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お母さんの心を笑顔に。カウンセリングサロン、「ココロノアカリ」代表佐々木明子さん

「家族の誰一人としてせつない想いをさせない」その想いを持ち続け、気軽に通えるカウンセリングサロン、『ココロノアカリ』を経営され、お母さんの心をリフレッシュするお手伝いをされている佐々木明子さんにお話しを伺いました。

佐々木明子さんプロフィール
出身地:福岡
活動地域:福岡
現在の職業および活動:カウンセリングサロン『ココロノアカリ』にて心理カウンセラーとして活躍中。・お母さんの心に寄り添うカウンセリング・子どものこころのコーチング協会インストラクターとして子育て講座も開催
座右の銘:感謝


Q1.現在どんな活動をされていますか?

佐々木明子さん(以下、佐々木敬称略)

NLPファミリーセラピーを取り入れたカウンセリングと子どものこころのコーチング講座を開催しています。

NLPファミリーセラピー(カウンセリング)では、過去を含めながら今を見ていくもので、幼少期を含め育ってきた環境の中で、どんな心の癖(思い残した感情)を身につけてきたのか、そしてそれが今の子育てや人間関係の苦しさにどう影響しているのかを探し出し、お母さんの心が笑顔になるサポートをしています。

また、子どものこころのコーチング講座では「きく」を通して子どもの心に安心感を育て、子どもとの信頼関係を築くために今からどんなコミュニケーションができるかをお伝えしています。子どもが「お母さんに聞いてもらえた」と安心できる聞き方、お母さんが自分自身の心の声を聴く、子どもに話を訊くということを学んでいきます。

記者:カウンセリングでお母さんの悩みを聴くだけでなく、コーチングで今後の子育てのスキルなども教えてらっしゃるんですね。

Q2.佐々木さんが思い描く、これからの夢・ビジョンを教えてください。

佐々木:お母さんを支えていきたいというのがずっと持っている夢です。子どもの声を聞くばかりでなく自分自身の心の声も聴くことができる心が笑顔のお母さんをたくさん増やしたいですね。

そしてそんなお母さんが家に帰った時にその笑顔が家族にまで波及していったらいいなと思っています。外で嫌なことがあっても家に帰ったらホッと心休める。お家自体が安心安全な場所になれたらなと思います。

そして心がホッと安心する家庭で育った子ども達が、将来また安心安全な家庭を築いていく、いわば安心感の連鎖をつなげていきたいのです。

記者:お母さんの心が笑顔って素敵ですね。心が笑顔のお母さんが増えたら、家庭もその先にある社会も明るくなっていくイメージがきました!!

Q3.佐々木さんの夢を具現化するためにどんな目標や計画を立てていますか?

佐々木:まず、一つ目に「ココロノアカリ」が、安心して通える場所にしていきたいですね。自分自身が子育てをする中で、孤独感をものすごく感じていました。誰かに話したいけど誰に話をすればいいのか分からない。他のお母さんはみんな頑張っているのに、と自分を責めるお母さん達がたくさんいるのだな、ということを知って、そういうお母さん達の心が笑顔になれる場所があればいいな、と思ったんです。海外ではセラピーやカウンセリングは身近なものですが、日本でカウンセリングにいく、というと、「どうしたの?なにかあったの?大丈夫?」という捉え方をされることが多々あります。そうではなくて、ちょっとセラピー行ってくるね♪とまるでヨガやマッサージ、美容室に行くような感覚で通えてお話できる場を作りたいんです。なんとなくこころが疲れたな、だけど子どもや旦那さんの前では言いにくいことでもここなら言えるなぁっていう場所になれたらいいですね。

二つ目に、お母さんの心を守ることで、その先にある子ども達の心の笑顔、心の健康に繋がるといいな、と思います。

子どものころは虫歯にならないように歯を磨きなさいとか風邪ひかないように上着を着なさいとか体の健康については親から教わることってたくさんありますが、一方で心の健康についてどんなことをすればいいのか教わった記憶があるという方は残念ながら多くありません。たとえば学校で嫌な出来事があったときに親に話をしても「そんなこと気にしない」「もう終わったことだから前を向きなさい」などと言われることもあります。親としては励ましたつもりでも、子どもはアドバイスや指示ではなく、本当はただ話を聞いてほしいだけなのかも・・・。それって大人も同じですよね。ただ聞いてほしいだけなのに聞いてもらえない、どうせ何か言われるだろう。そんな経験が積み重なると、その時に感じていた気持ちを忘れようとしたり、否定したり、それを見ないように奥に抑え込んでしまいます。

そうではなく、自分のこころの声を聴く。話を聞いてもらう。身体の健康も心の健康も同じくらい大事なのだ、ということを、お母さんを通して子どもたちにも伝えていけたらいいなと思います。

記者:子育てに悩まれてるお母さん達にとってサロンに行く感覚で気軽に通える場所があるって素敵だなと思います。

Q4佐々木さんが先ほどの夢を持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見があったのですか?

