見出し画像

遠くても、見えなくても。みんなで物語を紡いで、誰かに何かを届けようとしている、小さな小さなチームのおはなし。

おはようございます。おはなこです。

今日は株式会社ヌーラボ カスタマー部 販売管理課のおはなことして、日々の仕事について赴くままに書いてみたいと思います。

「ヌーラボ 真夏のブログリレー2024」。今日で最後になりました。ヌーラバーたちが、思い思いのブログを執筆しました。この夏あなたにぴったりの、お気に入りのブログをみつけてみてくださいね。


涼風至

まだまだ暑い日が続いております。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
実は今日の二十四節気は「立秋」、七十二候は「涼風至(すずかぜいたる)」という季節です。信じられませんね。もしどこかですこしでも風を感じたら、それは秋の気配かもしれません。

風を感じる人
風を感じる人

数字から紡ぐ物語

940500

突然ですが、この数字をみて、あなたが思いつくものはありますか?

きっと販売管理課のメンバーは「プラチナプランを年間でご契約いただいているユーザーさんかしら」なんて思い描くと思います。この数字「940,500円」は、Backlogのプラチナプランを年間でご契約いただいたユーザーさんから頂戴する税込金額です。(2024年7月現在)

御見積書を作るとき、ご入金を確認するとき、社内での処理が適切に行われているか確認するときなど、様々な場面で遭遇する数字です。

一見、ただの数字の羅列です。でも私たち販売管理課は、その数字の向こう側にいる見えないユーザーさんを想像します。そしてその中に物語を感じ、知恵を集め、様々な観点から話します。日々話している内容は、数字や文字の向こうにある物語です。

昔同僚に教えてもらったことがあります。それは「数字には物語があるのよ」ということ。当時はあまり深く考えていませんでした。でも今はほんとにそうだなと思うんです。数字の向こう側には、確かな物語があるんだなと。

数字や文字の羅列から物語を探す
数字や文字の羅列から物語を探す

例えばご入金。私たちがユーザーさんからのお振込みを確認できたとします。その時に見えるのは、数値や文字の羅列です。でも、ユーザーさんには、お振込みいただくまでの物語があると思います。

ユーザーさんはまず弊社から御見積書を受け取ります。その後社内で調整や承認申請のお手続きをしてくださるはずです。そして、請求書を受け取ってお支払いの手続きをしてくださることでしょう。やり取りの中で、社内からの質問に回答したりすることもあるかもしれません。

物語を紡ぐ人
物語を紡ぐ人

また、昨今各社でDXが推進されている世の中です。もしかしたら、実は今年から社内手続きが変わっちゃうのよ、なんてことだってあるかもしれません。DXって単に紙をなくすことじゃないんです。悪しき習慣を断ち、前に進むためのDXであるかもしれません。だからこそ大変です。ユーザーさんは慣れないなぁ、なんて思いを抱えているかもしれません。

私たちはユーザーさんからのメッセージを拝見し、どんなことが起こっているか、想像します。目まぐるしく変わる社会情勢の中で、私たちにできるベストなことを考えています。それが販売管理課が日々行なっていることです。

ちょっぴり大変だなってPCの前で思っている人
ちょっぴり大変だなってPCの前で思っている人

日々のミーティング

毎日定例のミーティングを実施しています。ユーザーさんからのメッセージを拝見し、適切な作業を実施します。作業中、チームのメンバーは色んな事を想像してコメントします。隣の人と同じ観点で話すこともあるし、違う観点からコメントを述べるときもあります。どんな意見も大切な意見の一つです。

常々私が思っていることなのですが、メンバーのそれぞれの経歴・学歴・かしこさ・機転が利くかどうか・知識があるかどうかなど、そういった類のことは、実はそんなに大事な事じゃないように思います。もちろんどれもある方が素敵でしょう。でも、それよりももっと大切な事は、ふと疑問に思ったことを臆することなく伝える勇気なんじゃないかなと思っています。

厳かに物語を想像する人々
厳かに物語を想像する人々

可能な限りバイアスを外して、すっかり過去のことを忘れて。まるで子供のように「そうだっけ?」と口にすることがいかに大事なことか。いままでメンバーの何気ない一言に、私自身たくさん救われてきたことからも実感するんです。

もっといいチームは他にもあるかもしれません。私たちはまだまだ未熟なのかもしれません。それに、チームでの協業を考えれば考えるほど、「これさえやればどんなチームもうまくいく!」といった魔法のような施策はないように思います。ただ私たちがやっていることは、一人一人の痛みや弱みを、それぞれがそれぞれのスタンスで寄り添い、受け入れながら、とりあえず毎日楽しく過ごしていることくらいでしょうか。

