このあと自殺するコウメ太夫
「会話かと思ったら面接でした、友情かと思ったら政治でした、道徳かと思ったらポジションでした、前衛かと思ったら曖昧でした、感性かと思ったら文脈でした、理解かと思ったら解釈でした、欲望かと思ったら重力でした、被害者かと思ったら弱い加害者でした、情熱かと思ったらハックでした、信仰かと思ったら経済でした、成長かと思ったら発狂でした、思想かと思ったら怒りでした、肯定かと思ったら既読でした、所有かと思ったら汚染でした、文学かと思ったら言い訳でした、愛嬌かと思ったら空洞でした、弱点かと思ったら鏡面でした、配慮かと思ったら自意識でした、抒情かと思ったら再生産でした、言論かと思ったら菓子盆でした、投資かと思ったらエントリーフィーでした、祝福かと思ったら皮肉でした、治療かと思ったら引導でした、文体かと思ったら悪意でした、需要かと思ったら督促でした、魔法かと思ったら統計でした、比喩かと思ったら中傷でした、学習かと思ったら罹患でした、博愛かと思ったら軽蔑でした、努力不足かと思ったら非対称性でした、教養かと思ったら踏み絵でした、暴力かと思ったら言及でした、好意かと思ったら技術でした、抱擁かと思ったら支配でした、現実かと思ったら現実でした」