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vol.3 富山が生んだ天才投資家 クレイジーマインドポールさんのクレイジー『自己肯定感』講義

ポール サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(54:16)は購入後に視聴可能。

第3話(全4話)

「自己肯定感」という単語を知っているだろうか?元来は心理学の用語だが、読んで字の如く「自分を肯定する感覚」のことである。自分の存在価値を認め、生きているだけで十分だと、迷いなく胸を張れる感覚のことを指す。

今この文章を読む人で、堂々と「私は生きているだけで価値がある人間である!」と言える人は、限りなくゼロに近いであろう。なぜならこの日本という国は、自己肯定感を下げる文化を歴史的に持っているからだ。その社会で育てられると、自己肯定感を高められないように仕組まれてしまうのだ。そのことについては、Vol.4にて詳しく語ることにするが、Vol.3ではそのような土壌の日本社会において、自己肯定感をいかに下げずに、逆に高める手法についての集中講義となる。

本作ではポールさんから、リスナーへ2つの武具が贈られる。

「そういう概念で生きてないんで大丈夫です」アーマー

「僕ちゃん天才!」ソード

これらは「自己肯定感」を高める言葉で編まれ、鍛造されし武具である。これらの言葉で武装すれば、自己肯定感は守られ、そして自ずと高まる。これらは装備するだけで効果がある、伝説の装備なのだ。そのことは順に説明していくが、まずは日本社会と自己肯定感について語ろう。

日本社会では常に、自己肯定感を潰す方向へ圧力がかかる。これは集団や組織を構成する人々の自己肯定感が低いため起こる現象である。そのため先述のように、普通の日本人家庭に生まれ、日本の学校に通って、日本企業に勤務すると自己肯定感が低くなることは…ほぼ避けられない。これは仕組まれていることなので当然とも言える。そこでは毎日のように、自己肯定感が低くなる言葉を浴び続ける。

「なぜオマエは皆と同じようにできないんだ」

「オマエにはできっこない」

「オマエはダメなやつだ」

これらの言葉を親や教師、上司から浴びせられていくうちに、多くの人は自己肯定感を低くしていく。心の深層に「どうせ俺はダメなんだ」「俺には無理なんだ」と自分を否定するようになる。他者からの否定、外側からの評価が、いつしか自分自身の内側からの評価にすり替わっていってしまう。自己肯定感どころか、自己否定感に精神が汚染されていく。

このように自己肯定感は、自分の耳に届く言葉によって変化する。親の言葉、教師の言葉、上司の言葉。肯定も否定も、様々な評価の言葉があなたの耳に入ってくる。先述のように、この日本社会は自己肯定感を下げることが得意な社会ゆえ、そこで過ごすと否が応にも下方に圧力が掛かってきてしまうのだ。

ここで冒頭で紹介した2つの武具の出番となる。

まずは外部からの攻撃から身を守る「そういう概念で生きてないんで大丈夫です」アーマー。この鎧を纏うことにより自己肯定感ダウン攻撃から精神を守ることができる。

「なぜ皆と同じようにできないんだ。オマエはダメだ」と言われても、

『僕そういう概念で生きてないんで、押し付けないでもらっていいですか?』

 ノ ー ダ メ ー ジ 。

「そんなことできっこない、無理だ」と否定されても、

『それってあなたの概念ですよね?押し付けてもらわなくて大丈夫です♪』

 効 い て な い 。

このように「そういう概念で生きてないんで」アーマーを装備すれば自己肯定感下げ圧力に対抗できるようになる。逆に言えば、この鎧なしでは他者からの否定の言葉に対抗できず「やっぱり無理なのかな」「どうせ俺は…」という負の感情に抑圧され、自己肯定感は下がってしまう。まずはこの鎧を装備して「外」からの攻撃に対抗しよう。この「そういう概念で生きてないんで大丈夫です」はもちろん、口に出すのが最上だ。しかし、それが難しい場合には心の中で唱えよう。最初のほうは、ちょっと無理矢理に感じるかもしれない。しかし続けていくことで自分の脳は、この「言葉」によって変質してくるはずだ。

そしてもうひとつの武具「僕ちゃん天才!」ソードは内なる闇を斬り祓える伝説の剣である。長い期間、自己肯定感下げ圧力に曝され続けていると、自分の内側に自分を否定する「もうひとりの自分」が出現してしまう。

「どうせ俺にはできないよ…」

「俺には無理だ…」

深層心理に染み込んだ自己否定感の闇である。先述の「鎧」は外からの攻撃には有効だが、この「内なる自分」には効果を為さない。

そんな自分の闇を斬り祓うのが「僕ちゃん天才!」ソードである。この剣は装備して素振りをすることで、自然と自己肯定感が回復し、上がっていく魔法の剣である。どんな小さな成功にも「僕ちゃん天才!」と認めることで、徐々に自己肯定感は回復していく。自己肯定感が低い人はそれでも最初は「自分で天才とか言えない…」と素直になれないのだが、小さな成功ーーーちょっとした早起きができたとか、嬉しいことがあったときには「俺って天才じゃん!」と割とカジュアルに、自分に声をかけてみよう。そう、素振りをするごとき気軽さで、自分に「僕ちゃん天才じゃん!」「やるやん自分!」と1日に何回も唱えるのだ。唱えれば唱えるほど、自己肯定感は回復していくので、素振りのように毎日何度もやってみよう。

最後に。Vol.2でポールさんにはクレイジーマインドを支える「大排気量のエンジン」が搭載されていると述べた。これは高い自己肯定感なくしては成り立たないものでもある。自己肯定感が低い状態では、いかに意志の力で頑張ろうとしても大排気量のエンジンにはならない。なぜなら自分自身が真に価値ある存在で、そんな自分には何でもできる、できないことはないと

””本気で””

信じていなければ、自分の本能・好奇心に従って行動をしていくことは難しいからである。自分自身を信じる心に少しでも曇りがあれば、迷いなく前進することはできない。自分を本気で信じているから、後顧の憂いなく行動できるのだ。

自己肯定感の高さは、大排気量エンジンの源といえる。

先ほど、自己肯定感を下げる言葉の多くは「外」から浴びせられると述べた。しかしーーー見落としがちだが「自分の口」の存在も忘れてはならない。

自分の耳に一番近い口は、自分の口である。そこから発される言葉が耳に入ることで思考を作り、行動を選択させ、習慣となっていく。その習慣が人格を造り、人格によって運命は形作られる。自分の耳に聞かせる「言葉」に何を選ぶか。そこに意志を持つことによって「運命」をも形作ることができる。

だから―――言葉を選ぶことは全ての始まり、第一歩なんだ。

つづく。

著:ヤコバシ



【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。

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