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三重県安濃川 アマゴ発眼卵放流(2023年11月~12月)

 恒例となりました、アマゴの発眼卵放流のため、三重県 安濃川へ向かいました。今回で18年目。飽きもせず、よく続けているものです。
 今回は弟子(またの名を娘)と予定が合わず、 1人で5000 粒の放流です。

アマゴの発眼卵。1粒2円でございます。時々、中の目が動きます。

 川に入る前に、シューズと器具を消毒します。 
 鮎の冷水病、珪藻の一種であるミズワタクチビルケイソウ(海外だとディディーモ)、ナガミヒナゲシ・・・。
 目に見えない菌や極小の種、胞子で拡散する生物の方が、完全に拡散を防ぐことは不可能であり、脅威かもしれません。

 Fly High Fisher4型「個室型ボックス」です。卵がカビても、隣に伝染しません。この4型ボックス、前回は良い結果でしたが、果たして。
ダイソーで売っている、人工芝マットをひっくり返して作っています。多層化できるので大量の発眼卵を放流でき、かつ、個々の発眼卵が接触しないので、死卵発生時のカビの伝播を防止できる。
 なお、元のアイディアはこちらの Jordan-scotty / Fish Egg Incubator
ウィットロックさん、バイバートさんと並び、考えた人、天才ですわ。

 なお、同一ボックスを使用して何かあった場合、構造が同じだと、稚魚が大量死するリスクがあります。
そこで、異なる構造のボックスを組み合わせて、2つセットで放流します。

 右は主力の2型です。 ガバッと卵を入れられるので楽です。作成方法はこちら

ゴミだらけ

 昨年作った 放流場所が残っていたので、再利用します。大き目の岩で作れば意外と残っていることが多く、放流ポイントをあまり変えないなら、しっかりしたものを造成した方が後々楽かもしれませんね。

 流失防止用のロープを張り、放流中であることを示すプレートを設置して完成。
 ちなみに、今回凄い商品を発見しました。ダイソー・アルティメットコンテナB6・フタ付です。これ、無改造でそのまま使えそうです。

 今回は、石を入れるタイプのボックス実験用として2箱投入しましたが、前記の4型ボックスの構造にすれば、多分一箱で軽く800粒位は放流できそう。
 一点、難点があるのは、ダイソーの商品は入れ替わりが激しく、翌年にはなくなっていることが多いことです。
 初代放流ボックスである1型は、豆腐保存容器を改造した物でしたが、翌年には容器がモデルチェンジし、作成不可になりました(汗)

 今年も、土砂の堆積がすごいことになっています。
 堰堤によって川底が上がり、流れに晒されていなかった斜面が浸食を受け、次々に土砂が流出しているような。
 ちなみに、国交省が砂防堰堤の役割を図解しているのがコチラのページ
 これさ、突っ込みどころ満載じゃないの?

  • 溜まった土砂は、少しずつ下流に流れる →溜まりっぱなしで、デカい階段みたいになってません?

  • 堰堤に貯まった岩、土砂や流木は、次の土石流に備えて取り除きます →取り除いているシーンを、ほぼ見たことがない。

  • 土砂が貯まり、川底が上がることで山くずれを防止します →川底が上がって、斜面がどんどん削られてますが?

 全国各地の河川で、浅くなった、淵が埋まった、土砂の堆積が酷いという話はよく聞きますが、原因として、機能しなくなった砂防堰堤の影響があるのではないだろうか。
 また、土砂で埋まることは想定済みみたいな説明だけど、建設当時は絶対「壁」として土砂を食い止めることが前提だったと思うんですよね。
 また川が荒れるかもしれないが、機能しなくなった砂防堰堤は撤去するか、スリット化の改修工事を行うべきではないでしょうか。


■放流資金カンパのお願い■

18年間、川に1万円を流し続けている管理人に愛の手を!
こちらのリンクから、お買い物やらふるさと納税をしていただきますと、¥200につき発眼卵1粒ぐらいに変身します。
どこぞのテレビ局の偉い人に渡すより、多分有効利用されると思いますので、是非ともヨロシク!


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