2021年10月〜12月の好き

2021年は3ヶ月おきに15曲選んでいたので、これで結果的に60曲にまとまるわけですが、最後の最後に思わぬ出会いが多かったので困りました。

Sweet John - 親吻了再摸索

台湾のバンド甜約翰の新曲。流石のポストロックという感じでめちゃ良いですね。メンバーのMandarkが所属しているI Mean UsもMandark本人も割と近々で新譜が出てた気がするんですけど、もしかして化け物だったりしますかね……。

パソコン音楽クラブ, 弓木英梨乃 - Panorama

ほーんまに良い、最高。「See-Voice」自体がめちゃくちゃよくて、特に買う予定もなかったんですけどサブスクで聞いてたら欲しくなっちゃって、何かを買いに行ったついでにそのままタワレコに寄って買っちゃいました。こういう経験が一番気持ちを豊かにしてくれるみたいなところありません?

Maika Loubté - Zenbu Dreaming

アルバムに収録されていたのはほとんど既発曲だったような気がしますが、アルバム「Lucid Dreaming」の1曲。Deep Houseというにはちょっとドラマチックな感じのする展開のポップスという感じなんでしょうかね。

Cing - アイスクリーム/サイネージ

ビーイングのキャラクター・アーティスト・プロジェクトらしいんですが、イラストがキルラキルのすしお、曲が照井順政というなんとも言えない組み合わせ。aicoroさんのmixで流れてきて「誰がどう聞いても照井さんの曲だ」と慌ててShazamしました。

これがビーイングのレーベルから出ているというのも驚き。ビーイング的に今はこういうのが流行ってるという認識なのか、新しい挑戦の枠なのか……。

ニノミヤユイ - 不揃い

このシングルは表題が2つともアニソンになってるのでアニメ盤が出ていたりとバージョンが複数あるんですが、その中のアーティスト盤に入っているカップリング曲。こういうなんとも言えないメンヘラな歌詞が好きなんですよね……。

DiAN - 銀河系夜八時

いわゆるロン8のカバー。リリースから10年記念の楽曲の1つとしてリリースされているんですが、現代のハーフっぽいグルーヴ感と中国語混じりのリリックの独特な質感がちょうどよくてまさに「銀河系」。

DiANはボーカル/歌詞/アートワークを手掛ける静電場朔(セイデンバサク)と、サウンドプロデューサーのA-bee(アービー)、ソングライターのimmi(イミー)が組んだ日中混合クリエイターズユニット。
楽曲は中国では<摩登天空Modern Sky>、日本からは<U/M/A/A>の2つのレーベルからリリース! (Twitterより)

という感じでDiANはA-beeさんのトラック。やっぱり良いという感じです。原曲のMeteoriteのトラックで静電場朔さんが歌ってるやつもあるんですけど、それもそれですごく良いです。後これに加えて何故か買えなくなっていたリミックス盤も買えるようになっていたので助かりました。

エイプリルブルー - トランスファー

シューゲイザー/ドリームポップ系のバンドのエイプリルブルーの新譜から。全体的によかった中でこの曲が好きでした。シューゲイザーをやっているバンドが作る速い曲が好き。

安藤裕子 - Goodbye Halo

アルバム「Kongtong Recordings」の1曲。アルバム、正気か?と思うくらい良かったですね。

どーぷちゃん - Verbal bullet

TSUTAYAをフラフラしてて新譜の棚を眺めていたら「フィメールラップクルー」っていう帯を見て、知らないけど聴いてみようと聴いたらバッチリハマってしまいました。ちょうど解散したところらしいんですが……。よく調べるとラッパーはintend.らしくてなるほどな〜となりました。トラックがワンループみたいな感じじゃなくてどんどん展開していくので、かなり聞きやすいんじゃないかなと思います。

今回はなかなか珍しい出会い方をしましたが、ビッグデータ/ディープラーニングの外にあるものはこうやってラフに手を出していくところから行かないとどんどん視野が狭くなっていくのを年々感じるので、レンタルCDショップはなくならないでほしいな。新品を買うより遥かにハードルの低い場所は必要ですよ、やっぱり。中古CDやレコードを漁る人の気持ちを再確認する経験でした。

和田彩花 - 空を遮る首都高速

moppハウスサーバーにある音楽チャンネルをたまたま見て、たまたま聴いてみたらめちゃくちゃ良かったという出会い方をしました。どこかで見た名前だと思ったら元アンジュルムのメンバーで、ハロプロ関連で尖った表現をやってる人がいるのを聞いた記憶もあったので納得しました。

この曲だけじゃなくてアルバム「私的礼讃」がめちゃくちゃ良いです。今年のベストはAAAMYYYの「Annihilation」かな〜と思ってたんですが、横に並びましたね……。ハロプロは基礎がしっかりしている分パフォーマンスが抜群というのもよく聞きますし(北原沙弥香さんを見てもそれを感じるし)、こういうところにも素養が出るんだな〜とか思います。

Uniolla - あしたの風

LOVE PSYCHEDELICO、最近何やってるのかな〜って見に行ったらVo.のKumiさんが新しいバンドをまあまあいかついメンバーで組んでツアーを回っててびっくりしてしまいました。これはそのバンドのアルバム最後の曲。自由にガレージとかのロックをやっていてシンプルにいいなと思いました。最後にBPM上がるのとか好きじゃないですか。

そもそもKumiさんの流れるような歌がめっちゃ好き。初めて聞いたのがAbbot Kinneyでそれでぐっとハマったので、改めてLOVE PSYCHEDELICOも聴き直そうかなと思わされるような良質なロックのアルバムでした。

