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18歳になりました

当方、3月某日に成人いたしました。18歳です。
できるだけ直接自分に繋がるような情報をインターネットに出したくないんですが、まあ誕生月くらいは言ってもいいでしょう、と。ゴリゴリの早生まれ、3月生まれです。

成人したところで何が変わるんだ、お酒が飲めるようになったわけでもないし。そう思って一足先に成人した同級生に「成人すると何ができるようになるんですかね」と聞いたら「勝手に結婚できるようになる。結婚するか?結婚しよう」と言われた。そうか、こんなプロポーズにも簡単に応えられるようになるのか。いいですね成人。

ケーキはシャトレーゼで選んだ。私は甘いものをたくさん食べられるタイプではない。よってフルーツが乗っているケーキがあるとそれを選びがちになる。
店員さんに「プレートに書くお名前を教えてください」と言われて自分で言うのが気恥ずかしかったので、母を無言で見つめて、代わりに言ってもらった。続けて「お名前だけでいいですか?“ちゃん”とか付けますか?」と聞かれて、それは自分で答えた。「…じゃあ“ちゃん”付けてください、(繁栄)ちゃんで!」

その日は夜ご飯を食べすぎてお腹いっぱいだったので、ケーキは翌朝になった。夜遅くに食べるより朝のほうが健康に良いと思う。
朝に食べるケーキ、いや朝ケーは、なんだか贅沢な気持ちがした。普段のうちの朝ごはんは基本的に、家にあるパンの中から各自で好きなものをごそごそと掘り出して食べる方式なのだが、私はパン自体そこまで好きではない。なので大体「好きなパンがなければ冷やご飯を食べればいいじゃない」と冷蔵庫から白米を取り出して食べている。
しかしこの朝は、本当の「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」ができた。ヨーロッパの貴族のような贅沢な気持ちだ。

そして鎌倉パスタから誕生月を記念してクーポンのハガキが届いた。プレミアムコースが割引されるらしい。鎌倉パスタに行く機会の大体はこのハガキきっかけだ。
前菜にエビとアボカドのサラダを出してもらい、スープはイセエビスープをお願いし、パスタはエビとベーコンのトマトクリームを選んだ。エビばっかりだ。パスタを大盛りにし、プリプリのエビのように腹をパンパンにさせて、お店をあとにした。

仲のよい人たちに会う機会があり、色んな人がプレゼントをくれた。学年の最後の最後にある誕生日、けっこう厄介だと思う。忘れないでいてくれてありがとう。
私が読書好きなのを知っているからでしょう、しおりとか、本そのものとか、銀河鉄道の夜のマスキングテープとかが含まれていて、ふふ、と思った。私が喜びそうな物を考えて選んでくれてありがとう。私のことを思い浮かべてくれた時間がどこかにあったんだなと思って嬉しかった。
それらの愛をしかと受け取って、私も言葉で愛を伝えた。

18歳の誕生日、楽しかった。誕生日の付近に花束を作ってみるワークショップに参加させてもらえて、卒業のタイミングとも重なって、花束に祝福されているみたいだった。幸せでした。

ちょうどこの前『18歳からの民主主義』という新書を借りてきたので、読み始めたいと思う。私のこういうところ、かわいいよね。


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