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長野県 太田切川 フライフィッシング釣行

急遽決まった長野県駒ケ根市への旅行

 この日、私は地元の安濃川で釣りをするはずでした。
 人混みを避けたいので、ゴールデンウィークは特に予定を入れていなかったのですが、嫁さんが延々と楽天トラベルやじゃらんの画面をと睨めっこしていることに殺気を感じ(汗)、形式だけ駒ヶ根遠征のベース基地としている、駒ヶ根ユースホステルに電話をしました。
 案の定、予約は一杯。
 やれやれ、予定通り地元の川の源流を探るか・と、不満そうな嫁を横目に準備を始めた矢先、ユースのペアレントから折り返しの電話が入りました。
「いや~、持ってますね!家族用の和室に、キャンセルが出ましたよ!」
とのこと。
「え?え? 部屋空いたんですか? どうす・・」「行く!」(嫁:即答)
・・・昼前にも関わらず、急遽二泊三日の長野旅行が決定。
「なになに?」と困惑する娘達に、嫁は的確に指示し、30分で荷造り完了。私は釣り道具+Tシャツ2枚、靴下とパンツ2枚を放り込むだけなので、1分で準備完了。一路、太田切川へ出発。

河辺で地ビールとソースかつ棒

雪解け水で大増水の川辺で地ビール&ソースかつ棒

 過去の経験上、この時期の太田切川(特に上流)は、増水と低水温で微妙に厳しい。しかも、数年前から断続的に発生している豪雨災害で、谷が荒れて魚が少なくなっている。
 いまいち釣りのテンションが上がらない中、ビール飲んでソースかつ棒を食ってたら「あー、もう観光だけでいいかも」とか思ってしまった。
 ちなみに、ソースかつ棒とは、観光名所でもある「すずらんハウス」で販売されている、ソース味の豚かつが、棒に刺さった食い物である。(←まんまやないかい)
 ソースカツ丼もそうだが、ネーミングに反して、ソースの味付けが絶妙で、非常にあっさり食べられる。衣でデカさを誤魔化しているスーパーの惣菜と異なり、肉が分厚く超ジューシー。
しかも¥300ぐらいなので、駒ヶ根に来たら、是非とも食べてみるといいぞ。(何様?)

石窯ピザのお店

マルゲリータと牡蠣のトマトソースパスタ

 ここ数年、私たち家族がはまっているのが、ペンション&レストランOZ(オズ)。
 駒ヶ根ユースからは、徒歩で行けるので気兼ねなくお酒が飲めるのも良い。
 石窯で薪の炎で焼き上げられるピザは、サクッサクで中はもっちり。
 建物は情緒たっぷりのログハウスで、薪の燃える香りが常時漂っているため、キャンプ場にいるような雰囲気。駒ヶ根に来たら、足を運んでほしいお店です。

いざ太田切川上流を目指す

 翌日早朝、家族が眠る中、釣りに出発。 

ユースホステルリビングからの美しい眺め。
小鳥のさえずりが心地よい。(・・・中でカップラーメンを啜る)

 雨の予報だったが、普通に晴れている。(宿をキャンセルしたのは、どうやら、雨を嫌ったハイカーっぽい)
 入渓点近くまでは車で行く必要があり、10時までには車を戻す必要があるため、釣っていられるのは4時間程度。急がねば。

大イワナが潜んでいそうだが・・・。
フライに反応はありません
水中にも魚の姿なし

 景色も川の水色も抜群。絵葉書の世界。水温は8.5°cとそこまで低くはありません。が、釣れません(泣)
 20回ぐらいフライを流すと、まれに小型が反応することはありますが、明らかに魚影が薄いです。
 以前は、大量のイワナが泳いでいたポイントで水中撮影してみましたが、稚魚の姿も確認できませんでした。

ようやく1匹

 いかにも魚が付いていそうなポイントの巻き返しに、餌釣りのスタイルでしつこくフライを浮かせていたら、ちびイワナが反応してくれました。
ありがたや~!

