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私にも分かる統計の話📊📈🧾#12

みなさん、こんにちは!
激痛とおともだちのIkukoです。


さて、久しぶりの「私分か統計学」。
前回は私が、ロジスティック回帰を使った読みたい論文を選んで、その結果からその数値の意味を読み解きました。

告知!!


ではまず今回の告知から!!

今回の統計学から曜日と時間が変わりますのでお気を付けください!
これからは水曜日の朝6時30分からです。

日時:6月28日(水)6:30~
医療部屋メインルーム
@clubhouse
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前回の「私にも分かる統計の話」

今回からスライドを変えたらしく見やすかったですね。
第11回はロジスティック回帰のおさらいがメインでした。

ロジスティック回帰のおさらい


最初の参考文献は「Father and son analysis」。x軸にお父さんの身長、y軸に息子の身長をプロット。ご想像通り、父親の身長が高ければ、息子の身長も高いという相関関係。これを数式にすると…
y=ax+b
y:息子の身長
x:父親の身長
a:傾き
b:切片
aとbは深い意味はない
ここまでは中学校の数学ですよね。

これを身長だけではなくてx、x1、x2...と増やしていく事ができる。これを多変量解析という。

この場合yは身長なので数字ですが、これを「生」とか「死」という未知変数にするのがロジスティック回帰という。この時に、、、

y=b0+b1x1+b2x2・・・
ここで傾きが意味を持つようになる。
またb1とかb2が対応している要因の「身長」だとか「年齢」、「性別」などいろんな変数を追加する事ができる
bがオッズ比で言われるところの対数というもの。

稀に論文で、オッズ比に戻さず対数のままの物もある。

医師国家試験に出題された統計

問:調査開始時に肺がんに罹患していなかった10万人をその時点の喫煙状況でふたつのグループに分けました。調査開始5年間の肺がん罹患の有無を調べた結果を以下に示す。
喫煙による肺がん罹患のリスクを求めよ。

ちなみにこちらの問題は喫煙による肺がん罹患のリスク比を調べるものでオッズ比ではないそうです。

リスク比=(408/40,000)/(72/60,000)=8.5
オッズ比=(408/(40000-408))/(72/(60000-72))=8.577288

で、オッズ比って?

リスク比≒オッズ比(オッズ比の方が大袈裟に出る)

ただし、有病率が低い時(<10%)
有病率が低ければリスク比の式に限りなく近づくため!

もちろん有病率が高くてもリスク比に近くはないという事が分かって使っている場合はOK!

不都合な真実

肥満に関する研究論文をプレビューしたのですが、オッズ比の間違った使い方があった。その結果によりと、まず肥満研究において7.3%はオッズ比を報告していた。そのうちオッズ比の計算をしたものはロジスティック回帰をしていた。

現実問題として論文を読むときにはロジスティック回帰を使った数字しか出てこない(国家試験のような計算式は出てこない)。
更に23.2%はオッズ比を誤って報告している。論文も結構いいかげんだよという事!



資料

今回の資料です。
携帯からでもOK👌ですのでご活用ください。
http://124.219.182.167/kyorin/Stat-LogisticReg2.html?broadcast=8545c6df-7338-4b70-9bfc-90015c87c530#1

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