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フォトジェニックと、インスタ激ばえきゅんきゅん丸

#Instagram #インスタ映え #フォトジェニック

あー脳が疲れてるなーっていうときは、タスク処理のように思考を棚卸ししてあげるのが一番なので、そんな理由で重い腰をあげペンを取ろうと思います。

実際は、椅子に腰を下ろしたままキーボードをうってます。


さて、2017年の流行語にも選ばれた「インスタ映え」

この言葉がマスメディアを含めた各所で聞こえ始めた時、僕は違和感を感じていました。あれ、ちょっと前までみんな「フォトジェニック」っていう言葉使ってませんでしたか?と。

ただよく考えてみれば、この2つの言葉は、言われ始めたロジックが違っていて、「フォトジェニック」はそのまんま写真映え。すなわちスマートフォンが普及して皆が綺麗な写真を手軽に撮れるようになったから言われ始めた言葉。

対して「インスタ映え」は、インスタグラムというプラットフォーム上で映えること。人によっては遅いと思う人も多いと思うが、最近になって始めたという人も周りにいっぱいいるし、あーやっと世の中にインスタグラムというメディアが普及したんだなと気づきました。


また、インスタ映えという言葉が当たり前のように話されるようになった中で、面白い現象だなと思っているのが、映え・バエ・BAEなどなど、ばえの部分だけが取り出されて話されることが多くなったこと。

COOLとかCUTEとかBFF(ベストフレンドフォーエバー)みたいなノリでBAEっていうスタンプがカメラアプリやプリクラで採用されてるのも見かけるようになりました。


そんな中、新種のばえという概念について思いを巡らせていてたら、前にも二文字の言葉が流行ったことがあったなーと。

そう、「おこ」です。

おこ → 激おこ → 激おこぷんぷん丸っていうやつ。

じゃあ、ばえにも段階分けあっていいんじゃないの?と思って、あてはめてみたのが…

ばえ → 激ばえ → 激ばえきゅんきゅん丸 です。


とまあ、ここまでが長い前置きで、今回は、インスタグラムというプラットフォームを意識した時のばえ → 激ばえ → 激ばえきゅんきゅん丸とは何なのかを段階分けして考えてみました。

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段階1. インスタ ばえ

多くの人がインスタ映えと聞いてイメージするのが、この段階1。

段階1のばえとは「色味や被写体の切り取りかたなどを含め、おしゃれに四角いフレーム内を彩ること」です。

厳密には、今スクエア以外もアップできるので四角と言い切るのは少し横暴かもしれませんが、多くの人がイメージするインスタ映えとしてはこれで正しいと思います。

要は、みんなの共通認識の中に焼き付いたおしゃれな色味、おしゃれな構図などの琴線にどれだけ触れられるかということで、企業の担当者も、広告業の人間でも意外と設計時にここまでしか考えられていないことが多い気がします。

他意はないですが、一例として、先日期間限定で行われていたフォトジェニックスペース展示のハッシュタグを載せておきます。

https://www.instagram.com/explore/tags/vinylmuseum/


段階2. インスタ 激ばえ

では、ばえを超えた、段階2の激ばえとは何なのか、それは「その写真からストーリーを感じられること」

これについては、最近少し聞こえるようになった気がするので、ストーリージェニックで調べて貰えればいくつか記事が出て来ると思いますが、スクエアのフレームの中で、色味や構図がおしゃれなのは大前提の上で、さらに写すモノや場所や人に、物語性を感じることです。

ここで大事なのは、写真から"感じられる"ように意識するということで、そもそもモノにも場所にも人にも、それが作られた過程があり、そこに行った理由があり、一緒にいった人は恋人なのか友だちなのか、なぜ一緒にいくことになったのか…などストーリーは絶対存在します。

でも、それは、ただおしゃれに写すというだけでは見えてこないわけです。

だから例えば、モノの写真を載せる時にはそのこだわりポイントが分かるように写したり、こだわりを説明したり。

極端な例で言うと、ただおしゃれなパフェを写すだけではなく、おじいちゃんが1人でやってる純喫茶で、客足が減ってきたから起死回生のために純喫茶の要素も入れつつ生み出されたパフェだという物語が感じられたなら、その時に、激ばえが成立するのだと思います。

実例として、写真に手書きを付加することで、ストーリー性をブーストさせてる(と感じる)例をば。

https://www.instagram.com/shakachang/


段階3. インスタ 激ばえきゅんきゅん丸

さて、おしゃれな写真で物語性も十分感じられて、その先の激ばえきゅんきゅん丸とは何なのか。

最後は「アカウントのコンセプト」です。

これこそフォトジェニックというだけではなく、インスタ映えという言葉の特徴だと思いますが、アカウントのページに飛んで、写真を一覧で見た時、そこにコンセプトが感じられるかどうか。そして、そのコンセプトに需要があるかどうか。

ただ、見た目を揃えよという話ではなく(見た目も1つのフックではあるけれど)、どんな感性でどんなものをピックアップしようという意志が伝わってきて、見た人にこのアカウントをフォローすべきメリットが一発で伝わることが大事なんだと思います。

これを一貫しようとすると、せっかく写真を撮ってもこの写真は載せないという取捨選択も必要だったり、地で行くのは大変だと思いますが、コンセプトを自分なりに描いているかいないかで精度は大きくかわるでしょう。

そんな例としては、個人アカウントと企業アカウントを一つずつピックアップしてみました。どっちも有名ですが、上記のすべてをクリアしていて、いいねの数も安定して多いですね!

https://www.instagram.com/muradosmann/

https://www.instagram.com/lipton_japan/


また、ちょっとした例外として、芸能人や有名人の場合は、◯◯さんのライフスタイルというだけで、段階3のコンセプト部分は成立しちゃいますが、それでも段階1,2にあたる絵の美しさとストーリー性がなくてフォロワーの少ない芸能人・有名人はいっぱいいますよね。

そういう意味で、そこらへんを全部自然にできている渡辺直美のフォロワーが多い理由はいわずもがな。

https://www.instagram.com/watanabenaomi703/


自分のインスタグラムアカウントは?

さあ、ここまで整理できたら、ずっと同じ構図で食べたご飯を記録し続けている自分のインスタグラムアカウント「まるめし」を例に、何が足りないのかを考えてみると…

https://www.instagram.com/maru_meshism/

段階1:まあセーフ?

段階2:特に何も感じられない。

段階3:一応コンセプトは伝わるけど、需要がない。

と散々な結果(笑)

改善点としては、この構図を維持したいなら、写真で物語性をいれていくのは厳しいので、まずそれぞれの説明文に値段と点数を書くだけではなく、味や、お店や人に対する感想を自分の感性で付加していくと、激ばえをクリアできるかもしれません。

その上で、コンセプトとしては、丸いご飯だから何なんだという感じなので、それはあくまでギミック的として維持しつつ、取りあげるお店やメニュー選びに、例えば、ロケで使われたお店とか、50年以上続く老舗とか、需要のありそうなコンセプトを採用すると激ばえきゅんきゅん丸に昇格するかもしれませんね。

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というところまでで以上です。

誰かのためになるのかならないのかは不明ですが、自分の思考を一つ吐き出せたことですっきりしました。

仕事に戻ります。

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