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プリザーブドフラワーの歴史~枯れないお花が誕生するまで~

フラワーアレンジメント教室
フラワーマリアージュです。

当教室はプリザーブドフラワーとはじめ、アーティフィシャルフラワー、ドライフラワー等各種花材をお取り扱いしています。

中でもプリザーブドフラワーは生花を特殊加工しているため、みずみずしさを保ちつつ、カラーバリエーション豊かな色合いで長くお楽しみいただけます。

日常生活に癒しとやすらぎを与えてくれるお花。一度はフラワーアレンジメントに興味を持たれた方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

でもプリザーブドフラワーってどんなお花?
いつ頃からあるの?そんなご質問も多くいただきます。
今回はプリザーブドフラワーの特徴や歴史についてご紹介いたします。

●プリザーブドフラワーとは?
プリザーブドフラワー(Preserved flower)とは、直訳すると「保存された花」という意味です。
生花を特殊な技術で長期保存が可能になった花が、プリザーブドフラワーです。

同じ長期保存が可能なドライフラワーと違うのは、その質感です。

ドライフラワーは、水分を抜き取り乾燥させておりますので、質感はパリパリしており色褪せがしやすく、壊れやすくなっております。
しかしプリザーブドフラワーは、花の瑞々しさを残したまま、豊富なカラーバリエーションで染め上げていますので、色鮮やかなお花をお楽しみ頂けます。

【プリザーブドフラワーの歴史】

プリザーブドフラワーは1986年ブリュッセル大学とベルリン大学の10年以上にわたる共同研究により開発されました。この研究に参賀していたフランスのヴェルモント社が1991年パリで「長寿命な切り花の製造技術」と発表したのがプリザーブドフラワーの誕生です。(世界特許認定を取得)

1991年に発表されて以来、パリやロンドンをはじめとする世界的に有名なフラワーデザイナーにより日本ではヨーロッパでの人気をもとに1993年にヴェルモント社によってプリザーブドフラワーが紹介されたのが最初とされています。
2003年には大地農園でかねてより開発を進めていた国産プリザーブドローズの販売を開始されました。

日本ではまだ歴史が浅いですが、みずやりの手間がなく長期間お花を楽しむことができることからプレゼントやウェディングブーケにも使われ人気を集めています。

【プリザーブドフラワーの生産地は?】
原材料となる生花が栽培されているのはヨーロッパ、中南米、アフリカ、アジア、オーストラリア、日本などです。

●ヨーロッパ
広いヨーロッパの中でもプリザーブドフラワーの生産が行われているのはフランス、スペイン、イタリア、ドイツなど、葉ものを中心に生産されています。

●中南米
南米大陸の北部に位置するコロンビアとエクアドルが主な生産地。
赤道直下という気候条件を生かして形の優れた丈夫な生花が作られます。

●アフリカ
アフリカの中でも生産が行われているのはケニアです。
南米と同様に赤道直下という気候条件を生かしてバラやカーネーションを生産。
●アジア・オセアニア
アジアの生産拠点となっているのは中国。日本への輸出が中心です。
オセアニアでの生産地はオーストラリアです。

●日本
日本国内の先がけブランドでもある大地農園はドライフラワーを合わせて3000種類もの花材を生産しています。自社農場でも栽培しており、様々なプリザーブド商品の開発を進め提供されています。

いかがでしたでしょうか?
プリザーブドフラワーは様々な土地で生産されたくさんの方の手によって完成しています。一輪一輪の製造工程など、見学ができる工場見学もあります。マリアージュでも毎年11月には見学会を開催しておりました。

プリザーブドフラワーができるまでを知るともっともっと愛着が湧きます♪大切に育てられて綺麗に保存ができるお花、ぜひたくさんのお花に触れてみてくださいね。


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