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Naver、超大型人工知能「HyperCLOVA」を発表

「HyperCLOVA」とは?

Naver Clovaは2021年5月25日にオンラインで、「HyperCLOVA」と名付けた超大型人工知能を公開した。

Naver Clovaは、NaverとLINEのAI技術を開発・研究する組織であり、NAVER AI NOWの運営も行う日本と韓国の市場の中で投資規模の観点、リソースの観点共に最大級を誇る組織でもある。Yahoo JapanとLINEの合併、ソフトバンクとの協業を通して、Big AI時代にリーディングカンパニーとしてAI社会の実現に挑戦し続けている。

<既存のAI開発方法>

限界:アウトプットを取得するまで長い時間とリソースが必要となり、取得できたアウトプットをその他領域に適応する際に制約がある。

<新しいAI開発方式>

Big Modelと呼ばれるBig AIは既存のAI開発の限界を解消でき、モデルの一般化や拡張が比較的に自由にできるHyperCLOVAは韓国語に特化した人工知能であり、2020年6月に米国イーロンマスクが発表したOpen AI基盤である超大型人工知能「GPT-3」はほとんどの学習データが英語である(韓国語データは全体の0.1%程度)半面、HyperCLOVAはGPT-3より学習した韓国語データが6500倍以上(学習データのうち、韓国語の割合が97%に達する)であるという特徴がある。Naverは韓国語に最適化した言語モデルでを開発することで、自国及び韓国語関連のAIにおける主権を確保するという意図がある。

HyperCLOVAの今後の開発・活用場面

・5月6日からNaverの検索サービスに活用:ユーザーがNaver検索画面で誤字脱字を入力しても自動で正しい単語に転換・適切な検索ワードを推薦
・今後の活用場面として、Naverが運営中の多様なサービスに適応される予定で、具体的にはSME向けスマートストア、マーケティング文自動作成やテキスト予約の適応が予定されている。
・ソウル大学との共同研究計画(HyperCLOVAの共同研究のための業務提携MOU):Naverとソウル大学が一つの研究共同体を作り、「超大規人工知能研究センター」を設立し、Naver・ソウル大学から研究員100人を配置する予定。ソウル大学生はNaver社でのインターンシップに応募することができ、3年間研究費やインフラ支援費当数十億円単位の投資も行う予定。

https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/994565.html#csidx336a445f4428243b3ec06a9f8dd0bc3

KAIST(韓国科学技術院)との共同研究計画:NaverがKAISTと「コンテンツ自動生成人工知能」開発計画を発表。HyperCLOVAの持つ言語モデルにイメージと映像を学習させてテキストを入力すると、それに合う適切なイメージと映像を生成する技術

https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/996368.html#csidx0b6efbac951d945a8b1c4110f950e10

チョン・ソクグンNaver Clova CIC代表は「韓国の人工知能技術がグローバルプラットフォームに依存しないためにはすでに公開された技術を活用して追いつくレベルにとどまらないと判断した」とHyperCLOVAの開発背景を説明した。

https://naver-ai-now.kr/?fbclid=IwAR1ttxlVs0QQag1c-912wh8VUDOe_eCc21AE_s7cWZf8vx87T5dcSgNUSQg

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