貴重な1匹

 しかし、水量が多く遡行も困難だったので、上流は諦め、下流の支流を新規開拓することにしました。
 一旦宿に戻り、家族と合流してから次の支流を探索します。

Fish Passの漁業権設定エリア確認画面

まだ見ぬ桃源郷を目指して

 Fish Passは、その河川の漁業権設定エリアの確認が出来ますが、地図は国土地理院のデータを使用しているため、釣行用の地図としてほぼそのまま使えます。
 適当な川に目星をつけて移動。入渓点(車で来れる限界地点)まで来たら、家族はそのまま観光へ出発します。
 初訪問の山奥に、私一人だけ捨てられ、ちょっと可哀想。
 熊とか・・・普通にいるんだぜ?(いや、本当に。)

天竜川水系 寺沢川・小田切川

 多分、この2つの川は同じ川、もしくは途中で合流するかして名前が変わっているようです。

とんでもないボサ川

 あれ?オレは安濃川の源流に来たんだっけ?と錯覚する、親近感の湧く流れ。フライロッドがまともに振れません。

ここはどこ?三重県の地元の川?(←長野県だよ!)

 釣れるには釣れましたが、チビしか反応しません。長野県にまで来て、これはちょっと悲しい。
 家族は観光中ですが、私は谷の入り口に捨てられていますので、車が来れる場所まで歩いて帰らねばなりません。さらに上流へ進む選択肢もありましたが、川から上がって引き返すことにします。

大地震発生

 それほど高さはありませんでしたが、砂防堰堤を高巻きしていたところ、不意に ブーブーブー! と、スマホから緊急地震速報が流れました。
 「緊急速報 大地震発生! 緊急地震速報」 ・・・・なに??!

 「緊急地震速報」は何度か見たことがあるが「大地震」というのは初めて見た。なんかヤバい。しかし、自分は斜面の半ばで身動きが取れない。
 「一気に登るべきか、降りるべきか。この斜面が崩れたらどうする?速報から数秒で揺れる筈だから、とりあえず木にしがみついておくか・・!?」
 あれこれ考えるも、身構えてじっとするしかない。
 しかし、特に揺れ始めた感覚もない。
 Yahooのリアルタイム震度を確認すると・・・。

震度7には驚いた

 うん。P波もS波も、もう突き抜けているね。
 東日本大震災のとき、三重県ではゆっくり大きく横に揺れたので、同じように変わった揺れ方をするのかとしばらく警戒していたが、結局、特に揺れは感じなかった。
しかし、正直怖かったです。

旧キャッチ&リリース区間

 宿に再度チェックインして、旧キャッチ&リリース区間を釣ります。
 観光客が多数、川へ入っているため、簡単には釣れませんが、魚はいるはずです。(昔はそれなりに魚がいました)

奥に見える赤い橋は「駒ヶ根橋」(吊り橋の「こまくさ橋」ではない)

何度か怪しい反応はありましたが、この区間では釣れず。
水量は豊富なのに、逆に疑問です。
おそらく、魚が最も溜まっているであろうポイントに、カメラを沈めましたが、ちっこいのが1匹。

昔はかなりの魚が泳ぐポイントだったが・・

 有望なポイントである、支流の黒川へ入ります。
 午前中に何人もの釣り人を見かけましたので、かなりの数の人が入っているはずですが、地味に反応はあります。
 カメラを沈めてみます。

微妙に大きいサイズがウロウロ

 黒川に入る場合、大多数が足を踏み入れるポイントでしたが、良さげなサイズの岩魚が普通に泳いでいました。
 支流を狙うなら、最初に黒川を釣るのがいいのかもしれません。
 色々とバタバタしてしまい、釣りとしては不完全燃焼でしたが、旅行としては楽しめた2日間でした。

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