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初正月とは?

生まれて初めて迎えるお正月のことです。

男の子は破魔矢(はまや)・破魔弓(はまゆみ)、女の子は羽子板を贈ってお祝いをします。

初正月とは赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月のことです。年末になると厄除けとして、男の子には破魔弓を女の子には羽子板を贈ってお祝いする風習が江戸時代からありました。

昔は子どもが無事成人するのは大変な事だったため、親たちは子どもが病気にかからないよう、無事な成長を願い初めて迎えるお正月を盛大にお祝いしたようです。

お宮参り12

男の子に「破魔矢(はまや)・破魔弓(はまゆみ)」をかざるのはなぜ?

「健やかに強くたくましく育ってほしい」「魔除け」という願いから、男の子の初正月に破魔弓・破魔矢をかざるようになりました。

弓矢で的を射る儀式で使用する矢を「ハマ矢」、「的(まと)」のことを「ハマ」、弓を「ハマ弓」と呼びます。さらに、鬼や悪魔を破り、祓うという意味の文字を組み合わせて「破魔(ハマ)」と呼ばれています。

このことから、破魔矢・破魔弓は、「弓矢は邪気から身を守る力がある」と信じられているため、正月に飾られるようになりました。

初正月3

女の子にはなぜ「羽子板(はごいた)」をかざるの?

「無病息災」という願いから、女の子の初正月に羽子板をかざるようになりました。

羽根つきで羽根が飛び交う様子が「蚊が飛んでいる様に見える」ことから、子が蚊に刺されて病にならない様にという願いを込めて羽子板をかざるようになったと言われています。

初正月7

現代の「初正月」では何を贈る?

今でも「破魔矢・破魔弓」か「羽子板」を贈ります。

江戸時代からの習慣とは言え、実を言うと現在でも贈るのは「破魔矢・破魔弓」か「羽子板」がメインです。

ただサイズが大きいので、今はポスターなどを贈ったり飾ったりすることが多いようです。

また飾ったアイテムは、「桃の節句(3月3日)」「端午の節句(5月5日)」でも飾りますので、お正月が過ぎたら捨ててしまう、もしくは押入れの奥にしまってしまうのではなく、取り出しやすいところに保管しておくと良いでしょう。

魔矢・破魔弓や羽子板はいつ飾るの?

12月中旬頃から翌年の小正月(1月14~16日)まで飾ります。

破魔矢・破魔弓・羽子板、しめ縄、門松など正月の飾りものを総称して、「お正月節句飾り」「お正月飾り」と言います。

これら「お正月飾り」は12月中旬頃から翌年の小正月(1月14~16日)まで飾ります。「お正月飾り」は、12月26日にクリスマスの飾りを片づけたら早めに準備し、12月28日までに飾りつけを完了するのが最も良いかもしれません。

ただし!12月31日、12月30日、12月9日は縁起が悪いので避けてください。

●12月31日に飾ることを「一夜飾り」と言って避けます。これは、「正月飾りは新年に歳神様(としがみさま)をお迎えするための目印として飾るものなので、お迎えする直前に慌てて飾り付けることは神様に対して失礼である」として縁起が悪いとされているためです。 

●12月30日は旧暦の大晦日(旧暦では、12月は30日までしか無い)なので、12月30日も「旧暦の一夜飾り」として避けます。

●12月29日は「9=苦」の語呂になるので縁起が悪いとして、避けます。

破魔矢・破魔弓や羽子板はいつ片付けるの?処分方法は?

破魔弓・破魔矢、羽子板は1月15日の小正月を過ぎてから片付けますが、1年中飾り続けても構いません。

破魔弓・破魔矢、羽子板は1月15日の小正月を過ぎてから片付けます。ただ、破魔矢・羽子板は「年中飾り(年中飾ることのできる縁起物)」でもあるので、片づけずに、そのまま一年中飾り続けても構いません。破魔弓・羽子板は、お正月だけでなく端午の節句・桃の節句にも飾ることができます。

かぶとやお雛様と一緒に、並べて飾ってから片づける方も多いです。


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