何かについて話し合う様子のイメージ
何かについて話し合う様子のイメージ

ヌーラボサービスの心を受け取ってもらうために

世界は目まぐるしく変わっていきます。今日は晴れていても、明日は雷が鳴るかもしれません。個人の体調、メンバーの気分、会社の状況、更には世界情勢も日々変わります。

八百屋の店員さんに「暑いですね。夏ですね。」と話しかけたかと思えば、家で音声アシスタントに「お帰りなさい。暑いですね。」なんて言われる時代です。私たちは数年前とは比べ物にならないほど変化の激しい時代を生きています。

こんな状況の中で、私たちにできることはいったいどんなことでしょうか。もしかしたら半年前と同じことではないかもしれませんね。

八百屋の店員さん
八百屋の店員さん

私たち販売管理課が、日々ユーザーさんの物語を想像していることはお話しました。でも、もっと大事なことはその想像の後の設計だと思っています。

ユーザーさんのメッセージを確認し、想像をしたあと、チームとして誠実な回答を作ります。そのうえで、できるだけ私たちの気持ちを受け取ってもらいやすい方法ややり方、時には伝える言葉を工夫します。

また、いくら物語を想像したとしても、それが正しいとは限りません。だからこそ、できれば少し余白を作る。そんなふうにちょっとした設計図を組み立てていくようなイメージです。ヌーラボサービスの心を受け取りやすい状況の設計、と言ったらいいでしょうか。私たちにできることは、受け取ってもらえるかはわからないけど、受け取ってもらいやすい何かを作ることなんじゃないかと思います。

みんなで想像して設計する姿
みんなで想像して設計する姿

明日人生が終わるとしたら

働くって人生の結構な時間を占めてると思うんです。わたしは1日のうち30%くらいはお仕事に時間を費やしている気がします。結構な時間です。

だから時折思うんです。もし明日自分の人生が終わるとしたら、仕事に対して、どんな思いを巡らせるんだろう、と。そして、私と共に働いてくれた人々は何を思い、彼らに何が残るんだろうかと。

リモートワークの仕事部屋
リモートワークの仕事部屋

きっとその答えは人それぞれです。正直なところ、その時になってみないとわかりませんね。私のお気に入りの本には、次のように書かれていました。

誰かが亡くなったら
思い出すことって
お金とか残した功績とかじゃない
一緒に
笑ったり がんばったり 悩んだり
そういう(共有した時間)だけが残るんだと思う

出典:結婚のずっと前(文 / 坂之上 洋子)

仕事に対して目標を立てる。そしていろんな予測をして、決めた目標を達成する。年収を上げたり、功績を残したり、昇進したりする。これらを実現することはとても素晴らしいことです。仕事に従事するにあたって、最も大事なことでしょう。

もちろん私たちは、ユーザーの皆様が、日々のお仕事を少しでも前に進められるよう、様々な視点から工夫を凝らしています。でも私がヌーラバーとして実現したいのは、もっと手前にあるものかもしれません。

きっといつか思い出すのは隣の仲間と悩んだり熱く語ったりすること
きっといつか思い出すのは隣の仲間と悩んだり熱く語ったりすること

一緒に笑ったり、がんばったり、悩んだりしよう

そのヒントを弊社のミッションの中に見つけました。

弊社のミッション「To make creating simple and enjoyable(創造を易しく 楽しくする)」
弊社のミッションは「To make creating simple and enjoyable(創造を易しく 楽しくする)」

もしもこの日本という国で、そして世界中で「To make creating simple and enjoyable」を実現できるなら、明日誰かの人生の幕が降りたとしても、その周りの人々の心に残る、確かなものが生まれるんじゃないかなと思っています。

だから、どんなに遠くても見えなくても、気の合う仲間と一緒に笑ったり、がんばったり、悩んだり、楽しんだりしてほしいんです。きっとそんな何気ない時間のひとつひとつこそが、誰かの心に残っていくと思うから。

世の中にはたくさんのツールがあります。我々がご提供するツールの代わりになるものは、他にもあるかもしれません。でも”enjoyable”な思想を根底に持つツールは、そうそうないんじゃないかなと私は思っています。だからこそ少しでも多くの方にヌーラボサービスを使って欲しい。そう切に願っています。苦手なことを必死に努力したとしても、心から楽しむものにはなかなか勝てない。個人的な経験から感じたことではありますが、”enjoyable”なことは、物事がうまくいく秘訣であるような気がしてならないのです。

楽しそうな人たち
楽しそうな人たち

"enjoyable"な人生を

私が思うのは、ぜひあなたの仕事を、そしてあなたの人生を、昨日より”enjoyable”なものにしてほしい、ということです。たとえ隣の人に嫌味を言われたとしてもです。日々仕事に取り組んでいる中で、ほんのちょっぴりでも構いません。自分の中の”enjoyable”を見つけてみてください。

