見出し画像

よりみち #yori_michi に出演しました

こんばんは、見ている声優番組が界隈の人たちとズレすぎてて誰とも話が合わない。浮遊です。

東京に就職が決まり、引っ越しも決まった私。最後の関西での出演ということで、大阪の声優楽曲中心イベント「よりみち」にお呼びたていただきました。

みゃーさん以外全員2バイト文字ですごいフライヤーだ、人のこと言えないけど

DJを始めて早6年になります。先輩DJであり私がDJをやるきっかけになったDANIKIの力を借り、オタク友達で先に始めていたかいんど(そろそろ復帰せん?)も誘って主催イベントを開いて現場デビューをした私。言うほど回数を重ねずここまで来てしまいましたが、今回で一区切りついたなと思います。

よりみちはJuke Voxなどなどの流れを継ぐ声優楽曲中心イベント。全体的にBPMは遅めだけど揺れたり踊れたりするような、金夜ちょっと「よりみち」して帰れるまったりしたイベントです。ただ平日のよりみちはそういった固定観念からは比較的解放されていて、人に何かを聞かせるというDJとしての大前提以外は割と何をやっても平気な空気感もあります。これは足を運んできたからこそわかっていることだなと。

それだったらと「体験なき実感」と「幻影と記憶」をキーワードとし、かけたい曲を数曲決めてあとは自分の感性を頼りにサウンドスケープ的な解釈で選曲しました。「体験なき実感」はたとえば古いものに触れた際、その時代には生まれていないはずなのに、口をついて「懐かしい」という言葉が漏れ、なぜか実際にノスタルジックな気持ちになれるという人間の認知バグみたいなものです。

かなり昔にちゃんみおさんに「よりみちでDJするの興味ありますか?」と聞かれたときに、「私にできることはdaramiyaさんがたまにやってるやつで、そこはdaramiyaさんが私より上手なので、私がこの場でやれることはないですね……」と返した記憶があり、その会話のことも思い出しながら選曲していました。今でもそれは思ってるけど、そんなこと言ってると呼んでもらったのに失礼なので「お前は偉い」という自己暗示をかけてました。

そもそも40分って自分がやりたいことに対して時間が圧倒的に足りてなくて……。セオリー通りやると前の手番の流れを受けるのが最低でも5分、次のDJに渡すために流れをじっくり作るので10分は欲しいし、私はその辺うまくやれないので実質15分くらいしか好き放題できない。その中で感情の流れをスムーズにして場の空気を作り上げるのは厳しい部分があるので、1曲「White or Black?」をかけた上で仕方なしにぶった斬りました。それでもやっぱり情緒が不安定な選曲になってるので、自分には1時間必要だなと思ったり……。


以下はプレイ内容の反省込みで曲のアレコレを。

単純にCUE!楽曲をかけたかったのと入りがBPM 100で148まで上がるので、いい感じにリスタートさせられるというツール的な部分もありでShort Editにしてあります。強めの4つ打ちで渡されたらこっちじゃなくて「Beast Blood Blend」をかけるつもりでした。

Moonの曲はそのままアンティーカが合うだろうというので、キーワードにも合う一番好きな「Black Reverie」。霧子ソロなのは私が霧子Pであることの他に、ドカドカうるさい曲の中にこういう繊細で高い声が映えると思っている部分があるので霧子ソロにしました。同じ理由でアンティーカだと摩美々ソロもありだと思う。菅沼さんは高音がすごく丸くて優しいので。

この話は昔、凛として時雨のTKがインタビューで似たようなことを言っていた気がする(轟音には高音のボーカルがいいみたいな話)んですけど、数年探してもその記事が出てこないので思い違いかもしれません。本番はここでSyncをかけ忘れててBPMから何からズレてたのが痛かったな。ミックスするときは可能な限りCUEじゃなくて外音でやるようにしてるから気付けなかった。焦ってBPM操作のショートカット間違えてたし、ここは一番やり直したい。

追記: 関西の良いDJであるphiliaさんに情報をもらったので無事見つけられました、流石……。ちなみにphiliaさんにはDJ後にカシスウーロンをいただきました、おいしかった〜!

ブブキ・ブランキの万流礼央子のキャラソン。両曲残響のボスのtéが作ってて、タイトルがté方式なのでめちゃ長いし熟語が難しくて読めない。これは表題の方もいいし、ブブキはEDの方もカップリングがイカれてるのでここでかけられてよかったです。それにしたってtéの曲をかけられるとは思わなかったな。

「11次元のLena」は声優さんの作品の中でも5本の指に入るくらい好きな実質Nine Inch Nailsのアルバムで、どうやってtéの暗い音像を守るか考えていたときに思い出した曲。ここもそうだけど、縦フェーダーの音量調整が最後まで掴みきれなくて難しかった。リニアに立ち上がる設定にしてたはずなんだけど……。かと言ってミックスできる時間が短いからEQいじりすぎると、一番聞かせたいところを聞かせられなかったりするし本当に難しい。空間を作るために音出しでどこまで音量出せるかは確認したけど、今後はそこも確認しないとな。

