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【ザ・セカンド決勝進出】にわかファンによるななまがりの魅力4選【布教】

ななまがりが好きです。

私は劇場に通うようになって3年ほどのしがないお笑いファンです。
大阪在住なので普段は大阪の芸人さんを中心に応援していますが、去年の敗者復活戦でななまがりのネタを見て、そこから虜になってしまいました。

まだまだ浅いファンですが、魅力がありすぎてななまがりに夢中になることをやめられません。

周りにお笑いを語り合える友達がいないので、今回はnoteという長い独り言が許される場をお借りして、ななまがりの魅力を語りたいと思います。
ななまがりのことを知らない方にも知ってほしいので、できるだけ魅力をプレゼンできるように努力しながら書いてみます。

※追記
書き終わった後に読み返してみましたが、ななまがりを知らない方に向けてのプレゼンというよりは、ファンレターのような内容になってしまいました。本当はご本人たちに届けるべきなのかもしれませんが、さすがにこの量の拙い文章は送れないので、noteという割と自由そうな媒体で、ひっそりと愛を語らせてください。痛ファンですみません。
(でも多分恥ずかしくなるのでいつかは消すと思います笑)


①ネタが面白い・唯一無二

なんと言ってもネタが面白い!!!ただただおもろい。
私はファン歴が浅いので、このネタが一番好き!!と語れるほど持ちネタを把握しているわけではありません。
ですので、今回はYouTubeに上がっているネタの中でも特に好きなネタを3本紹介します。(※以下は動画のネタバレを含むので、是非ネタを見てから読んでみてください。)

1.コント『けんちゃん』


公式チャンネルで一番再生回数が多い動画です。
森下さんの得意分野である、架空の芸能人が沢山出てくるところもお気に入りなのですが、アナウンサーの母親が息子が出ているテレビを観ているという、この構図がまずすごくないですか?あと早送りの部分もめちゃくちゃ面白いのと同時に、なるほどな!と感心してしまいます。
ななまがりのネタは、こういったユニークな視点からのネタが多くて、見るたびにワクワクします。

2.コント『犯人はこの中にいる』


公式チャンネルに上がっている中で一番好きなネタです。(もうサムネだけで面白い)
これも独特な切り口ですよね。暗転と共に小さくなる初瀬さんの声、実は親戚という展開、Tシャツの伏線回収などもうとにかく細かく作り込まれていて、本当に好きです。
なんといっても、一番好きなのはオチです。何て優しい終わり方なんでしょう。初めて見た時、思わず胸のあたりで手を押さえて、溢れ出るホッコリを受け止めた覚えがあります。
ななまがりのネタはめちゃくちゃな展開なのに、最後は何となく良い話で終わるネタが他にもあり、そこが魅力の一つでもあります。

3.コント『おばあちゃん』


下ネタのコントですが、これも好きです。でもなぜか下品ではないんですよね。(いや、やっぱり下品かもしれないですが・・・。)
少なくとも、不快感は個人的にはありません。これもやはり、おばあさんの性欲という、斬新なテーマだからこそなんだと思います。オチもなんかかっこよくて好きです。
(この初瀬さんの好青年感がツボです。後であんなことを言われるとはつゆしらず、おばあちゃんに優しくしてるのが笑けます。)

さらに、面白いだけでなく、ネタの作成量も半端ないです。

先日行われた単独ライブ「ななまつり」はなんと4公演全て新ネタでした。
1公演7本なので全部で28本。しかも去年も同じことをしてらっしゃったという・・・。

とにかく角度の面白いネタを沢山持っているコンビです。

公式YouTubeチャンネル「ななまがりのなんでもやりますチャンネル」で、「ななまがりコントグラフィー」という1分〜5分ほどの映像コントがこれまた沢山(136本)上がっていますので、気になったものからぜひ観てみてください!(ちなみに私は全部観終わってしまうのが惜しいので、ちびちび観ています。)

②コンビのバランスが良い

この独特な世界観を生み出しているのが、ボケの森下直人さんです。
(ネタはお二人で作っているらしいですが、0→1は森下さんが作っているとのこと)

森下さんは、一言で言うならば奇人です。もちろんいい意味で。
ネタの発想はもちろん、私生活もかなりクセがあります。
まず、森下さんは自宅でご飯が食べられません。昔住んでいた家が汚かったことから、自宅=汚いというイメージが頭から離れず、自宅で食事をすると吐いてしまうようになってしまったらしいです。(水などの飲み物もダメ)
また、森下さんの中にはもう1人「リトル森下」という人格があり、普段その人の言うことを聞いて生活しています。(階段を上り下りしろと言われたり、自販機で買うものを指定されたりなど)
これらのエピソードはジュニアさんの動画で詳しく話されているので、確認してみてください。(別動画の後半もあり)


ご本人は大変なはずなのに、笑ってしまいます。変人しかいない芸人さんの中でも、ザ・芸人。相方の初瀬悠太さんは、森下さんが吉本一の奇人であると自負しています。
もはや常人では到底理解できないような、地球外の感覚のようなものが森下さんの中にあり、だからこそ、普通の人が思いつかないようなぶっ飛んだ発想ができるんだろうなと思います。

しかし!!!!!!!!

