賛否否否両論の打順


開幕4連敗…悔しいですね。
敗因は打順のせいだ!という意見を多く見ましたので、その打順の意図について、私なりに考察してみました。

首脳陣の狙いは…

あくまで私の想像となりますが、この打順には監督および首脳陣の理想が強く反映しているのではないかと思います。

では、その理想とは何なのか…

・理想のゲームプラン
首脳陣は「なるべく早い回に先制し、そのまま逃げ切る。」
というゲームプランを理想としているのではないかと感じています。

相手投手の立ち上がりを攻めて、得点の確率を上げる。
少し不安のある先発陣を楽に投げさせられる。
リードした展開にすることで、相手の勝ちパターンの投手を出させない。
厳しい場面を自信と信頼のある救援陣で乗り切る。

まさに理想ですね。
これを愚直(良くも悪くも)に追い求めた結果が、いまの打線なのではないかと、私は考えました。

・理想の(現実的な)点の取り方
三浦監督や石井コーチが就任し、「意味のあるアウト(進塁打など)を増やし、少ないヒットでも得点できるようにしたい。」というようなコメントを耳にする機会が増えたかと思います。

今の打線には、首脳陣の理想とするその得点パターンが詰め込まれているのではないでしょうか。

そこで打順のポイントと想定する理想の得点パターン(私の想像)をまとめてみました。

打順のポイント
『1番佐野 2番宮崎』 
出塁率が高く、中軸につなぐだけでなく、下位で出塁したランナーを返す役割も期待している。

打席数も多く、出塁かつポイントゲッターの役割を両方こなせるのは、佐野と宮崎しかいないとも考えられますね。

『3番Wタイシ(神里)』
牧以降の長打で一塁から一気にホームインできる機動力を求めた。(牧の時点では佐野と宮崎はスコアリングポジションにいることが理想。)

牧で返す想定として、1・2番と3番の機動力を入れ替える狙いがあったとしたら、面白いと思います。

まあ、出塁率はもっと高い想定だったと思います…。
あとは、オースティンが復帰したときに、他の打順を動かさず、そのまま入れたい。というのもあるかもしれません。

『6番桑原』
ここはポイントゲッター。
ランナーのいる場面でまわってくることも多い打順なので、勝負強さと積極性が高いガッツマンは適性があるような気もします。
今年は前捌きの打ち方に戻したこともあり、1番打者(出塁重視)よりも6番(ポイントゲッター)が合いそうです。

あとは、レギュラーに固定するということだと思います。
立場が安定することで、プレー(メンタル)が安定するタイプに見えますし、守備では代えが利きません。
1番打者で固定してしまうと、打てない時期のリスクが大きいですから、6番は非常にいいと思います。

『8番森、京田』
ここが実はポイントで、裏1番バッターとして出塁率や機動力を求めているのかなと思います。

「出塁→投手犠打→佐野」や「出塁→代打→佐野」のような感じです。

1番佐野2番宮崎とした理由は、8番の機動力を絡め、下位から得点するパターンとセットになっている気がします。(ラミレス監督の8番投手と狙いは似ているかも)

同時に、一番打者タイプに育てたいが、チームで最も多い打席数は与えられないので、8番(裏1番)で起用しているのかなと思います。


まとめ


考えれば考えるほど、相当に緻密な理詰めの打順なのかなという印象です。
理想やこだわりが詰まった打線には期待が持てます。
一方で、理想通りにいかない現実と、どのようにすり合わせるのかも大きな課題となってくるかもしれません。


4連敗の敗因も打順よりも単純な打力(調子)、守備や先発投手の差の方があったように思えます。
チャンスで中軸という狙いの場面は作れていたので、そこで打つか打たないかで結果は変わっていたのかなと。

悔しい試合が続きましたが、中軸の復調など僅かなキッカケで打線もかみ合い出すと期待して、前向きに応援していきたいと思います!

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