画像1

vol.1 続・センセイ自由は欲しくないですか? フランケンの遺言編

博士とフランケン サウザーの白熱教室
00:00 | 00:00

※試聴版。オリジナル版(55:35)は購入後に視聴可能。

第一話。(全三話)



今日は人間の器というものに自分の考えを述べてゆきたい。

この「人間の器」というキーワードは、本オーディオではvol.2に登場するのですが、本文において読者の皆様にお伝えしたい趣旨というのはそっくりそのまま当オーディオの最終結論に合致するものである、と先に表明しておきたい。

どんな仕事にあっても人間の才能や器を考えないで済むことは無いのであるが、一例として、たとえば不動産賃貸業の中では物件が売り買いによって動く時に、人間の器というものが顕になるように思う。

たとえばボロ戸建て。

せっかく家がある。

家の中片付けて掃除して、リフォームしてきれいにすれば貸し出しすることが可能な家がある。

しかしそれをしない。しないから売る訳である。

売り主は「賃貸」という概念を知らないし、しようとする意欲も無いし、ゆえにそれに必要な能力も磨かれない。

怠惰で無気力な人間だからだ。子供の頃、夏休みの宿題を最後まで残して結局やらないような人なのだろう。

不動産物件においてよき買い物をしようとするならば、器の無い人から買うのが良い。物の価値が分からず、投げ売りで譲ってくれる。

自分が物件を売る場合でも然りで、器の無い人に売るのが良い。欲に目がくらんで正常な判断ができず高くで買ってくれる。

間抜けから買い、そして間抜けに売る。定価の無い商売は、それが一番儲かる訳である。

お金は、器が無い人から器のある人に流れてゆくのである。

宝くじで大金を手に入れた人も、「器」が無い人だとすぐに貧乏に逆戻りし、不幸になってしまう。

ネット芸がなぜか大ヒットして、多くのフォロワーを抱えても「器」が無い人だと上手く活用できないばかりか、SNSが過大なストレス源となって心を病んでしまう場合もある。

そしてコロナに伴うリモートワークで宝くじ的に膨大な時間を手に入れた人たちの存在。

自分の器を超える大きな物が準備もなしに入ってくると、その人の人生に深刻な爪痕を残すのは当然のことである。(※2020年8月にこれを書いているが、まだ新型コロナに伴うリモートワークと、その後遺症については社会問題化はしていないが、こりゃあいずれ大きな問題となるぜ、と僕は予言しておきたい)

時間を手に入れる資格が無い人に時間が与えられても回り回って辛いだけなのである。

有効活用できない人にボロ戸建てがあっても、荷が重いだけだ。

器、器、人間の器。

いったい、人間の器とは何だろうな。

思うに、人間の器が問題になる時というのは、意志力の発揮を求められる時だ。

ぽっと親戚から貰ったボロ戸建てを賃貸に出そうと思うと、今までの生活習慣や思考様式を思い切り変えないといけない訳で、それにはぐっと意志力を集中させて、必要な知識を仕込み、計画を立て、実行に移さなければならない。

器の無い人はそんなことは出来やしない。口を開けていれば時給や月給を貰えるだけで生きる人間に、意志力なんて必要ないからだ。

宝くじのお金、SNSの影響力、自由と時間、これらは人間の欲望の充足に直結するものであり、いわゆる「快そのものの姿」なのであるが、ほとんどの人は不幸や理不尽に耐える訓練ばかりを積んでいて、幸福の受け取り方や扱いについて知らないしその訓練も受けていない。

快に飲み込まれてしまうのがオチだ。資格が無い人がそれら過大なる「快」を手に入れると、たいていそれに溺れてしまう。

じゃあ資格とは何だろう?ってことになる。

それはつまり試練ではなかろうか。

逃げ出したくなるような試練に挑み、試練を勝ち抜いて、その過程を通して獲得される精神性である。それがここでいう「資格」だ。資格があれば、快に溺れることは無い。

ちょっと違うかもしれないが、お医者さんは医師免許という超絶特権階級ライセンスを持っているが、あまりそれに溺れることはなさそうだ。なぜなら何度もやばい試練をくぐり抜けている経験があって、そのプロセスにおいて心胆が練られまくっているからだ。