佐々木:子育てをする中で、イライラを子どもに向けたりコントロールしようとする自分がいました。子ども自身にちゃんと気持ちや考えがあることを認めたくなかったし、子どもを所有物のように育てている感覚があってそれがすごく怖かったんです。

その時の子どもの様子が親の顔色を伺ったり、自分で決めきれない姿を見た時に、小さかった時の自分の姿と重なりました。

私の子育ては間違っているんじゃないか。ちゃんと育ててあげられているのか。私と同じように自己肯定感の低い子に育つのではないか?という恐怖感がありました。

また、子どもが無邪気に私に甘えてきた時、ザワザワする感情が湧き上がってきたことがありました。その気持ちがどこからくるのか考えた時に、幼少期に母に甘えたかったのに甘えられずに我慢をしていた自分をふと思い出したのです。今の優しく頼りになる母ではなく、あの頃の若い母に対する想い残した感情。その違和感に気づいたあと、どうしても気持ちを抑えきれず一度だけ母に「もっと私を大事にしてほしかった」「あの時本当はこうして欲しかった」と大泣きしながら電話で話したことがあります。その時、母は黙って聞いてくれていましたが、いつまでも過去の感情に引きずられたくない、ましてや自分の感情にいまの大事な家族を巻き込みたくない。私は変わりたい、と思ったことがきっかけで心理学に興味を持ちました。そこから自分を大事にするって何だろう?という想いが湧き、子どものこころのコーチング講座やNLPファミリーセラピーと出逢います。ですが講座を受講するためには東京や鹿児島に何度も足を運ぶことになります。3人の子どもたち、まだ下の子は2歳過ぎたころでしたし、県外に自分のために学びにいくことは罪悪感や不安などいろいろな葛藤がありました。そんなときに「やりたいと思えたならやってみたらいいんじゃない?困った時はカバーするよ」と背中を押してくれたのが実母と夫でした。迷惑をかけないようになんでも一人で解決しなければいけない、と勝手に思いこんでいた私でしたが「私はこうしたい」「家族に“助けて”と言ってもいい」と教えてもらったのです。自分を大切にしていい、と実感し、安心して学ぶことができたのは家族のおかげです。その時の家族のように、私もお母さんの背中を大丈夫だよ、ひとりじゃないよって支える存在のひとりになりたいと思ったんです。

記者:すごく自分自身の心と向き合われたタイミングだったんですね。

Q5.その発見や出会いの背景には、なにがあったのですか?

佐々木:私は2人姉妹の長女です。なんでもできるお姉さんでいたいという気持ち、母に迷惑をかけてはいけないという気持ち、どうせ言ってもわかってもらえないという気持ちから相談したいことも無意識のうちに自分で抱え込んでいきました。自分の意志よりは周りを尊重し、親の意見を聞かないと不安な子どもでした。

父の転勤も多く、引っ越した先では、制服も違えば方言も違います。目立たないように人に一生懸命合わせ、「もっともっと頑張らなきゃ」となにかに追われるような気持ちでした。

そんな私の唯一の趣味がイラストを描くこと。いつかイラストレーターになれたら楽しいだろうな、と思っていましたが、高校生の時に私のスケッチブックを見た母から「このぐらいの絵を描く人なんて世の中にいっぱいいる。夢を叶えられる人はほんの一握りなんだから。」と言われてすごく悲しくてそのままスケッチブックを捨てたのを覚えています。いままで、学校も友達も「親の言う通り」にしてきたのに、今度は夢までも口出しされるのか…自分を全部否定されたようで抗う気力もなく、絶望感でいっぱいでした。そこから絵を描きたい、と思う気持ちは薄れていき、“本当はこうしたい”という気持ちを確認しないまま、自分のやりたいことを主張をせず、誰かと戦うよりも楽な道を選びました

だけど、NLPファミリーセラピーを学んでから、子どもを取り巻く全ての環境が輪っかのように関係していて、母には母の育ってきた背景があり、あの頃の母なりに精一杯私を大切にしてくれていた、ということに気づきます。残念ながらあの頃の母からは私の欲しい言葉はもらえなかったけれど、家族の誰も悪くない、と感じるようになりました。

育ってきた環境によってどんな心の癖や価値観を身につけてきたのか、それが今の苦しみに影響するのであれば、心の癖を緩めて手放していくのがカウンセリングです。子どもの話を聞くことで子どもの心に安心感が生まれます。「母親の私が一人でなんとかしないといけない」と抱え込むのではなく、お母さんが自分のこころの声も大切にし、笑顔になれるようなお手伝いをしていきたいし、そのお母さんの笑顔がやがて家族に波及していくといいな、と願っています。

記者:佐々木さんの優しい笑顔の後ろには、深い願いがおありだったんですね。一緒にその願いを叶えていきたいです。今日は大事なお時間をありがとうございました。

 

佐々木さんの詳細情報についてはこちら↓↓↓

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ホームページhttp://r.goope.jp/kokoronoakari


【編集後記】
今回インタビューを担当した古川と木村です。子育てをするお母さんは孤独や悩みを抱えやすいと思います。そんな中、サロンに行く気軽さで通えるココロノアカリは多くのお母さんの心を笑顔にし、その先の家族その先の未来を照らす希望の場所だなと思いました。それは佐々木さんがご自身の心と向き合われ、お母さんの変化から家族の変化を創られたその心の在り方あってのことだと思います。一つ一つに丁寧に向き合われる姿勢すごく感動しました。今後の更なるご活躍を楽しみにしております。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36