ここは入りが大きすぎて、情緒不安定度が増した一端かなと思います。歌詞的には結構「ライカ」と繋がってるはずで小さめに入れて音減るところでぐっと上げられたら良かったんだけど、難しかったね。

去年A3!のライブ映像を実家で見て以来好きで、かけたかった曲その1。冬の曲だし、この季節にDJできるんだからと真っ先に入れました。作ってるのがsasakure.ukで前との文脈的繋がりもありつつ、音的に綺麗に繋がるので「幻」をかけました。トロイメライ (träumerei)はドイツ語で「夢」という意味で、この曲からイメージを膨らませて最終的に前述のキーワードにたどり着いた気がします。御影密のもう一曲の方もsasakure.ukで、落ちサビでこの曲が引用されるんですけど、初めて聴いたときは本当にズルいなと思いました。

地獄少女のミオヤマザキの曲を閻魔あいを演じる能登麻美子さんが怨念たっぷりで歌う「ノイズ」、かけたかった曲その2。ミオヤマザキのメンヘラリリックも能登さんの声だと妙な柔らかさが出てホラーみたいになるという……。個人的にも声優ラジオのことを知った頃にたまたま「おはなしnote」に出会っていい声すぎと思った記憶があり、そういう意味でもかけたい曲でした。セリフも聴きたいので令和に地獄少女をフルがけ。

ただ、絶対というわけじゃなかったので、関西最後という要素がなければ「イルミラージュ・ソーダ」に持っていけるように「White or Black?」からそのままリアルタイムで構築したと思います。本当に直前まで迷ってた。たぶんin NO hurry to shout;「サテライト」とかを経由して、昔やった釘宮理恵さんの「How I Feel」→N-qia「summer stream」で落とすんじゃないかと思います。それもそれでやりたかったかも。

そして一番どうしようもなかった、SukeraSonoの夏の音声作品「イルミラージュ・ソーダ」のIntro。結構長めの尺使ったんですけど、相当勇気いりましたね……全編の内容は買って聴いてほしい。水仙サカナさんとの記録音声。「体験なき実感」は最終的にここにあるものに収束します。

「イルミラージュ・ソーダ」をDJとしてかけるのはkarutoさんの先行研究がありまして(以下を参照)、いつだったか声パラさんとGUILD6階で話をしてたときに言われた「声優の声と音楽があればそれはもう声優楽曲だから」というのも思い出しながら選びました。土屋李央さんの音声作品が出て、それをdaramiyaさんがかけてたときかな。

SukeraSonoといえばVoicecore Reading Poetrium『花 羽 音 』、和久井優さんと奥野香耶さんがいるので流石に行きたかったですね……数日後引っ越すので余裕がなかった……。

かけたかった曲3。サビがめちゃくちゃに轟音なんですけど、Guild 6Fなのにいつもより大きい音が出てたので浸れたんじゃないかと思います。音出しでクレナズムの「白い部屋」をかけてフロアで聴いたら良すぎたので、こっちもフロアで聴いてハマってたらいいな。

このアルバム自体はdaramiyaさんがJuke Voxでかけてて知りました。本当に何……みたいなポエトリーリーディングの実験作品群。サトマイの曲はサビ終わりで語りが始まるので、そこに合わせてポエトリーリーディングを重ねる感じ。走馬灯みたいにセリフが重なる演出がアニメでも好きなんですよ。Basspot闇の回のGo-qualiaさんのライブセットの冒頭みたいなのとか。

牧野由依さんの「つきのしじま」。ここまであまりにも暗いのでちょっと救いを作りに行く時間。牧野由依さんはこういう場だと「ワールドツアー」だったり「ふわふわ♪」だったり「囁きは"Crescendo"」が多いけど、「太陽を巡って」とか「ソルフェージュ」、「CESTREE」あたりが聴きたいんですよねの気持ちも込めました。

これは次の「眩暈の波紋」をかけたいなと同じ和っぽいところと、霧子かけたんだから凛世もかけたいねというプロデューサーみたいな思考が合致して選びました。笙の音がデカすぎるのでEQでちょっと押さえたつもりだったけどやっぱりデカかったな……。

直近でリリースされた「ポールプリンセス」のキャラソンですね。「DJが新曲をかけるのは大事なこと」みたいなのはいつだったか覚えてないけどSHITAくんがパーティー中に言ってて、それには同意(もちろん古い曲を掘り起こすのも大事)なので、直近で刺さった曲かつ流れに入れ込める新曲枠でした。いい曲ですよね。

曲が短いのでインタールードとしてつい使ってしまいます。好きな曲ではもちろんあるし、歌詞がないことで声の良さを引き立てるという部分もあって今回選んだけど、DJする上でもすごくありがたい曲だなと思います。「indigo」はこれと「アクアリウム」が好きすぎてあとの曲が頭に入ってない……。

ここに何を置くかは結構考えて、坂本真綾さんの「Waiting for the rain」とか夏川椎菜さんの「ササクレ」とかいろいろあったんですけど、結局クラムボン「Sooo, Quiet」を置きました。原田郁子、声が良すぎてビビる。声優か?