森下さんだけでは、あの面白いななまがりのネタは成り立ちません。(コンビなので当たり前ですが)
森下さんの発想が面白いのは言うまでもないですが、初瀬さんがそれを本当にうまーーく調理しているからこそ、あの面白さが生まれているのだと個人的に思っています。

初瀬さんは森下さんと比べてかなり地に足着いた方で、それがまた良いバランスなんだと思います。
森下さんも、「(初瀬さんは)よく聞いたら普通のことしか言ってないのに、なぜか(初瀬さんが言うと)ウケる」と発言しています。
去年(2023年)のM-1の敗者復活でやっていた漫才「あいのり」は、森下さんが架空人物としてただひたすら自己紹介をしていくというネタなのですが、このネタでの初瀬さんの「今ずーっと何言ってたの!?」というツッコミも、普通の言葉なのにめちゃくちゃおもろいです。
(森下さんの静かな口調で編み出される架空ワードと、初瀬さんのストレートな大声ツッコミの組み合わせがこれまた良いんですよね。)

初瀬さんが普通の感覚を持ち合わせているからこそ、森下さんの変さがさらに輝く。
これは持論というか私の好みなのですが、やっぱりコンビは正反対であればあるほど魅力的だと思っているので、この美しいコンビバランスに私はとても惹かれています。

(文脈の邪魔になるのでここでは書きませんが、実は初瀬さんもかなりずれた感覚を持っています。気になった方はこちらの動画もご覧ください。)

③とにかく人柄が良い

斬新なネタ、インパクトのあるビジュアルとは裏腹に、ななまがりのお二人は本当に温かくて優しいです。
もちろんファンとして表で見えている部分しか知ることはできませんが、平場の感じや、なんといってもネタを見ていても、お二人の柔らかい人柄が感じられます。

森下さんは、普段の話し方が本当に穏やかです。ラジオ(ななまがりのMBSヤンジュダムンNEXT、Artistspoken)などで、はっきり何かを言う場合は必ずワンクッションを入れて話されている印象があります。(「言い方はあれだけど」という言い回しをよく使用されます。)
大きい音や急に触られることなどがとても苦手なようで、繊細な方なのだと思います。同時に物事を深く、違う角度から見ることができる方なのかなと思います。
めっっちゃくちゃ変人なのに、人間としてはとても安心感のある方で、でも個性的で、そのバランスが本当に魅力的です。

初瀬さんは、本当に優しい方なんだなと思います。次のセクションで詳しく書きますが、私にも森下さんにとっての初瀬さんみたいな人がいたらいいのにな、と心から思います。
初瀬さんは愛妻家で、奥さんのことを「にゃんにゃん」と呼び、奥さんからは「わんわん」と呼ばれているそうです。芸人さんはモテるので、結婚してもいつ不倫するかわからない人もいると思うのですが、初瀬さんは心配なさそうです。(個人的には応援している人が何らかの不祥事を起こした場合一瞬で応援できなくなるので、こういう部分を知れると安心します。笑)

ネタでも平場でも、一線を越えないというか、人間として不快になるラインは絶対に超えない雰囲気がななまがりのお二人にはあります。
これは私の個人的な感覚ですが、まず最初にネタを見て「面白い」と思ったコンビがいた場合、それは同時にそのコンビの人間性を「面白い」と思っていることが多いです。ネタを見て好きになると、YouTubeやラジオでネタ以外のパーソナルな部分を知りたくなります。
ななまがりも、ネタの魅力がそのままお二人の人柄に表れているような気がします。

④愛のある関係性

ななまがりを語る上で、絶対に外せない動画があります。
それがこの『緊急生配信in森下宅 ~森下は新居で食事できるのか?~』です。

先述した通り、森下さんは自宅でご飯が食べられません。この配信は、そんな森下さんが新居(築浅の超オシャレ物件)で、初瀬さんと作家さんが見守る中、今度こそ自宅でご飯が食べられるのかを検証するという内容になっています。

