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僕ヤバの深読み【Karte.1 僕は奪われた】僕の心のヤバいやつ

Karte.1のメインテーマ 市川が山田の「おかしな所」に恋心を抱く

第一話たるこの話は主人公の市川京太郎がヒロイン山田杏奈に惹かれ始めることがテーマになっている。

一番のポイントは、山田の「容姿」に惹かれる男性は山ほどいるが、市川は山田の「おかしい所」に惹かれたというところだ。

もちろん、市川も大多数の男性と同じく山田を「容姿の可愛い女子」とみていた。(中二病的な殺したいという気持ちだったが)

市川「クソクソクソ女!!」
市川「きっと山田は死体になっても美しい」

しかし、美しい容姿とは裏腹におにぎりやお菓子を頬張る山田の本性(?)を偶然目撃した市川は、強く惹かれるようになる。

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この後の話でも、この点はすごく重要な要素になっていている。
一貫して、市川が山田に、山田が市川にそれぞれ惹かれた強い理由が「面白い、おかしいやつだから」となっている。

Karte.1から深読みする、市川と山田のキャラクター

市川は自分を「頭がおかしい」と認識している。
世の中、本当に頭のおかしい人は、自分が普通だと思っている。
逆説的に、市川は中二病でありながらも「常識人」でもある。
そして、後に相手を推し量る気持ちの強い心優しい少年として描かれる。

山田はパッと見、中学生に見えない大人の女性という雰囲気と見た目をしているが、図書室で歌いながらお菓子を食う「おかしいやつ」である。
一方で、責任感が強く、思いやりがある女子としても描かれる。

実は二人は似たもの同士なのだ。

この点について、後々山田は自分と市川が似た感性を持っていることに気づくが、市川は気づかない。
市川はマイノリティでありたい(中二病的なカッコつけをしたい)のだ。

この点を意識して今後の話を読むと本当に面白い。
僕ヤバは本当に話の組み立てや、見せ方がすごいマンガだと思った。


ラブコメをほとんど読んだことがないが、嫁に読ませるほど感激したので、ぜひ皆さんも一読して下さい。

次回 > 僕ヤバの深読み【Karte.2 僕は憤怒した】僕の心のヤバいやつ


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