近藤玲奈 - 僕だけが消える世界

コンセプトミニアルバム「11次元のLena」より1曲目。私が認識している「声優さんが作る音楽」を全体集合としたときに、私の頭の中にある「声優楽曲」の補集合の部分をうまく回収してくれたなというミニアルバムで期待以上でした。相応の期待をしていたんですけど、それをすんなり超えてきたので嬉しい。

リード曲「Erase Me」が実質Nine Inch Nailsって言われててなるほどな〜となったりもしました。NINってちゃんと聞いたことなかったので今度ゆっくり聞こうと思います。とにかく良すぎてアルバムをCDで買いました。

芝崎典子 - 今日が永遠になるように

1枚目が出たときは「うーん……芝崎典子さん……」みたいな感じだったんですが、このミニアルバムはちょうどいい質感でとても良かったです。よくあるシンプルなバラードですけど、こういうのが聴きたい日もあるんだよなというところにすっと入ってくる、簡単な言葉で言えば「良い曲」です。

ermhoi - Dream Land Song

millenium paradeやBlack boboiなどに参加しているermhoiの新譜のリード曲。つくづく思うんですけど、北欧ルーツのエレクトロニカに影響を受けている音楽にすぐ負けてしまうのはなぜなんでしょうね。

メトロにレコ発みたいな感じで来ていたのを見に行ったんですがめちゃくちゃ良かったです。イベント自体はLIVEセットありのクラブイベントだったんですけど、構成やジャンルの関係もあってクラブというよりライブハウスに遊びに行ったような5時間でちょっと不思議な感じでしたね。

駒形友梨 - 孤悲

駒形友梨さん待望の1stアルバムの1曲。私は「クロックワイズ」とか「Lonely Blueが終わる頃には」とかのメロウでゆったりしている曲よりも、「メイズ」だったりデビュー曲の「トマレのススメ」のような曲が好きだったりするんですけども、この曲もバラードのようで後半がそういう展開だったので「そうそう、これ!」という感じです。

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一応はみ出たものも記録しておく意味があるのかなと思うのでそちらも貼っておきます。DiosとかはYouTubeでたまたま見つけて聴いたら元ぼくりりにIchikaが入ったみたいなユニットで「おお……」となったり。

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というわけで2021年記事で取り上げた新譜60曲が揃いましたが、見落としていたものや別の経緯で遅ばせながら知ったもの、ちょっと選びきれなかったので15曲の枠をはみ出たもの、そして2020年以前の曲だけどハマってよく聞いていたものを含めて「2021年の好き」を作りました。備忘録的にいくつかざっとピックアップしてそちらも書いておきたいです。

コレサワ - バスタイム

今年3月に出たアルバム「純愛クローゼット」の曲。超!CUE!&A木曜日に立花日菜さんがゲストに来ていて、そのときに立花さんセレクトでかかったのを聞いて良いな〜と思いました。立花さんが「曲に合わせた音響作りで」と語っていた通りで、冒頭のリバーブの掛け方がいいんですよね。関係ないですが立花日菜さんのラジオが復活するの嬉しい。今度は音楽の話とかもしてほしいな。

(好きな人は好きだと思うのでぜひ。私はとってもこの人の言ってることがわかるし好きだなと思いました。)

Paraiso - ビリヤニ

ポップしなないでがメインで組んだバンドParaisoのデビューシングル。ビリヤニの作り方にメンバー紹介が混ざってるようなそんな感じ。ポップしなないでがOKであるならばという仮定付きですが、声優楽曲という枠に入れても怒られない感じだし、適当に流行ってほしいです。

美秀集團 - 殭屍王

台湾系バンドの曲がよくYouTubeにおすすめされていた頃に知った美秀集團。こういうのってビッグビートって言われるやつなんですかね?めっちゃかっこいいし得体の知れない感じが良い。The Ultimate Virusって言われるとちょっと笑ってしまうけど。

和氣あず未 - 恋する日常

そもそもアルバムが良いんですが、よりみち〜遠回り〜でなまこが完璧にかけたのを聞いて「やっぱりこういうことなんだよな、好きだな〜」と思わされる部分がありました。只野菜摘さんと坂部剛さんのタッグにそろそろ負けたくない……。和氣あず未さんについては本人に興味があるかと言われるとそうでもないんですけど、CVとか気にせず見ていてもお芝居がめっちゃ好きだし曲も好きなので、もしかしたら好きな声優さんなのかもしれないです。

TAMTAM - ナッシング・バット・ア・ガール

TAMTAMのアルバム「Strange Tomorrow」の異質さが年々沁みるようになってきています。ダブを通ってきたポップス/ロックという感じで、ちゃんとダブだったりするのにめちゃくちゃ聴きやすい。最近はシティポップに接近している感じで、良いのは良いんですけど、樹音さんがいたときのアルバムが本当に金字塔だという気持ちが強くなってきています。

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こんなものかな、他はまあいいでしょう。

3ヶ月おきに15曲と決めてきたんですが、能動的に音楽を聴いてる限り15曲は無理というのを痛感しました。ただ記録なので整理をするという観点から15曲制限はちょうどよかったのかもしれないです。あと単純に好き以外の感想のないものというのもあるので、書きたい曲だけ書けばいいかなという気もしてきました。今年は歌物が多かったな〜。もう少しFuture Garageとかをゆっくり聴いて買う時間と財力もほしい。

2022年はどんなのに出会えるかな。

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