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"リアル"な写真と"リアリティ"のある写真
誰だったかは忘れたけど、ツイッターで「リアルな写真は撮りやすくなったけど、リアリティ(現実感)のある写真はどんどん減っている」という言葉が流れてきて、それが心に残っている。
リアルとリアリティって同じじゃない?と思うけど、この言葉の意味はどういうものなのか。
光学技術が発達して、逆光の耐性がよくなったり、より鮮明に、クリアな写りになったりして、一般的に言う「綺麗」な写真は誰にでも撮りやすくなっているということだ。50mm1.8程度の単焦点なら安価で背景もぼけて、くっきり写る。リアルな写真が誰にでも簡単に撮れるようになった。
でも、綺麗に映りすぎた写真は心に響くものがないなあと感じるのだ。どう撮っても失敗しないカメラ・レンズより、フィルム写真のような、ちょっとピントが合ってなかったり、ぶれてたり、逆光で大きくフレアが出てたり、背景のボケ方が多少荒れてたりする方が、その時の空気感は伝わってくる。
SNSで、心にグッとくる写真はその都度保存しているけど、その保存フォルダを見ると、やはり自分はそういう写真が断然好きだし、写真に対して、"リアル"よりも"リアリティ"を求めているんだなあと気づく。
そんなわけでオールドレンズチックなマニュアルフォーカスレンズをわざわざ買ってしまった。
フォクトレンダーのNokton Classic 35mm f1.4 SC(シングルコーティング)
既にXマウントの「神レンズ」と称されるXF35mm f1.4を持っているのに全く同じ焦点距離とF値のレンズ。
以下、撮影写真
どうですか?開放だとすごくふわふわして、ピント面はとても薄い。ピントが合っていない写真も多いです。
でもそれは悪いわけじゃない。盛大にフレアやゴーストも入っています。というかわざと入れています。
私はやっぱりこういう "エモい" 写真、"リアリティ"のある写真がいいなあ。
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