「告白星」を原曲でかけたいのと、本来は「環銀河系無形文化遺産: ラブソング」から続く楽曲が「告白星」なのでポエトリーっぽいものというところ。そしてよりみちは声優楽曲「中心」イベントなので、「過去のゲストの中で一番よりみちのことを理解してますよ」顔をしながら、アニメの領域に近いミトが所属するクラムボンを選んだという感じです。daramiyaさんが横でしっかり食らってたの嬉しかったな。

ライブやリリイベこそ行かないものの、声優ユニットでCDをちゃんと買って一番追っかけてラジオも聴いてるのがサンドリオンで、この流れでかけるならこれだよなあと。カラスは真っ白「フミンショータイム」から「無重力ランデヴー」というのもやりたかったけど、そっちは愉快になっちゃうので40分自分らしくないDJをしそう……。

妥協してアルバムバージョンでかけるというのも正直あったんですが、「告白星」のシングルはサンドリオンのCDを集めるきっかけでもあったし、アルバムバージョンはなんかキラキラしすぎてるので実はそんなに好きではなかったりします。歌詞も微妙に変わってるし。DJ的にはミックスポイントがあるので楽だけど、そういうことではないなと思う。

rionosさんの曲ですね。「告白星」は最後のサビが一番いいので自分の中でフルでかける選択肢しかなく、それならと3拍子にできてかつ冬っぽいこの曲だなと。本当はグルーヴ的な意味だとAiRBLUEの「雫の結晶」でハーフにしてかけたほうがいいとは思うんですけど、まあこっちのほうが空気感が近いので。

「せめて空を」というミニアルバムが非常に好きで、いけるなら田村ゆかりさんの「daydream」とかとセットで「vilenmua」もかけたいくらいでした。釘宮さんの音楽活動はインタビューを読む限り超スローペースみたいですが、これが出てくるなら全然待てちゃうなと思います。

かけたかった曲4。サトマイの曲以降はほとんど「イルミラージュ・ソーダ」を入れる前から選んであったんですけど(というか「イルミラージュ・ソーダ」は選曲終盤で入れた)、後々歌詞をじっくり見たらこれはもうそういう解釈じゃんみたいな感じになってしまったのでびっくりしました。特に終盤3曲はそのままでは?みたいな感じ。こういうまぐれがあると、やっぱり音と歌詞がリンクしてるからポップスはグッとくるんだなという当然の事実を再確認します。

ただなんかSyncが効いてなくて音がズレてたので、歌が入ってきた瞬間に「記憶メヌエット」は切りました。本来ならもうちょいゆっくりミックスしたかったんですけど、こればっかりはなんでなんだ……。

トラックリスト、ちょっと見切れてるけど時間余ったら「産声とクラブ」をかけようと思っていました。調子良ければTwitchからぶっこ抜いて上げようと思ったけど、グダった部分も多かったので再現録ろうかな

こう見ると今回上田麗奈さんの曲をかけてないんですね。好きなんだけど、今回やりたいことからは外れてたし、別に上田麗奈さんの曲は私よりもっと好きな人の誰かがかけるのでいいかなという部分はあるかも。あとはin NO hurry to shout;の曲とかシンプルにダンサブルな曲とかまだかけたい曲はいっぱいあったんですけど、またどこかでチャンスがあるといいな。

(ちなみに着てたやつ、トゲガールしか勝たん🫰)


これで私のDJ人生も終わりかなと思ってたんですけど、なんと次が決まっておりまして……個人ではないんですが、奥多摩で「#鴨川で踊るか」としてB2Bやります。一区切りついたのでボーナスステージ……にしてはデカいなイベントが……。CUERaiderとPatchwork双方に関わりがあるのでお声掛けいただけた感じらしく、気負わずやっていきたいね。ただ人とやるとなぜか私が爆走するので、鮮ダンのときみたいに冷静にかつ無茶苦茶やりたいです。学校だし放クラとノクチルの曲かけたいな。

CUERaiderとPatchworkフロアはフレッシュな面々もいますが、他のフロアは昔懐かしリアニを思い出すラインナップ。これだけ公式アニリミだ電音部だと言っている中で、無形文化遺産みたいになったあの頃のリアニっぽさが戻ってくるのってさっぱり想像がつかないので、正直面白いことが起こるんじゃないかとそわそわしております。ロケーションも面白いし、私が初め聞いて想像していたよりアクセスも悪くなさそうなので、良ければいらっしゃってください。楽しくやりましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?