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ピアニストの友人がお空に帰りました

出会った時から鬱だと別の知人から聞いていて症状はある程度理解していたつもりの女どもだち(私には鬱にな見えず…)に、生前よく夫君の鬱状態について愚痴のような相談のような話をよく聞いてもらっていました。

その友人、出会って数年目のある時、乳がんで切除をしたと聞いたのはもう何年も前のこと。
すっかりガン治療もライフワークのようにとらえていた私。

自宅療養で何年も過ごして、入院も手術の時に1週間ほどだけ。
日常生活は出来ていたし、重症だという認識もしていませんでした。

息を引き取った当日の朝は食事も出来ていたそうで…
それなのに夜にはお空に旅立ってしまいました。

体力が落ちている様子はなんとなく理解していたけれど、まさか逝ってしまうとは。
お通夜とお葬式の連絡が娘さんからラインが来ても、事実を認めたくなくて、お式には行かないでおこうなんて無礼なことを一時考えていました。

音楽仲間だし、献奏をしたいと思いついて、思い出の楽譜をそろえながら涙ポロポロ。
揃えた楽譜の練習をしようものなら、どの曲も3小節目くらい吹くと涙ポロポロ。
気持ちを整えて(整えたつもりで)再度演奏しよとするも涙ポロポロ。
いや、それでも現場にいっていつもの演奏チームと演奏したらできそうな気がして、たくさんの思い出の楽譜たちを準備して葬儀会場に入ったとたん、ご家族への挨拶の一言目で涙がじわじわ。

キレイにメイクしてもらった仏様の顔を見た瞬間、涙がボロボロ。

とてもとても献奏が出来る状態ではありませんでした。

一緒にたくさん演奏した間柄で、ここで演奏できなくてどうする!と考えていたにも関わらす、全く私は使い物にはなりませんでした…。

葬儀以外のセレモニーではさんざん演奏してきたのになぁ。




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ひろさん フルート・オカリナ演奏家
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