見出し画像

人気電話占い師になるために

電話占いと、対面鑑定の占いには大きな違いがありました


どちらも相手は同じ悩みを持った相談者ですが、『電話占い』の場合、相談者の多くは自(宅)室からかかってきます。
本来、自(宅)室は心の休まる場で、心理的な安全が保たれている場です。
でも、そこに居ることでかえって不安が増幅したりすることもあります。職場や遊び場ではほかに意識を飛ばすことができますが、自室ではむしろ自分の内側にフォーカスすることになるからです。他に気を奪われることなく、自分と向き合うことになるからですよね。
自室では人は無防備になりやすく、顔も見られていない状況なので、ある意味その人の「素」がでやすいのです。

変わって、『対面鑑定』の相談者には、社会性があります。
対面鑑定の場に訪れるまでに、自宅なり職場なりから交通機関を使ってその場所に来ます。その間多くの人の目を気にしながら、女性ならお化粧をして、洋服を選び、髪も整えてくることでしょう。
そして占い師と面と向かって、話をするのです。

同じような相談内容でも、相談者と占い師の心の距離感が違います。
『電話占い』では相談者の心の微差に気付かなければ、話を前に進めることすらできません。
例えば『対面鑑定』で人気のあった占い師さんがコロナで収入が激減した際、電話占いの会社に数多くエントリーされました。
その結果、きちんと売り上げを上げられた占い師さんは半分もいませんでした。
それはなぜでしょう?

相談者のマインドが違うということに気付けたかどうか?

これが大きな分岐点だと思います。
相談内容が何であっても、まず相談者が一番望むものが「安心」なのです。
そして『電話占い』の相談者の方が、心が弱っている場合が多いことと、対面鑑定を受けるほど「占いが好き」なわけではない場合が多いのです。

つまり、望まない結果を聞きたくない、それを受けとめられるほど、心の耐性が無い状態の場合が多いのです。
事実『電話占い』では終始泣いている人や、絶叫してしまう人が少なからずいるからです。初対面の相手に激情をぶつけることができるのが『電話占い』なのです。それゆえ、相談者の感情に沿わないことを言うと、その場で切られるのです。それは正しいとか正しくないとか一切関係ありません。
相談者の感情をいかに取り扱うか、ということになります。

『対面鑑定』では、占いの結果を受入れようとする相談者が多いように思います。それに、鑑定途中で逃げ出す人も滅多にいない(聞いたことがない)でしょう。そして占いが好きな人が多いと思います。例えばカードに興味を持ったり、ホロスコープをのぞき込んだりします。また、占いそのものの質問も圧倒的に多いのが『対面鑑定』でした。

もちろん、『電話占い』にも占いが好きな人や現在習っている人も訪れますが、ごく少数です。占い師という「人」に占ってもらうのが好きで、話を肯定的に聞いてもらいたいというのが大多数であると思います。ここのフォーカスできた占い師が売れるのだと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?