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vol.3 センセイ、自由は欲しくないですか?

博士とフランケン サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(56:38)は購入後に視聴可能。

こちら、その3の紹介文になります。
執筆者はフランケンです。フランケン先生は「インタビューレジュメ」の制作をお願いしたら2日でA4用紙63ページぶんの文章を書いてくださったという、意味不明な仕事力を持った方です。もしかしたらニーチェのいう超人そのものなのかもしれません。
それはともかくとして、以下、フランケン筆の紹介文です。

聖帝


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Vol.03 紹介文

「神は死んだ」
かつてニーチェはそう叫んでキリスト教を殺したが、我々医師は神のいなくなった世界であいも変わらず「死に瀕している」。

人の病は神ならぬ人が治す。
医療の世界には元から神などいない。
しかし、
神よりも「存在として抽象的」であり、
かつ
神よりも「力として具体的」な何かが、
我々医師を取り巻いている。

それは「言葉」だ。

数々の「医者かくあるべし」と言う「医師を取り巻く言葉」が医者の枠組みを形作り、医者はその枠組みの形に体と魂を変えていく。

身を捧げる行いは、医師として尊い。
しかし、もとより神のいないこの世界において、
神の不在に「犠牲を強いる言葉」を語る者の存在は、
行いと等しく尊いのだろうか?

我々はこのコンテンツVol.3で、この医師を取り巻く「言葉」の本質を明らかにしたいと考える。


「言葉」は、
道を示す標として提示され、
山を登る助けとして許され、
人をつなぐ絆として伸ばされ、
場所を区切る境として敷かれ、
身体を拘束する戒として巻かれ、
頸を掛ける縄として吊るされている。

恭しく胸にいただいた純金のネックレスは、証であり、誇りであると教えられる。
「夢忘れるな、この鎖を失うとき、汝は全てを失うであろう。」
この宝飾品の輝きを他人と比べ合いながら、
自分の正気を確認しようとする。

だが、気がつくべきなのだ。

その純金のネックレスが重い鎖である限り、
引けば締まる、
吊るせば死ぬ。
言葉とは鎖であり、鎖は隷属の証に他ならない。

「この鎖、外すべからず。
これを破りしは道を外れると知れ。」

この道徳とは、ニーチェの言う奴隷道徳に他ならない。
我々医師は、これまで奴隷の鎖を進んで頸に巻き、与え、施し、自らには何も積まず、末人的奴隷労働に勤しんで来た。
そして鎖を外す者を弾劾する。

このVol.3では聖帝は慧眼をもってこの奴隷道徳構造を鋭く分析する。

国の奴隷
人の奴隷
金の奴隷

その上で、隷属を覆す道はあるのだという道が示される。

博士は「交渉における心構え」を述べる。
交渉とはオプションである。何も武器がない状態では戦えない。武器の使い方を知らなければ戦えない。
その基本から入り、その武器の鍛え方は「女修行と共通である」という超理論を展開する。失わないことを明確に知っている者が失う覚悟で行う交渉の強さを教えてくれる。

フランケンは「社会資産は雇用条件を打倒する」というロジックを提唱する。国民皆保険制度の具現である医師の社会的責務は、被雇用者という労使の関係の外に設定されているという構造的優位性からの自由獲得に言及する。


自分がとりえない道とは、常に否定の対象となる。
知能が高い医師たちは、かつて数多の困難を酸っぱい葡萄であるという「合理化」により克服し、医師を縛る「言葉」に縋って奴隷道徳のもとに自由へ至る道を否定してきた。

何も生まず、
何処にも行かず、
自分の物ではない奴隷道徳を尊び、
「ルイーダの酒場」から出て行く者の背中に石を投げる。
しかし、目指すべきものは、常に進んだ先にあるのだ。

このVol.3では、医師が抱えやすいルサンチマンを刺激し、奴隷道徳の根幹に言及した。
「投げられた石より早く進み、しがらみという名の重力を振り切れ。」
続くVol.4では「空の飛び方」を紹介する。

(今日の反省。寝る前にニーチェを読んではいけない!
本編は女と離婚と自爆テロ、居直り強盗などのクレイジーな話題が満載です)



フランケン


【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。

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