vol.6 勤め人の傍ら転売業を手掛けてノウハウを手に入れ、輸入総代理店に成って若くして豊かに勤め人卒業する方法

vol.6 勤め人の傍ら転売業を手掛けてノウハウを手に入れ、輸入総代理店に成って若くして豊かに勤め人卒業する方法

シマンコフ 聖丁倶楽部
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※試聴版。オリジナル版(56:47)は購入後に視聴可能。

その6最終話 

「シマンコフの遺言」


唐突だが、あなたにとっての「蝕」はいつだろうか?


蝕、そう、あの蝕である。
経験が無い人も多いかもしれない。


だが、このシマンコフにはある。


資本主義社会の贄とされたことに憤慨し、満足な抵抗も叶わなかった自分の無力さに赤面した蝕があるのだ。


「お前に(給料を)払う価値は無い」


自分の上司に面と向かって言われるのはまだしも、そう言われて実際に支払いを拒まれた経験がある人はそうそういないだろう。


あの日からだ。

沸々と湧き上がってくるドス黒い感情が孤独な復讐の旅路へと推し進めてくれた。


とはいえ、蝕の隔壁をかろうじて身一つで抜け出せた自分に捧げることが出来るモノ、それは身体と時間しかないのである。


錬金術を嗜むまでもなく、望むモノがあるなら差し出すモノがなければならない。そうでなければ、等価交換の理に反する。


だから、動いた。動き続けるしかなかった。
寝る間も惜しんだのは事実だ。


決して、一度地獄に堕ちろと言っているわけではない。
しかし、これだけは言っておきたい。


失うモノが無い人間は強い。


その覚悟が狂気と変わり、狂戦士へと導くからだ。


「そんな経験ない」

というあなたは幸せなことだ。心から思う。

それであればこそ、聞いて欲しい。


勤め人の螺旋から逸脱した人間がどんなものか。その生態を。


承太郎は時を止めることが可能であると認識した。
認識したからこそ時を止めることが出来た。

零細企業の社長を何人も見ることができた。
転売で生計を立ててる人を何人も目の当たりにした。

この人が出来るのだったら。この人でも独立できるのなら。


そう、勤め人は卒業出来ると認識したのだ。


それが故、雑音を振り払い、眼前の課題に集中出来た。


孤独か?
ああ、もちろん孤独だったとも。


覚悟だけだ。
覚悟があったから、暗闇の荒野でも進むべき道を切り開くことができた。


「この通りにやれば稼げる」
「この方法なら独立出来る」


あいにくこのオーディオでは、転売のイロハを懇切丁寧に語る内容ではないし、再現性のあるノウハウを事細かに解説したわけでもない。しかし、小銭稼ぎではない、業を興すモデルケースとしては示唆に富んでいるだろう。


そもそも、
再現性というワードに踊らされてはいないか?


この資本主義社会のルールが

「価値の交換」

であるということは、理解に容易い。

他人と違うからこそ、交換に値するのだ。


入口は転売かもしれない。
アフィリエイト、不動産という人も多いだろう。

それでも、せっかくこの資本主義という大海原で帆を掲げるのであれば、ぜひともオリジナルのスタンド能力を開花させてほしいと思うのは傲慢だろうか。


魂の形は人それぞれ。色も大きさも異なる。

-他者に依存しない
-行きたい時に行きたい場所に行ける
-持続可能である

自分の場合は、輸入総代理というスタンドだっただけだ。

「もうダメだ」
「逃げたい」
「やってらんない」

それでも、突きつけられた現実から目を背けることなく、両手両足で足掻き続けた末に発現するのが、スタンド能力である。

勤め人がスタンド能力を使いこなせた時、ようやく何者かになれる。
何者かになれてやっと、スタンド使いに出逢うことが出来るのである。


これから歩を進める者にとっては、孤独で果てしない旅路のように思えるかもしれない。でも、悲観することはない。


挑戦し、玉砕し、闇を抱える。


一見、遠回りに見える道こそが最短だったということは、古今東西よくある話だ。


このオーディオも薄暗く鬱蒼とした道に迷いながらも、なんとか陽だまりの下に出られた、何者でもなかった一人の人間のストーリーである。

全編を通して、進むべき指針の一助となるピースは散りばめられている。賢明なリスナー諸君であれば、これらのピースを拾い集め、己の個を磨くことが出来るだろう。

自分自身も新たな旅路の途中であり、交差する道すがら、同志諸君と邂逅することを楽しみにしている。

Bon Voyage

シマンコフ・アレクサンドロビッチ・リョウスキー




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vol,6 最終話概観

在宅で海外メーカーと契約結ぶ方法、オススメの海外送金、補助金、オナ禁談義。ゼロからスタートするなら何から始めるか?マーケットインよりプロダクトアウトの方が楽しいし、ビジネスも長続きするよねというお話。

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