2021年1月〜3月の好き

なんか家で音楽を聴くのが楽しくて1ヶ月でもまあまあな量になってしまったので3ヶ月で区切って15曲に絞ります……。

あらかじめ決められた恋人たちへ - 日々 feat. アフロ

2021年開始早々去年の「SuiseiNoboAz - 3020」みたいなクリーンヒットの曲が出てしまいましたが……。MOROHAのアフロをfeatしたあら恋の曲で、2020年のことを赤裸々に綴るリリックとあら恋のダブ感が完璧にマッチしているように感じました。

7月の梅雨を越えたあたり
僅かに漏れた月明かり
恐らくこれは束の間の黄昏だろう
時がくれば俺達はまた始めてしまう
[中略]
それでも今 確かに感じてる 静かな日々の充実を
今迄まことしやかに囁かれてきたが決して信じなかった
信じる訳にはいかなかった幸福を ここに残す
(あらかじめ決められた恋人たちへ「日々 feat. アフロ」)

この感覚はすごく自分にもしっくりきています。あれだけクラブに遊びに行って毎週末楽しんで、あわよくば何かをやろうという気持ちがあった頃とまた違う充実が今ここにあって、出かける楽しさと天秤にかけてもどちらかに傾くことがないような状態になっています。こういう曲が今年はいくつか出てくるのかなと思うと、現状はまったくもっていいとは言えませんが、ちょっと楽しみではありますね。

MO MOMA - Turkey In

めっちゃいい。LAMAの「Rockin' Your Eyes」を初めて聴いたときのドキドキ感がフラッシュバックしてくるようなバンドで好きだなと思いました。LILI LIMITのメンバーが主軸になって組まれたバンドみたいですが、よく考えたらあんまりLILI LIMITってちゃんと聴いてこなかったのでLILI LIMITの方に戻ったりもしました。

「サンドリオン - 無重力ランデヴー」からカラスは真っ白を改めて聞き返したときもそうですが、こうやって時間を巻き戻していく楽しさも音楽にはあるなと感じることが最近また増えました。PUFFYの「誰かが」を聴いてTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTに戻ったときに感じた「これだわ」という感覚をずっと忘れないようにしたいですね。いや「誰かが」から戻るならThe Birthdayだったはずなんですが……。まあでも私はやっぱりバンドが好きなんですよ。

Jessie Ware, Disclosure - Running (Disclosure 2021 VIP)

シンプルに好き。以上。UK Garageの「ドンタッドタッ」というものよりも私はイーブンキックの方が好きなので、Disclosureの曲でもイーブンキックが好きがちですね。

Morfonica - ブルームブルーム

去年一瞬だけガルパをやっていた時期があるんですが、いくつか好きだな〜と思った曲があった中で一番好きだった曲ですね。やっとリリースされたのかという感じ。『Dowsing For The Future』から『and yet, it moves』くらいの適度にラウドなBIGMAMAって感じでめっちゃ好きなんですよね。他はRoseliaの「Sanctuary」とカバーの「キミの記憶」あたりがめっちゃ好きでした。

実は「倉田ましろのこと、たぶん浮遊は好きだと思う」と薦められてガルパを始めたので一応Morfonicaのストーリーだけはちゃんと読んだんですけど、私が一番カタルシスを感じる「自己肯定感爆低人間が一歩踏み出す」部分のロジックが結構飛ぶので完全に置いていかれました。実際の人間の思考の飛躍に鑑みるとリアリティがあるのかもしれないけど、私はその飛躍を創作で見るのは苦手だな〜と感じています。現実世界だったら話を聞けば飛躍の答えがわかることもあるけど、創作は語りかけても答えてくれないので。まあでも倉田ましろと白金燐子は好きです。

KID FRESINO - No Sun (toe Remix)

快作『20, Stop it.』からtoeのリミックス。アルバム全体的に最高という感じでしたが、このリミックスは原曲が柏倉さんのドラムの時点で大概toeのエッセンスは強めなのに、ちゃんとtoeの曲になってるという点で強烈でした。フレシノもすごいし、toeもすごいバンドだ……。

Big Animal Theory - Writhing in Agony feat. ralph

イギリス在住日本人トラックメイカーがralphをfeatした曲。シンプルにトラックがかっこいいなと一聴して感じました。ralphといえばDouble Clapperzと一緒に作ったEPとかこれもダブクラだけど「Selfish」がパッと浮かびますし、トラックにバシッとハマっているような感じで好きです。

田所あずさ - ちっちゃな怪獣

移行期ってやつなのか、単純に私が田所あずささんの曲を知らなすぎるだけなのかはわかりませんが、メロウな空気感から今までのイメージにあったロキノン or アニソンっぽいロック色に展開していくようなアルバムで結構練り上げられた良盤だったと思います。神田川ジェットガールズのロキノンバンドっぽいPVの曲とか結構好きだったのでそっちのテイストも残ってたのは嬉しいですね。

ALEPH - Moment

Renrakuというアメリカのミネソタ州ベースのレーベルから出たコンピのALEPHの曲ですね。ALEPHは何かのきっかけでvol.1というEPの「Scintillations」を聞いてから好きなんですが、これも途中でハーフになるしリードのフレーズや音作りも気持ちいいです。

