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羊にもアンゴラヤギにも感謝

(↑ 羊に見えるかなあ(;'∀')羊毛で作りました)
今、セーター着て書いています。これからの季節、ニットを着る機会が多くなりますね。

以前の記事でも書いた「パリジェンヌの田舎暮らし」で、モヘアの作家さんがアンゴラヤギを育てているのを見ました。私はモヘアが好きなのですが、モヘアがアンゴラヤギの毛だとは知りませんでした!
ヤギって、なんとも愛嬌があってかわいいですよね。アンゴラヤギも更におとぼけな感じでとても良い表情でした(*^-^*)

それ以来、モヘアを見ると、アンゴラヤギを思い出すようになりました。

「養生訓」に貝原益軒独自の考え方「五思」というのが書かれています。
それは、ものを食べる時に考えると良いこと。

① この食は誰が下さったのかと思うこと。子供の時は親、大人になれば殿様(今なら仕事先?)、農家などで自分の力で飯を食うものも、国(もっと広く地球、大地でもいいですね)の恩を思うこと。
② 食材を作ってくれた人への思い。骨を折って作ってくれたことに感謝。
③ ・・・自分の手柄がないのに、こんなにもおいしくものをいただけることは大変幸いである。
④ 世の中には自分より貧乏な人がたくさんいる。また飢え死にしている人もいる。それを考えれば、大きい幸福ではないか。
⑤ 大昔のことを思うがよい。大昔には、五穀がなく、草木の実と根、葉を食べて飢えをまねがれていた。・・火で調理することを知らなかった。・・今日、白い柔らかいご飯をたいて、またそのほかに吸い物があり、副食があり、そのうえ酒があって心を楽しませ、気血を補っている。

だから、朝夕食事をするたびに、この「五思」のうち、一、二でもよいから思いをめぐらせば、日々の楽しみもまたその中にあるだろう。

ということです。
これは、食べるものだけではなく、着るものにも言えるなあと思います。

スウェーデンの作家、エルサ・べスコフの「ペレのあたらしいふく」(福音館書店)という絵本があります。100年以上前にかかれた絵本の古典です。
表紙がブルーで、黄色のバターカップ(きんぽうげ)の色合いがスウェーデンの国旗を思わせる美しい、またすばらしい絵本です。

ペレが自分で育てた子羊の毛を刈り取り、それをおばあちゃんにすいてもらって、代わりに畑の草取りをして・・・次々に身近な大人たちの手をかりて、ペレも自分のできることをして、何と最後はペレのあたらしい服ができあがるというおはなしです。

アンゴラヤギを育てている作家さんを見て、この絵本を思い出しました。

食べるものでも、着るものでも、一つのものが出来上がるのに、本当にたくさんの人の手間と時間がかかっていますよね。そしてそこには人の気持ちも入っています。
あまりに便利な世の中になって、何気なく暮らしていると、そういうことをつい忘れてしまいますよね。動物や植物の命、大地、天の恵みへの感謝も、慌ただしく過ごしていると、本当に私も忘れています。

でも、これをちょっと意識するだけで違うかもと思います。

人間は同時に二つのことを考えることはできません。

食べる時、着る時、そういうことを時々思い出して「感謝」すれば、その時心の中に負の感情はありませんので、まさに心身の健康にもつながるのではと思います。
私も今、これを書きながら自分に言っています(*^^)

それでは今日も、深い呼吸を意識して、笑顔を増やして過ごしましょう。
あなたにとって気持ちの良い日になりますように。

残り毛糸で編んだ♡に感謝をこめて

 最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。

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