お医者さんとしての自覚と責任を自然と身に着けている。

ところで話題は変わるが、医師のATM婚というものが示唆するように、お医者さんは「医師」という社会ステータスと収入の下駄によって、人類の上位5%の美貌の女性と結婚できてしまうらしいのだが(博士・フランケン談)、結婚生活は上手く行かないらしい。

なぜかというとその男には「資格」が無いからだ。資格なきところには「試練」も無かった、と言って間違いなかろう。

お医者さんは、ストナンして塩対応されたことも無ければ、身体から何やら異臭を放つデブを抱いたりしたことも無い。一晩中泣いてぐずってるメンヘラ女をよしよししたり、レストランで別れ話して水かけられたり(泣かれるよりはマシだ)、包丁で切られたり、女絡みで反社のおにいさんに追いかけられたり、リスカの痕にびっくりしてチンポ勃たなくなりそうなのを気力で何とか勃たせて最後までやったとか、そういう試練を経たことなく、美女という快のみを切り取ってしまうのである。

それは不幸なことなのだ。

お金持ちになるにはそれに必要な経験や耐性やメンタルを養ってこそである。

女で幸せになるにもそう。試練と資格が必要だ、と。

さて、リモートワークで身分不相応の自由と時間を手に入れてしまった君たちは、いったいどうなるんだろうね?

という話をこのオーディオではしているので良かったら聴いてみてください。

そして、ゆらぎ続ける医療財源を前に、バイトで稼ぎきって逃げ切りを狙うお医者さん、患者さんのためにとひたすら技術の向上に身を捧げる方向に突っ走るお医者さん、長いものに巻かれるのが得策と医局に忠誠を捧げ続けるお医者さん、お医者さん考え方も一昔前とは違って多様になり、時まさに乱世。

ま、僕ごときがお医者さんの生き方に云々いうことは出来ませんが、お医者の世界を表から裏から何でも知ってる博士とフランケンの、ぽろっとした一言に、何か乱世を切るヒントがあるかもしれませんね。

聖帝 2020年8月19日記す




-----以下は以前に書いたやつ-----

こちら音声チェック済みのファイルです。
フランケンや僕がスマホをテーブルから落として、「ボトッ!」「ゴッ!」という音をあえて混入させる方のファイルです。ノイズリダクションかけると、オーディオ全体の音質が毀損するからなのでした。

また紹介文は書きたいと思います。
フランケンの遺言というサブタイトルをつけましたが、要するにこうです、医師免許をバイトのカネだけに交換して何の職業能も身につけないと詰むぞ、という事です。それが彼の死の間際に若い医師に伝えたい事なのだそうです。まああと20年ぐらいは普通に生きておられそうですが。次に発売予定のやさぱす先生の「バイト医として生きて行く」の回のアンチテーゼとなりうるオーディオです。(※テーゼ間の矛盾を克服・止揚して、昇華され、上の次元へと至る、と申しますので、相矛盾するテーゼどうしをぶつけあうというのは良い試みと思います)

前作、センセイ自由は欲しくないですか?が全国のお医者様とその関係者およびお医者をゲットしたい婚活女子などに大歓迎をもって受け入れられることとなりまして、改めて聴き直してみた博士とフランケンが、あそこが言い足りないここをもっと強調したかった、など、まだまだ喋り足りないことがたくさんありましての今回の収録となりました。ざっくり言うと、そう言う内容です。コロナ情勢も大きく影響を与えていますし。

色々ファイルミス等ありましたが、お騒がせしました。皆様、良いお盆休みを。vol.2とvol.3もアップしておきます。

聖帝 2020年8月12日記す


【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。

ここから先は

¥ 1,680

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?