星野源 - 創造

星野源、Pop Virus以降から加速度的にどんどん自由になっていくしすごい……。日本のポップスのトップを走っているんじゃないかなって結構な頻度で思いますね。何より一聴しただけで星野源の曲だなって思うくらいブレない。聴くのにいろいろ理由はあるだろうけど、これを聞いてる人がたくさんいるのはなんか嬉しいです。

NIKIIE - Dolphin

(K)NoW_NAMEでちょくちょくボーカルをとっていて歌自体は定期的に聞いていたけど、NIKIIEとしては久しぶりの音源なんですよね。流石に好きという感じでした。フリーで楽曲配信してた頃から知ってるのでそろそろ10年とかになるはずなんですけど、趣味にアニメが増えても定期的に耳にするとは思いませんでしたね……。

aiko - 愛で僕は

新譜が出たのをRelease RadarでもTwitterでもなく土屋李央さんのラジオで知るという……。DTMをやりはじめて少し音楽のことがわかるようになってようやくaikoの音楽がいかに歪かというのを感じるようになったんですが、最終的にはちゃんとポップな仕上がりになっているのが本当にすごい。音楽の入口がaikoで良かったと思う一方で、ただでさえあまのじゃくだったのに音楽的趣味もこじらせちゃったじゃんという気持ちがあり、半々ですね。いずれにせよ好きなんですけど。

この曲の次の「ハニーメモリー」も改めて聴くと強烈だし、そこに乗っかるのが「夜明け前に帰ると洗面所の電気だけが付いてた」というようなフレーズでフルボッコです。ちゃんと恋愛なんてしたことないんですけど、なんかわかっちゃうんですよね……人間って不思議……。

荒山茉莉 Molly in Mountain - 水沒之都 A Drowning City

完全にかんちゅさんの影響で中華インディー音楽(特にR&Bやダンス系、エクスペリメンタル)を聴くようになって結構経ちますが、ここにきてすごい勢いで台湾系ミクスチャーやポストロックバンドを聴くようになりました。康士坦的變化球もそうだし、「莉莉周她說 - 往常」とか「美秀集團 - 殭屍王」も突然YouTubeに薦められて聴いたらめっちゃ良かったという感じ。

荒山茉莉は音源も全然出てなかったので「これこそdigじゃん」とか思いながら聴いていました。アルバムが全体的に良かった中でも先行で出ていたこの曲が特に好きでした。

GoGo Penguin - Atomised (Machinedrum Remix)

ジャズ系バンドのGoGo Penguinの曲をMachinedrumがリミックスしたもの。GoGo PenguinもMachinedrumも好きなんですけど、かけ合わさったらこういう感じなんだと。ブレイクスっぽいNu-Jazzでめちゃくちゃ好きです。

楠木ともり - sketchbook

楠木ともりさんの曲は別に嫌いじゃないし普通に聞く程度だったんですけど、これはめちゃくちゃ好き。エレクトロニカ風味の優しい音像だし、声優さんの楽曲は無限にこういうのが聞きたい。編曲はChouchouの人らしく納得……。

安野希世乃 - フェリチータ

いや、「echoes」ちゃうんかいみたいな感じですが……。「echoes」ももちろんいいんですよ。東山奈央さんがゲストボーカルでコーラスしてて、合唱部の経験もあるのか、声の重ね方が完璧だったりもするし、EDではめっちゃエモい感じで流れてくるし……。でもやっぱりこのARIAのOPですよ!っていうエレクトロニカ感。ARIAの文脈抜いても楽曲としてめちゃくちゃツボだし助かります。

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この期間「佐々木恵梨 - Orchis」とか「Gecko&Tokage Parade - Polar feat. 鎌野愛」も好きだったんですが、何と言うかその辺は肌に馴染みすぎてすり抜けていく感じも正直あり、今回は外しました。常時好きなジャンルだけど気分じゃなかったんでしょうね。他にダンスミュージックだとCrackazatのEPは全部めっちゃよかったのでぜひ聴いてください。

Spotify以外だとシャニマスのソロ曲シリーズがリリースされていましたね。全体的にテイストが好きだったのはSolで、「市川雛菜 (岡咲美保) - あおぞらサイダー」が特に好きだったし流行らないでほしい。担当がどうとかキャラクターの曲としてとかそういう話もありますが、単純に「幽谷霧子 (結名美月) - 雪・月・風・花」は私の好きなrionosって感じで天才でした。幽谷霧子の雪に対するコラムを初めて見たときの気持ちを思い出す感じもありましたね。凛世はだいぶ笙って感じだった。

あとなぜかこの3ヶ月YouTubeで「田島ハルコ - 未来世紀ギャルニア feat. Marukido, valknee」、「stillichimiya - Hell Train」、「MSC - Tru B-Boyz Strikes Back」をやたらと聞いていました。というか見ていました。MSCのはDOGMAとPRIMALのバースがめーっちゃイケてるので確かに何回でも聴きたい気持ちはあるけど、あとの2つはなんか嫌なことでもあったんか自分……?となってしまいますね。私はMMMのバースが好き。死んだらどうなる。

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