも続いてほしい命の状態だ。
その理由は、ぼくが死んだあとに起こるはずのおもしろいことを、
全て見逃してしまうのが悔しいから。
ずっとそう思って生きてきたので、
”死にたい”と思ったことは一度もないし、
”死にたい”という感情があまり理解できていなかった。
昔に比べて多少なりその感覚への解像度は上がっただろうが、
やはり共感には程遠いものである。
”死にたい”と思っている人からすれば、
なんてのんきな奴だ、幸せな奴め、
そう思われても仕方はないのだろうとも思う。
生きていれば全て何とかなる、
たしかにぼくはそう思っているし、
大切な人に生きていてほしい。ずっと。
でも、「頑張れ」「大丈夫」「なんとかなる」
そんな言葉、ぼくは心からそう思っていても、
かけるにはあまりに無責任なようにも感じる。
その感覚も全て、数々の音楽を通して知ったもの。
最近、衝撃を受けたことがある。
”短く太く生きる”ということだ。
早死にする代わりに、今を好きなように生きる。
夏休みの宿題のように。
ぼくには、そんなこと思いつきもしなかった。
あぁ、人間は面白いな、なんて思った。
勿論、否定することなど到底できない。
それがあなたの幸せならば。
その命に期限をつけて、
何も無駄にすることなく楽しむという。
その輝きに、ぼくは圧倒された。
その輝きに、ぼくは敬意を表したい。
共感からは程遠い、
しかし、輝きを放つ生命力へ。
2024年7月27日
花火大会
花火大会が描かれている作品というものは、多くある。
花火は、美しく、儚い、誰かの祈りである。
作品の中で描かれる花火大会は、好きだ。
しかしぼくは、花火大会に行くのが怖い。
暗い夜の道を一緒に歩く大切な人が、
急にいなくなってしまうような気がして。
花火を見つめていると、視界から大切な人が消える。
肺に響く音が、ぼくを孤独にする。
周りにはたくさんの人がいるはずなのに。
ふとした瞬間、大切な人が隣からいなくなってるんじゃないかって。
もし、いつか、あなたが死ぬというのなら、
ぼくに別れを告げてからいなくなってくれ。
これは、ただのぼくのわがままで。
あなたを”大切な人”だなんて形容するのもぼくの勝手な感情だろう。
でも、ぼくは、大切な人を突然失うのが、何よりも恐いんだ。
漠然とした死への恐怖が、夏の夜に佇んでいる。
2024年7月27日
いつか忘れる日のために。
忘れたくない、今この瞬間。君の言葉。感じたこと。見たもの聴いたもの。
全て、覚えておきたい。
だけど、人間はいつか忘れてしまうから。
いつか忘れるその日のわたしへ、
残しておきたいものがある。
「いつか忘れる日のために。」
2024年1月2日
ちいさな特別でもいいから。今日はいつもとちょっと違う道を通って帰ろうよ。
ちいさな特別でもいいから。
今日はいつもとちょっと違う道を通って帰ろうよ。
少し大きな声でいってきますを言ったり、周りの人間を観察してみたり。
“日々の繰り返し”であっても、なにか、
ちいさな特別を見つけながら、積み上げて。
それがおもしろいと、僕は思うな。
今朝も、いつも通り家を出た。
だけど今日は、サンドイッチを作った。
サンドイッチと言っても、そんな大層なものじゃなくて、
食パンを半分にしてスクランブルエッグとレタスを挟んだだけ。
だけど、そのちいさな特別は、僕にとって大切なわくわく。
だってそうだ、大昔の人だって、日々を繰り返していたんだ。
僕らみたいにスマホもインターネットもなくて、さぞ退屈だったろうな。
でも、歌を詠んだ。日記を書いた。言葉を紡いだ。
僕らとなにも変わらないじゃないか。
2024年3月24日
大切な人のために。
大好きで大切なあなた。
見ていると、時々心配になっちゃうあなた。
いつもそばにいてくれるあなた。
ちょっとしたとき、心の支えになってくれるあなた。
そんなあなたのために、ぼくはなにかしてあげたいんだけど…
でも、あなたになにかプレゼントを贈るのも違うし、
あなたの悩みを聞いて気の利いたことを言える自信もないし。
あなたには、そのままでいてほしくて。
あなたのそのままの笑顔が見たくて。
辛いときには、たくさん泣いてほしくて。
だからぼくは、いつもあなたのとなりにいて、毎日おはようを言うよ。
ねえ今日はさ、一緒にごはん食べようよ。
ねぇ、一緒に散歩しにいかない?素敵な何かが見つかるかもよ。
えっ、外に出るのは嫌だって?
……じゃあゲームでもやろうよ!
なんのゲームかって?
……そんなの、まだなにも考えてないよ!
だってぼく、ゲームなんてひとりじゃちっともやらないんだもん。
2024年7月22日
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