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天竜川水系阿知川支流 フライフィッシング釣行記

 2022年渓流シーズン最終日。有給休暇☆という伝家の宝刀を繰り出し、プチ遠征に行ってきました。
 阿知川には、15年ぶりぐらいの訪問です。なぜか、いつ来てもこの川は濁っているイメージです。

游漁証はいずこ

 游漁証は、高速を降りてから昼ご飯と一緒に買うつもりでしたが、昔の釣行でも、游漁証を買えずに右往左往した記憶があるので、念のため、恵那峡SAでカロリーメイトを買っておきました。
 通常、游漁証を買うと、漁区マップという魚の放流場所等が記した地図がもらえるため(ネットでも見れるが、紙の方が見やすい)、現地で買うことが多いのですが、この日、游漁証が売っていると思われるお店が閉まっていました。

電子游漁証購入画面

電子游漁証があるじゃないか

 そこで、今回利用したのは、FISH PASS。電子游漁証(デジタル遊漁券)です。
 釣りチケと共に、広がりを見せ、今後の游漁証販売の主流になると予想しています。今のところ、取り扱い漁協数ではFISH PASSが一歩リードという感じ。どちらも頑張ってほしいところです。
 ついでに、游漁証の現場売りで、倍額徴収する漁協は、この制度の導入を必須にすべきだと思います。コンビニと提携するなり、少し離れた釣具店に游漁証を置いてもらうなど、券を売る努力はなんぼでもできます。早朝など、買おうとしても買えない状況で、券持ってないから割増金額徴収ね、というのは、誰も納得できないでしょう。

釣り場所を探して右往左往

 さて、 釣り開始と言いたいところですが、どこが入渓点かわかりません。  以前はもう少し簡単に川に入れた気がします。園原ICを降りてすぐ目の前を流れる川は、天竜川の大型支流:阿知川ですが、この川にも多数の支流が流れ込んでいます。

泥濁りの阿知川へ流れ込む横川川(左側の流れは澄んでいる)

横川川

 最初、園原インター近くに流れ込む、横川川(天竜川水系・阿知川支流・本谷川のそのまた支流)に入ろうとしましたが、川に入れそうな場所は柵やネットが張られ、上流へ車を走らせると道と川が離れてしまい、おまけに「ここから見渡せる山は全部私有地。無断で入ったら●●する!」的な看板が魔除けのように林立しており、恐ろしくて川へ近づけません。結局、どこまで車を走らせても入渓できそうな場所がなく、諦めました。

黒川

 次に向かったのが黒川。この時点であちこち走り回ったため、すでにお昼を過ぎています(泣)
 しかし、橋の上から岩魚らしき魚影が見えていますので、期待できます。  
 游漁証が必要であることを知らせる看板には、FISH PASSの案内とQRコードが貼ってあり、スマートかつ予算をかけず游漁証の売り上げを確保する方法に、ちょっと感動。

店が開いていなかった、という言い訳はもう通じなくなるかも
岩魚さん。色白。

 川はかなり増水しており、砂の堆積が多いので、あまり良い状況ではないのかも。なんとか一匹釣れましたが、場所を移動。

小黒川

 少し上流の小黒川へ移動。結論から先に言うと、この支流はお勧めしません。 川というよりも大きな水路という感じで、林道側はコンクリートで全面舗装されています。大水が出た場合、避難するのも難しそうなので、避けるべき流れでしょう。
 魚は何匹か釣れましたが、釣っていて楽しい流れではありませんでした。ただし、放流は、きっちりされている感じがします。

右岸(写真左側)はコンクリート護岸で、川に入るのが難しい。出るのも難しい。
細長い岩魚

本谷川

 既に時刻は午後3時を過ぎ。釣れるには釣れているが、長野県まで遠征してきた甲斐がありません。次の支流が、おそらく入れるラストの川になります。 
 そこで、以前一度釣ったことがある、本谷川へ向かうことにしました。場所は適当。ヘブン園原を超えて、一気に上流を目指します。
 この川沿いは、花桃街道と言ったと思いますが、春先は花桃が満開になり、多くの観光客が訪れます。スキー場入口近くでも魚は釣れたものの、観光客の視線が痛かった思い出があります。

開けており、釣りやすい流れ

 比較的明るく見えるのはGoPro による補正のためです。実際は薄暗くなりつつあります。
 いかにも釣れそうなポイントのみ叩き、一気に釣り上がります。

お腹がまっ黄色

  この日はTSURIVという釣りアプリを使用しており、右手に林道が走っているのはわかるものの(国土地理院の地図と連携されている)、脱渓ルートが分からないので、最悪、川を引き返して戻らなければならない可能性もあります。
 美味しそうな細かいポイントは泣く泣く無視し、 とにかく急いで釣り上がりました。

体高のあるアマゴ(タナビラ)
こちらもいい魚

 いいプロポーションのアマゴが釣れました。 丁寧に釣れば、もっと多くの魚の顔が見えたはずです。 
 しかし徐々に周囲は暗くなってきました。 初見の谷で、日没を迎えるのは絶対に避けなければなりません。
 堰堤の直下など、もっとじっくり狙ってみたかったのですが、残念ながら撤収です。
 今回釣ったポイントは比較的上流部でしたが、ここまで来る途中のポイントも、素晴らしいものがあり、次回以降探索してみようと思います。

電子游漁証は素晴らしい

 それにしても、天竜川水系は広い。一支流の谷でさえ、ポイントだらけで、三重県の下手な渓流の本流より流量も多く、川の規模が桁違い。
 こういう 川を管轄とする漁協こそ、電子游漁証を積極的に導入してほしいと思いました。組合員の減少、釣り人の減少という苦難の時代に突入しているとは思いますが、いつまでも旧態依然のままでよいわけがありません。新しい技術、システムは、どんどん導入していってほしいと思います。

 そして帰り道、蕎麦でも食って帰ろうかと思っていましたが、やっぱりお店は開いておらず、 この日、食べたのはカロリーメイト2本だけでした(泣) 
 こればっかりは電子化できないから、仕方ない・・・。

 なお、私が阿知川を訪れたのは、彼女(現嫁)との温泉旅行がきっかけでしたが、この辺りは昼神温泉郷があり、旅館の前の川でも岩魚やアマゴが泳いでいます。旅行で行くにもおすすめのスポットです。


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