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秋葉原の事件から14年経って

今日は雲がどんどん流れて、重苦しい空気の一日でした。

秋葉原の無差別殺傷事件。あれから14年経ったんですね。
被害に遭われた方、ご家族、関係者の方でなければ風化してしまう。
とにかく事件が多い世の中。

実行犯の刑が今日執行されたそうです。
本人の手記には、牢屋に入るくらいなら死刑の方がいいと考えていたそうだけど、今日まで牢屋に入れられてさぞかし長かっただろうと思う。

事件があったのは2008年6月8日。
東京地裁決11年3月。東京高裁判決12年9月。最高裁判決15年2月。
いずれも死刑判決。
刑の確定まで6年半。確定からも7年半あまり。

この長い時間、彼は何を考えて過ごしたんだろう。
手記を取り纏めた編集者の人も、「本心を明かすことが最後まで無かった」という。
彼は本心を胸の内に深く押し込めたまま、今日を迎えたのだろう。

彼の生い立ちから、事件を起こすまでの社会環境に同情すべき点があったかも知れない。
しかし、似たような境遇にいるのはきっと彼だけではないのだろう。

彼の人生の中に「誰か」がいたら起こらなかったかも知れない事件。
残念な事に、誰もいなかったんだろう。

そして、7人の命が奪われ、10人の方がケガを負わされるという、悲惨な事件が起きてしまった。
彼はその罰を今日受けた。

今一度、人の命を奪う権利は誰にもないことを、声を大にして知らしめることが大事だと思う。政府もマスコミも誰もかれもだ。
でも、辛い境遇の人が事件を起こしてしまうところまで追い詰めている、社会全体が変わる必要を忘れてはいけないと思う。
そうでなければ、同様の事件は増えこそすれ減ることがないのではないだろうか。

現在、刑の執行を待つ死刑囚は106人。

亡くなられた方のご冥福を、ケガを負わされた方が平穏に過ごされますよう心からお祈り申し上げます。

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