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しなやかに細い茎が、丈夫なリネンになる

綿の実がはじける頃ですが、今日はコットンではなくて、
リネン(亜麻)の話しです。

私は、「リネンが好き」(前田まゆみ 文化出版局)という本で、
はじめて、このノルマンディーのフラックス畑を見ました。

フラックスというのは、リネンの材料になる植物のことです。

どこまでも続く青い花の湖。
アイルランドでは、本当に「湖」に例えられるらしいです。

この本の中で
「フラックスは強い風が吹いても、折れたりしないで、
しなやかに風に身をまかせる」また
「フラックスの細い茎は、手でちぎって折ろうとしても
なかなかちぎれない」と書かれています。

フラックス、しなやかで強いんです!

私は、コットンも好きですが、リネンの生地にとても惹かれます。
丈夫で長持ちするし、洗濯を重ねるたびに、どんどんしなやかに
なりますよね。
コットンに比べると高価ですが、軍事に使われるほど丈夫で、
シーツなどは、10年、20年と持ちますから、そんなことを考えると、
決して高くはないのかもしれません。

リネンの質感について、ベルギー人女性の言葉が載っています。

「リネンの服にできるしわは、人生のしわと同じ。
自然にしわがあるほうが、大人っぽくて素敵だと、ベルギーでは
言われているのよ」

そのリネンが、その原型である、植物(フラックス)の時から、
すでに、しなやかに、か細い茎を持ち、こんなにも、
可憐な花を咲かせることを知って、
ちょっと感動してしまいました!

最近では、亜麻仁油が、健康に良いと言われていますよね。
これは、フラックスの種からとれる油のことです。
フラックス(リネン)は本当に素晴らしい植物だなと思います。

この本は、著者の前田さんが、まだリネンのお店を持つ前に書かれたもので、前田さんのリネンへの思いが詰まっています。
その後、実際にリネンのお店を持たれたことが、すごいです!

風で大きくたわんでも、またお日様に向かって起き上がり、
小さな青い花を咲かせるフラックスのようでありたい、

しなやかに強く生きていきたいと思います。

今日も、笑いじわを増やしましょう(*^^*)

読んでくださってありがとうございます。


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