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本州シマエナガ観察記録

今季、県内にシマエナガが渡来しているとのことで見に行ってきた。
10羽ほどが見られるとのことで、私が同時に確認したのは7羽。同じルートをぐるぐる回っていて、10分感覚くらいで現れていた。こんな数が見られているのでエナガの白変個体でないのは間違いなさそうであった。
私が行ったときは他の観察者は十数人ほどだった。探鳥会以外でこれだけ人が集まっているのは始めて見た。
さて初めてのシマエナガということでエナガと比較してみたが、大きさ、鳴き声、警戒心はノーマルエナガと同じで、違うのは姿だけといった感じ。エナガと同じように警戒心は低く、眼の前までやってくることが多々あった。
ノーマルなエナガとはほとんど一緒に行動しておらず、シマエナガだけの群れか、シジュウカラと行動していた。一瞬だけ1羽がエナガに混じっていたことがあったが、すぐにエナガに追い回され、はじき出されていた。他に見た記事にも同様に本州エナガに攻撃されている話があった。
また、今回観察していて気になったのが葦を割ってカイガラムシを探す行動。エナガではよく見ることだが、BIRDER2022年2月号によるとシマエナガではそういう行動をすることはあまりないようで、北海道では葦原では見られないとのことだった(確かに葦原にいる写真を見たことがない)。本州ならではの行動なのかもしれない。
それにしてもなぜシマエナガが宮城まで渡来したのだろうか?津軽海峡で確認されているので渡ってきたのは間違いないとして、もともと長い距離を渡る鳥ではないだろうし、生息地が無くなったこと、もしくは生息地に数が増えすぎたことによる拡散なのだろうか。
5年前にも同フィールドで2羽が観察されていたようで、また同じ場所で確認されているのはやっぱり環境が良いからなのか。それとも見つかっていないだけで他の場所にも渡来しているのか。
シマエナガが複数羽津軽海峡を渡ることができるのであれば、気づかれていないだけで、ヤマゲラやハシブトガラも一定数が本州に渡来しているのかもしれないなと思った。

以上です。

カイガラムシを探しているところ
捕食


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