もしここまで読んでいただいていて、まだななまがりにあまり興味が湧かないという方がいらっしゃったら、家で食事ができない人のドキュメンタリー映画だと思って、この生配信だけでも観てみてください。人間の奥深さを感じることができる、笑いあり涙ありの映画のような作りになっています。

私がこの生配信の中で一番好きなシーンは、1:15:36~からの場面です。
(下のリンクから飛ぶとすぐ観れます)https://www.youtube.com/live/MCVt5YwZZTo?si=4IEq1o1la1Tftpen&t=4536

ルームツアーから始まり、ベランダ、1階と場所や食べ物を変えながら色々試していく中で、2階(室内はベランダよりハードルが高い)でスニッカーズを食べることに挑戦するシーンです。

別に森下さんが自宅で食事ができなくても、初瀬さんにはそこまで関係ないはずなのに、隣で一生懸命、森下さんがスニッカーズを食べられるように祈ってくれる初瀬さん…。
それに気付いた森下さんが、「相方が優しい」という感情に支配されてしまい、スニッカーズの味が分からなくなってしまいます。
これを愛と呼ばずとして何と呼ぶのでしょうか。
この時の初瀬さんのように、純粋に心から自分の幸せを祈ってくれるような人が、自分の周りにどれだけいてくれるのかという話です。

自分でも何を言ってるんだという感じですが、私はこの場面を見た時に、単純に「素敵な関係だな」と思い、泣きたいような気持ちになりました。
配信とはいえ、仕事とはいえ、森下さんが自宅で食事ができるように献身的にサポートして、本気で祈ってくれる初瀬さん(と作家さん、コメント欄のファンたち)、人間としてあったかすぎませんか。

この生配信に限ったことではなく、この関係性はネタでもたまに感じるときがあります。
初瀬さんはツッコミですが、基本森下さんの世界観を否定するようなツッコミはあまりしないような気がします。
初瀬さんの「何言うてんねん」というツッコミは、「馬鹿なことを言うな(=相手の言うことを否定している)」というニュアンスではなく「本当に何を言ってるのかわからない」というニュアンスに近いと感じます。
このはっきり否定せず、森下さんの世界観をそのまま大切にしている感じが、ななまがりのネタの、そしてコンビとしての本当に大きな魅力だなと思っています。

おわりに

この記事を書いているのは2024年5月17日の夜で、明日18日はザ・セカンドの決勝戦です。ななまがりはM-1卒業直後の最若手として、決勝に駒を進めています。
(記事自体はだいぶ前から書き始めたのですが、ザ・セカンド優勝後に投稿するのはなんかダサいと思ったのでなんとか前日(日を跨いだので当日)に書き終えました。当日もまあまあダサいですね。)

ななまがりはここ数年、賞レースにおいてはかなり惜しい結果が続いています。(決勝進出は2016のKOC以来の8年ぶり)
そんな中、レギュラーラジオ「ななまがりのMBSヤンジュダムンNEXT」#27(先週放送分)にて、お二人がこう言っていました。

初瀬さん「みなさん、ちょっと忘れんといてください。ほんまに、ずっと
悔しかったんすよ」

ラジオ『ななまがりのMBSヤンジュダムンNEXT』#27
https://youtu.be/8eXqpk-vXlM?si=OxcPWqepc_XdsgvZ

森下さん「先言っといていいですか?例えば、セカンド優勝して、みんな『おめでとう』ってなって、『もういいや』ってならんといてください。
まだ、プラスにならない」

同上

確かに、まだまだいっぱい勝ってほしいです。
ななまがりの面白さに、早く評価が追いついてほしいです。

明日のセカンドはななまがりが優勝します。
でも、優勝してもしなくても、ななまがりはめちゃくちゃ面白いです。
KOCもいつか獲ります。

とにかく今日も応援して、普段の舞台は配信で応援して、出演メディアも沢山観て聴いて、これからもななまがりを応援していきます。

もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったら、本当にありがとうございます。
少しでもななまがりのことが気になったら、是非紹介した動画やラジオを、気になるものから観たり聴いたりしてみてください。オッドな世界にトリップできますよ!

7/13/24 追記

初瀬さんのお父様がこちらのnoteを初瀬さんに送ってくださったみたいで、ご本人に届いたようです。(!)
ただの一ファンの拙いnoteなのにわざわざXでシェアしてくださって、身に余る思いです。やっぱり初瀬さん、優しすぎます。。こんな一ファンのnoteを見つけて、初瀬さんに送ってくださったお父様もななまがり愛に溢れていて素敵です。お二人とも、本当にありがとうございます。
これからもななまがりのお二人を心から応援しています。