もちろん、”enjoyable”でいるためには、コンプライアンスや各種法令遵守は必須です。そういった知識はできるだけ日々アップデートしましょう。行ったことに対する責任は生じます。時には専門家の知識も借りながら遵守する努力が必要です。私たちもできる限りの努力をしています。

努力する人の姿
努力する人の姿

また”enjoyable”でいるためには、少し余白を作る必要があります。時間がない、余裕がないと楽しむことができません。健康に留意したり、休息を取ったりすることも必要でしょう。

そうやって様々な工夫をしながら、少しでも”enjoyable”にしたいという願いをのせて、全てのヌーラボサービスは作られています。Backlog、Cacoo、サービス終了を発表したTypetalk、SAML認証方式やユーザープロビジョニングなどによりヌーラボサービスのセキュリティを強化するNulab Pass、そして各種プロダクトを支えているNulab Apps。いずれのプロダクトにも、”enjoyable”なマインドを感じています。

世界中とつながって嬉しそうな人
世界中とつながって嬉しそうな人

「仕事を楽しむことなんて必要ないし、無理。」そう思っちゃうかもしれません。確かにそう思わざるを得ない場面もあると思います。若かりし頃の私に同じ話をしても、きっと「無理!」と思ったことでしょう。

昔の私と同じように、いま、「仕事を楽しむなんて無理だ」と思ったそこのあなたへ。無理だって思って嘆いたりするようでしたら、ぜひ一度ヌーラボサービスを使ってみてください。トライアルから始められます。ふとした瞬間に”enjoyable”なマインドを感じていただけるんじゃないかなと私は思っています。そして、少しでもほっこりしていただける瞬間が見つかったならば、私たちはとても嬉しいです。よかったら、いつか私たちにも”enjoyable”なエピソードを教えてくださいね。

何気ない瞬間にほっこりしたことを見つけた時
何気ない瞬間にほっこりしたことを見つけた時

個人的にはこういった”enjoyable”なマインドは、まるでカレーに入れる隠し味のスパイスのような、こっそり入っているけれど、とっても重要なものに思えてなりません。何かを”enjoyable”にすることこそが、私が実感するヌーラボサービスです。

この国で、そして世界中でヌーラボサービスが使われるようになるといいな、って真剣に思ってます。奇跡なんてないってわかってます。何事も計画が重要です。そして、計画を達成するってほんとに大変です。何かを目指していく中で、私たちヌーラバーも悔しかったり、何を信じたらいいかわからなくなったり、想いが叶わない日が続いたりする時もあるでしょう。それでも諦めずに”enjoyable”を大事にしていけたらいいな、と思います。なんだか子供みたいですが、とっても大事にしていることです。

楽しそうにカレーを作る人々。スパイスはだいぶ多い。
楽しそうにカレーを作る人々。スパイスはだいぶ多い。

このチームで一緒に仕事できてよかったを感じてほしい

“このチームで一緒に仕事できてよかった”を世界中に生み出していく。

ヌーラボ ブランドメッセージより

これは弊社のブランドメッセージです。私たち販売管理課は毎日話して、自分たちにできることを考え、実行しています。私たちにできることなんて、ちっぽけなことなのかもしれません。たった4人しかいない、小さな小さなチームです。まだまだ課題も、それからやるべきこともたんまりあります。それでも今日も“このチームで一緒に仕事できてよかった”を少しでも生み出せるよう、互いに弱みをさらけだしながら、もがいて、あがいているのだと思います。そして、きっとそれも素敵なことなのだと、私は心から信じています。

今日もそしてこれからも。ヌーラボを支えてくださる皆様を想いながら。流れゆく何かにぷかぷかと浮かぶように身を任せて、楽しくお仕事をすることでしょう。

ぷかぷかと流れに身を任せながら楽しむ人とペンギン
ぷかぷかと流れに身を任せながら楽しむ人とペンギン

もし何かに挑戦しようとがんばっている人がいたら、さっと駆けつけて応援してあげられるように。どこかに消えそうだけど確かな灯火を見つけたときは、そっと両手で守ってあげられるように。転んだ人がいれば、すっとそばに行って絆創膏を差し出してあげられるように。

そんなことをしていたら、私たち販売管理課の形も変わってゆくのかもしれませんね。どんなときも大事な誰かに寄り添ってあげられるような人の集まりであれるなら、それはありがたいことです。きっと変わりゆく形も受け入れられることでしょう。

今日も心に移りゆくいろんなことをそこはかとなく書きながら、立秋を迎える、おはなこでした。どうぞ皆様、素敵な秋をお過ごしください。

確かな灯火を両手で大事に守る女の子
確かな灯火を両手で大事に守る人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?