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宇宙マッサージへの旅⑩②

お茶を啜りつつ待っていると奥からもの凄い咳が聞こえてくる。
施術されている方の不要なモノをプリミさんを通して吐き出されているのだな。私もいっぱい出して欲しい…などと勝手な解釈をする。
やがて美しい楚々とした女性が出て来られた。祝福の眼差しで見つめてしまう。
呼ばれていないが、入っても良さそうと判断し隣室へ。
あぐらをかき、スマホから顔を上げられる初プリミさん。思っていたよりデカいなと驚きつつも、お〜これが、いつも遠隔でお世話になっていたお方かと、思わず三つ指をつき「いつもお世話になりありがとうございます!」と赤べこになる。
施術後の自分は信用できないので記念写真をお願いする。
「だいたい後の方が多いんですが…」と言いつつも、やんわりのんびりソフトな感じは崩れないプリミさん。

風通しのいい和室には、清潔な敷布団が敷かれている。
着衣のまま布団に正座する。
眉間の第6チャクラからだ。
隣室のフリマの洋服を吟味する声に気が散りつつ、力を抜いて身を委ねて感じることに集中する。
意識がどんどん地球外宇宙へ伸びてゆく。そのとき、「行ってらっしゃーい!」「行ってらっしゃーい!」たくさんのかわいらしい方々にお見送りされて、地球にヒューンと降りていくイメージが湧いてきた。そうだ、そうだった、私いっぱい地球で経験しているよ、頑張ってるよ、と思うと涙が溢れた。
身体はグルングルンと回転し、座っていられなくなり仰向けに倒れた。ソフトに支えられながら。倒されたと思っていたが、プリミさんによると勝手に倒れたらしい。
ギックリ気味だった腰のあたりをグイグイとマッサージされている様子。
約30分程で終了。
一皮脱いだようだ。
お礼を述べ、足早に退出する。
受け付けの方に宇宙料金をお渡しする。
お店から出る際に、駅からのお仲間をお見かけしお別れの挨拶をする。
「お先に失礼します。」
「お喜び様でした。」
おーこれぞマーマーガールのご挨拶ではないか!嬉しい。本当にお喜び様だったから。

帰り道も空はピカピカで、駅は静かで、全ての行程がスムーズだった。

腰の痛みはもちろん嘘のように消え、私は地球外生命だったらしきことも思い出した?初直接宇宙マッサージへの旅だった。

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